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ネパール 2ルピー 黄銅メッキスチール貨 B.S.2077銘
王政廃止後に発行された1ルピー貨の後継貨として2020(ビクラム暦2077)年に発行されました。一世代前の1ルピー貨導入後にネパールで州連邦制が導入されたことを受け、州境界入りのネパール地図がデザインに採り入れられました。この面は同時期に発行された2ルピー貨とともに、視覚障がい者が触覚で額面を判断するための点が設けられています。 もう片側は引き続きエベレストの図柄を採用していますが、エベレストのネパール語名ラテン表記サガルマータ(SAGARMATHA)が刻まれています。その分、既に額面と国号の英字表記を採り入れていた先代1ルピー貨より、更に英字表記が増えています。
銅・亜鉛・鉄 ネパール 不明Hokutosei
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オーストリア 10グロッシェン アルミ貨 1997年銘
ユーロ導入以前のオーストリアで使われていた一般通用貨幣で、オーストリア・シリングに対する補助通貨「グロッシェン」の貨幣です。 デザインは額面や国章、国名しか使っていませんが、余白の少ない優れたデザインの貨幣に仕上がっています。オーストリアの貨幣はウィーン金貨をはじめデザインでの評価が高いですが、このような少額貨幣でもその特徴が現れています。アルミ貨ですが、若干のマグネシウムが含まれています(Al 985 / Mg 15)。
アルミニウム・マグネシウム オーストリア 不明Hokutosei
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1円黄銅貨 昭和24年銘
戦後の急激なインフレーションを受け、50銭貨幣に代わる少額の補助通貨として昭和23(1948)年より発行されました。現行の1円アルミ貨と同様に「円」を単位としますが、50銭以下の貨幣とともに昭和28(1953)年末で廃止されてしまいました。素材の価値が高騰し、市中で鋳潰されるおそれがあったためといわれています。現在のところ、戦後に発行された「円」単位の貨幣としてはこれが唯一の廃止事例です。 発行枚数は多いですが、通貨単位「円」の歴史を語るうえでは外せない貨幣です。 ※ 発行枚数は3か年累計(単年度発行枚数は不明)
銅600〜700/亜鉛400〜300 451,170,000枚 20mmHokutosei