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英国「女王エリザベス2世」 5ポンド白銅貨 2022年
2022年に女王エリザベス2世が惜しまれつつ息を引きとられたことを受け、同年にイギリスで発行されました。女王の治世と遺産を讃える3つのコインプログラムの一環で、女王の歩みを表現するものです。同デザインでプラチナ貨、金貨、銀貨を含む計5種の貨幣が発行されています。 特筆すべきは、この3つのコインプログラムで新国王チャールズ3世の肖像が初めて刻まれたことでしょう。通常貨や2022年の他のコインプログラムに先立ち、採用されました。 表面のデザインは、彫刻家マーティン・ジェニングスがデザインを担当した新国王チャールズ3世の肖像です。肖像それ自体や配置、文字の字体にまで考えぬかれたデザインとなっています。裏面では、女王の若き日と近年の肖像を左右に、ロイヤル・サイファと聖エドワード王冠を上下に配し女王の歩みが表現されています。 5ポンド白銅貨は女王陛下の肖像がプリントされた特製ブックレットに収められる形態で販売されています。
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英国 プライド・UKパレード50周年 50ペンス カラー白銅貨
1972年7月1日の最初のプライド・UKパレードから50周年を迎えるにあたり、英国で発行されました。LGBTQ+を讃えるプライドUKコレクションの1つで、カラー銀貨、カラーピエフォー銀貨、無着色の白銅貨などが発行されました。 このコインは、プライド・フラッグのレインボーカラーに加え、トランスジェンダー、ノンバイナリー、有色人種のコミュニティーを表すプログレス・プライド・フラッグに使われている色(淡い青色、ピンク、茶色など)によるカラーリングが施されています。また、中央の PRIDE の文字の周辺に、プライド・イン・ロンドンの価値観を示す「Protest(抗議)」「Visibility(可視性)」「Unity(団結)」「Equality(平等)」のスローガンが配されています。 ※ プライドパレードについて 発端は1969年6月にアメリカのニューヨークで起きた、ストーンウォールの反乱です。この事件は、NYのゲイバー、ストーンウォール・インへの警官による踏み込み捜査にLGBTQ+当事者たちが立ち向かい、5日間にわたる暴動へと発展したものです。この事件が同性愛者の権利を求める運動の象徴的出来事として各国に知られるようになり、これをきっかけに米国でゲイ解放戦線(Gay Liberation Front)が設立されました。翌年には、この事件の影響を受けて英国にもロンドン・ゲイ解放戦線(London Gay Liberation Front)が立ち上げられ、1972年7月1日には同国初のプライド・パレードとして知られる「UK ゲイ・プライド・ラリー」が開催されました。
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