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Merzbow “Ecobondage”
個人的に、このアルバムタイトルのネーミングは、本当にカッコいい❗️そんな卓越した言語センスを有する日本のノイズミュージックのオリジネーターでもあり、今なお現役でバリバリ活動している秋田昌美氏ことMerzbowの1997年作のリイシュー盤です。この作品は初期のMerzbowの4枚目のLPアルバムになると思います。1986年12月〜1987年7月にZSF Produkt Studio (所謂、宅録)で秋田さんのソロとして録音とミックスダウンが行われていますが、盟友水谷聖さんからKbdとPCの音素材を、英国ProduktionのPaul Hurstから風船の音を録音したテープも音素材として使って作製されています。内容はハーシュ・ノイズになっていないMerzbowのアッセンブラージュ的音(=ノイズ)の配置から成るダダ的ノイズ音響作品です。”Ecobondage”, “Prison Of Takaou”と”Blow Up”で1枚分、そして”Ha Ha Ho Bari (Mari)”と”Balloon”, “Contraction”及び”Ending”でもう1枚と言う何とも豪華で内容豊富なものになっています。オリジナルはLP1枚だったので、蔵出し或いは編集無しの曲をそのまま入れたのではないかと推測します(ただ、盤のラベルに何も曲名などが書いてなく、またレコード盤にも記入が無いので、どちらが1枚目がどうか?どちらがA面かどうか?も不明ですが)。まあ、そんなことはどうでも良くなる位、内容は抜群に私の好みのノイズ・・ミュージックとなっています。私はMerzbowの本質は、ラウドなハーシュ・ノイズではなく、暴力的とも言える音のコラージュ或いはアッセンブラージュだと思っているので、ここら辺の時期のMerzbowはのノイズ作品は素晴らしいと確信しています。正しく音の「クズ」を寄せ集めたことに、秋田氏の深遠な価値観が見え隠れすると思います。なので、1990年代以降の轟音ハーシュ・ノイズしか知らないリスナーの方は、是非ともこのアルバムを聴いて欲しいと思います。どうでしょうか?チャレンジして下さい。 “Ecobondage” https://youtu.be/jjOCek06M-0 #Merzbow #Ecobondage #ZSFProdukt #MenstrualRecordings #Reissue #DoubleAlbum #Noise #Assemblage #Collage #MasamiAkita #KitoshiMizutani #PaulHurst #Junks #Metal #TapeManipulation
Noise Menstrual Recordings 不明。Dr K2
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Cluster “USA Live"
でましたよ!”C”の方のCluster!今回は1997年に行われたUSツアーのライブ音源です!オリジナルは”First Encounter Tour 1996”と言うタイトルで、ジャケも違って2枚組CDとして米国Purple Pyramidからリリースされています。本作品はそこから長尺の曲を除き、LPとしてリイシューしたものです。ここで言うClusterとはDieter MoebiusとHans-Joachim Roedeliusのデュオのことです。ただこの時期までにMichael RotherとのトリオでHarmoniaをやったり、 Klaus Dingerとも絡んだり、またMoebius, RoedeliusとRotherで1976年に”Deluxe”を出したり、その後、Brian Enoともコラボして、1977年には”Cluster & Eno”も作製、そのゲストにCanのベーシストHolger CzukayとシンセでAsmus Tietchensも参加したりしてます。それ以外に、それぞれのソロアルバムも出しています。そして忘れてならないのが、Conny Plankとの共同作業です。1981年にClusterはアルバム”Curiosum”を出してから、8年間の沈黙に入ります。沈黙と言っても、ソロ活動はそれぞれが続けております(この間にGuru GuruのMani NeumeierとConny PlankとMoebiusは名作”Zero Set”をリリースしたりしてます。1989年に、Clusterは”Apropos Cluster”を出してリユニオンしてます。1995年にはアルバム”One Hour”をリリースしますが、この後14年間スタジオ録音アルバムは出していません。翌年1996年に日本でツアーをしないか?とのオファーを受けて、敢行。日本でのツアーの内容はCaptain Trip Recordsが”Japan 1996 Live”としてリリース、その後1997年には本作品のオリジナルである米国ツアーの様子をライブ録音したCD”First Encounter Tour 1996”をリリースします。しかし、その後、2人は再び袂を分かちます。因みに、この日本ツアーと米国ツアーではKbdにしたアンビエント作曲家Tim Storyが随伴しています。とまあ、こんな調子でデュオあったり、コラボをしたり、ソロをやったりしている2人の米国ライブ録音である、本作品”USA Live”はアンビエント調の曲で、中々、落ち着いた雰囲気になっています。先ず、2人の使っている機材ですが、Dieter Moebiusは、SynthとしてKorg Prophecy, Proteus FX, Mini-moogの他にも録音済みのテープやEffect-Machine及びMixing Tableを、Hans-Joachim Roedeliusは、SynthsとしてはEnsoniqe TS10と他 にもGrand Piano, Wind Chimes, 録音済みのテープやEffect-Machine, Mixing Table, Samplerも使っています。まだPCではないのですね。また、曲は各都市でのライブ音源の抜粋を集めた内容になっています。音楽的には緩やかで流れるようなゆったりとした曲調で、もろアンビエントですね。まあ好きな人は気にいるでしょうが、それ以外の人にはフックに欠けるようにも聴こえるでしよう。しかし彼等がどの様な過程でこの境地に達したのかは評価すべきでしよう。夜、寝る時に聴くには持ってこいかな?とも思いますが、皆さんはどう感じるでしょう。聴いてみてちょ❗️ 曲順: A1 “USA Live 1 (Eugene,Oregon)” A2 “USA Live 2 (Portland,Oregon)” A3 “USA Live 3 (New York City)” A4 “USA Live 4 (Providence,Rhode Island)” B1 “USA Live 5 (Eugene,Oregon)” B2 “USA Live 6 (Phoenix,Arizona)” B3 “USA Live 7 (Phoenix,Arizona)” B4 “USA Live 8 (New York City)” B5 “USA Live 9 (Minneapolis,Minnesota)” https://youtu.be/B2-kRTFEZS8 #Cluster #DieterMoebius #Hans-JoachimRoedelius #USALive #FirstEncounterTour1996 #Ambient #Synthesizers #LiveAlbum #Krautrock #Electronic
Krautrock / Electronic Bureau B (Purple Pyramid) 1880円Dr K2