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The Leather Nun “Prime Mover”
続けて、またまたスウェーデンの至宝The Leather Nunです!今回もまた同時期にリリースされた彼等のマキシ・シングルです。バイオグラフィーは前回書きましたので、少しだけ補足をしておきます。1980年〜1995年では、The Leather Nunに影響を受けたバンドは多く、欧州、英国、米国にもファンはいました。特に、Butthole Surfers, Mudhoney, TurbonegroやThe Queen of Stone AgesのMark Laneganらが名を連ねて、The Leather NunのシングルB面のカバー曲を集めたコンピ・アルバム”Force of Habit”が出ています。日本では全く無視されていますが、その位の影響力が当時はあったようです。まあ、それはそれとして、本作品は12㌅EPですが、初めて聴いた時、「これ、ホンマにThe Leather Nunかぁ?」と思いました(正直な話しです)。その位、全然異なります。まだA面の”Primemover”は仕方ないとしても、B面の”F.F.A.”はベースのスラップ奏法もありファンキーですらありますね。まあ、時代背景を考えると、1980年前半は「リズムの時代」だったも思いますし、その頃ってやっぱり、レゲエやファンクやらのリズムを取り入れるバンドが多かったですよね?その影響かなぁ?とも思いますが、私の心には響かなかったですねぇー。”Slow Death”と同時期にリリースされたのに、何でこんなに違うの?っとも思い、これ以降の音源は聴いておりません。んーそう言う意味で問題作なのかなぁって思いますよ(案外、こっちが本性で、”Slow Death”が問題作だったのかも?)。A面はまだ、ミニマル・パンク風なんで、Bauhausとかとも近いのかな?とも思えるので良いのですが、、、。しかし、これはこれで良くできてるなあとも思い直してきました。んー、まあ、久々に聴いて、ビックリした内容でした。皆さんはどうですか? “Primemover” https://youtu.be/Lf9DuCF9I8s “F.F.A.” https://youtu.be/DV2A8icT7PI #TheLeatherNun #PrimeMover #Obsession #12ichEP #HardRock #Funk
Alternative, Post Punk Obsession 不明Dr K2
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Test Dept. “Compulsion”
以前にも紹介したTest Dept.(通称「テスト・デブト」)の12㌅EP”Compulsion”です。「英国のEinstürzende Neubauten」とも呼ばれてた彼等ですが、私は個人的に根っこが異なると思っています。Einstürzende Neubautenが仕方なく楽器の代わりに色んな奏法でメタパーを使っていたのに対して、Test Dept.は明らかに最初からメタパー在りきで使っていたように感じられたからです。まあ、それはそれとして、彼等のバイオグラフィーは前回書きましたので、補足だけ。コア・メンバーは、Graham Cunnington, Paul Jamrozy, Jonathan Toby Burdon, Paul Hines 及びAngus Farquharで、他のメンバーは基本、現地調達です。また、スライドや映像などのヴィジュアル担当に Brett Turnbullがいます。彼等は通常のクラブやライブハウスではなく、古いお城や駅の跡などの特殊な場所でライブを行なっています。その後、1990年代となると、バンドはインダストリアルな風味が薄れて、テクノの手法を取り入れていきます。1994年に、刑事司法及び公共の秩序法が通過したことで、バンドの政治的な立場は更に強固なものになっています。しかしながら、1997年にバンドは解散していますが、一部のメンバーはアートや文化の分野で活動を続けています。そして、2014年にバンドはTest Dept Reduxとして再編成されています。メンバーはZel Kaute, David Altweger, Charles Poulet, で、より大きな場所で演奏する時にはAshley Davies, Rob Lewis, Alex NymとFranziska Anna Faustが加わります。Test Dept Reduxは2016年にギグを行っており、2019年に最新アルバム”Disturbance”をリリースしています。ザックリとこんな感じです。 それで本作品の内容ですが、元々の彼等のスタイルである落ちてる金属屑(メタル・ジャンク)を集めて、メタパーとして叩きまくるのは勿論、気合の入ったヴォーカルも聴けます。ただドラムのパターンが所謂4つ打ちで、EBM様のダンス曲風になっています。また、B面ではシーケンサーも使っており、明らかにテクノ的楽曲になっています。それを良しとするか駄目とするがはBrett Turnbullこのような方向に向かうのも宜なるかなですなぁ。と言う訳で進化したTest Deptを是非とも聴いてみて下さい。 A “Compulsion (Machine Run)” (5:10) B1 “Pulsations 1 (Human Run)” (4/59) B2 “Pulsations 2 (Human Run)” (5:46) A “Compulsion” (5:10) https://youtu.be/M-MY2ULbTGk?si=1Uejajv4KwUNHlj_ B1 “Pulsations 1 (Human Run)” (4:59) https://youtu.be/4kzAvmv7r0o?si=_fVX7SS6rbRDbYO8 B2 “Pulsations (Version 2)” (5:46) https://youtu.be/PKV_ZKUw0ss?si=K6L4qDrjU7qnxCgr #TestDept. #Compulsion #SomeBizarre #MetalPercussions #Sequence #12inchEP #Rhythm #Industrial #EBM #GrahamCunnington #PaulJamrozy #TobyBurdon #PaulHines #AngusFarquharp #Visual #BrettTurnbull
Industrial Some Bizarre 不明。Dr K2
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Wire “Snakedrill”
もう皆さん、良く知っていると思います、英国の初めから「ポスト・パンク」であった「パンクバンド」Wireのマキシ・シングル”Snakedrill”です。詳しいバイオグラフィーは以前に書いたと思いますので、そちらを参考にしてください。1986年と言うと、時期的には、アルバム”The Ideal Copy”のちょっと前でしようか。1981-1985年の間はWireは、Domeやソロでは活動していましたが、バンドとしたは休業してました。1985年にbeat combo(なんでも、これは1960年代のビートミュージックの比喩らしいです)として再びバンド活動を始めます。それで、Wireは、自分達の曲名をバンド名にしたThe Ex-Lion Tamersを前座にして、彼らがWireの古い曲をカバーして、Wireは古い曲は演らずに新曲だけを演奏するとアナウンスしています。1988年にはWireはPasadenaのスタジアムで6万人の聴衆の前てライブを行い、また1989年にリリースされたライブアルバム”IBTABA (”It's Beginning To And Back Again)”はスタジオ・アルバム”The Ideal Copy”や”A Bell Is a Cup”からの曲をかなり編曲、アレンジし直したテイクから成ります。やはりWireはやる事がニクいですね。その後、1990年にアルバム”Manscape”をリリースした後に、Robert Gotbedが脱退します。その後、Wireは”Wir”と綴りを変えたりしていますし、Robert自身は”e”と言うバンドをやっていたとか。嘘みたいな話なんですが、どうなんでしよう? 話しを戻します。本作品は再始動の頃の音源なのですが、タイトで無駄の無いリズムとギターのリフ、正に初期Wireがレベルアップしたかのような音楽です。この路線は今でも続いていますね。一種のミニマル・ミュージックとして、ロックの名の下に演っていると言えばいいでしようか?Wireらしい曲ですね。B-2にはアカペラのような実験的な曲も入っています。そこら辺に彼らの凄さがあるのではないでしょうか?もし、見かけたら、聴いてみて下さい。 https://youtu.be/bM1AetLXy4s #Wire #Snakedrill #Mute #PostPunk #Maxi-Single #Minimalism #Rock #AnythingIfIt’sNotRock
Post Punk Mute Records 不明。Dr K2
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Art of Noise “Close Up (Hop)”
The Art of Noise、この名前を聞いて直ぐに頭に浮かんだのは、Jean TinguelyとLuigi Russoloでした。まあ、強ち間違ってはいませんが、特に後者は「騒音芸術(Art of Noise)」を提唱した芸術家なのて、直感は当たってましたね。それで、これからバンド名を取ったThe Art of Noise(TAONと略します)は、1983年初期に英国Londonで結成されたAvant-Synth Popバンドで、そのメンバーは、エンジニア/プロデューサーGary Langanとプログラマー J. J. Jeczalikを中心にKbd兼アレンジャーAnne DudleyとプロデューサーTrevor Horn及び音楽ライターPaul Morleyからなっています。それで、彼等が如何に先進的であったかの一つの理由として、当時、まだ普及していなかったフェアライトのサンプラーを分断に使って曲を作っていたからとも言われています。ちょっとだけ、そのバンドの成り立ちを紹介しめす。元々、The Bugglesとして活動してたTrevor Hornはその後プログレバンドYesに加入しましたが、旧来のファンからは不評で、それに耐え切れなくなって、パンド活動を辞め、1983年にZTT Recordsを設立し、本人はプロデューサーとして活動していきます。その前に、TrevorはTAONにも通ずるMalcolm McLarenのアルバム”Duck Rock”でプロデュースをしており 、その時にAnne DudleyとGary Langanが全曲の作曲・演奏・ミキシング・プログラミングをやっており、それで知り合いになったこと、そして、1983年に、Trevor自身もYesに参加して作成されたアルバム”90125「ロンリーハート」”でも、Trevor自身もプロデュースしたおり、J.J.JeczalikとGary Langanの2人が、エンジニアリング及びプログラミングをJ. J. JeczalikとGary Langanをやってのけたことから、TAONのメンバーに誘ったみたいです。そんな訳でTrevorを中心にメンバー、しかも先端的メンバーが集まってきて、1983年にミニ・アルバム”Into Battle With The Art Of Noise”を出します。翌年1984年にはファースト・フル・アルバム”Who's Afraid Of The Art Of Noise”をリリース。ここからシングルカットされた”Beat Box”は映画”Break Dance”でも使われ、セカンドシングル”Close”はUKチャート8位を記録、またサードシングル”Moments In Live”は歌手マドンナの結婚式でも流されています。その後1986年にChina Recordsに移籍し、セカンドアルバム”In Visible Silence”をリリース。ギタリストDuane Eddyをフィーチャーした“Peter Gunn”は、UKチャート8位を記録し、1987年にグラミー賞で、Best Rock Instrumental賞を受賞しています。まあこの後も、ヒット曲を出したりしていますが、1990年に解散。その後1998年〜2000年に第二期を迎え、2017年に再度、リユニオンし、現在も活動中です。後半は端折りましたが、ザックリとはこんな感じです。 それで、本作EPなのですが、クラブ仕様なのか、やたら低音が効かせてあります。時期的にはファーストとセカンドアルバムの間にリリースされています。なので、デジタル・サンプラーとPCによるコラージュで作られていますが、かなり上手く使い込んでます。流石に玄人集団だけのことはあります。そんなメンバーの顔は余り面に出ない「フェイスレス」バンドなんですが、ここら辺はThe Residentsを意識したのでしようか? まあどちらかと言えば、メジャー寄りなんでしょうが、偶には、サンプリングによるポップ・ミュージックもいいもんです。 https://youtu.be/R8ol1xVsqac #TheArtOfNoise #Close-Up #ZTT #TrevorHorn #GaryLangan #J.J.Jeczalik #AnneDudley #PaulMorley #FacelessBand #Sampler #PC #ChinaRecords
Experimental Pop ZTT Records 1299円Dr K2