-
TV Smith “Channel Five”
以前に紹介したパンク・バンドThe AdvertsのリーダーにしてヴォーカルTV Smithのことを覚えていますか?今回は、彼のソロとしてはファースト・アルバム”Channel Five”を紹介します。ちょっと、その前に、Smithのバイオグラフィーを少し補完しておきます。彼が率いてたバンドThe Advertsは、1976年に結成され、2枚のアルバムを出して、1979年終わりに解散します。それで、TV Smithは新しいバンドTV Smith's ExplorersをErik Russell (G), Colin Stoner (B), Mel Wesson (Kbd), David Sinclair (Drs)とで結成し、シングル”Tomahawk Cruise"をリリースし、更にアルバム”The Last Words of the Great Explorer”をリリースします。その後、1983年に、ソロアルバムとして本作品をリリースしています。その後、SmithはCheapと言うバンドをMik Heslin (G), Martin 'Fuzz' Deniz (Drs), Andy 'Bean' Bennie (B)とで結成し、1986年〜1991年に英国や欧州ツアーをこなして、1990年にシングル"Third Term"をリリースしています。1993年には、アルバム“RIP...Everything Must Go”をリリースしますが、商業的には成功せず、バンドは解散します。その後は、Smithは、ソロ活動を中心にやり、1992年にアルバム”March of the Giants”を、その後、1995年にアルバム”Immortal Rich”、1999年にもアルバム”Generation Y”、2003年にもアルバム”Not A Bad Day”をリリースしており、同時にコンスタントにツアーもやっています。そして、2012年には、BBC 4のドキュメンタリー部門に起用され、現在に至ります。それで、私が、彼に興味を持ったのが、2007年にリリースされた”TV Smith & The Bored Teenagers Perform Crossing The Red Sea with the Adverts Live at the 100 Club London”と言うライブアルバムです。どうも、彼が50歳の誕生日のライブアルバムだったとか。 それで、本作品について紹介します。今回のメンバーは、TV Smith (Vo, G)に、Tim Renwick (B, G)とTim Cross (Kbd)を加えての録音となっています。あと、A3 “Domination”では、Anthony ThistlewaiteとBarbara SnowがHornで客演しています。また、クレジットにはないのですが、ドラムもちゃんと生ドラムのようです。それで、もろパンク・ソングと言うよりも、どちらかと言うと、珠玉のポップソングと言う感じが、アルバム全体から受ける印象で、改めて、TV Smithのソング・ライティングの才能を感じさせます。その一つの要因は、Tim Crossのキーボードを前面に押し出した曲作りをしていることもあると思います。それから、TV Smithのヴォーカル・スタイルはThe Advertsの頃から、スクリーミング系ではなく、やはりちゃんと聴かせるタイプだったことも、ポップネスを邪魔してないのかも知れないですね。思うに、The Advertsのセカンド&ラスト・アルバム”Thousand of Casts”や解散後直ぐに組んだTV Smith's Explorersとかが商業的に成功しなかったことに対するSmithなりの再挑戦だったのかもとも。そんなことを考えながら聴いてみました。なので、そんなに曲自体はパンクではないですが、良質なブリティッシュ・ポップソングを聴きたいのであれば、お勧めします!それと、英国人らしい彼の捻った風刺的歌詞も、The Advertsの時ほど、直接的に辛辣ではないですが、そこここに隠れていますので、そちらも楽しんでみてください! A5 “War Fever” https://youtu.be/KMLA6SWFHuI [full album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_nQslyP0ZpA8ZOflW10ezKltHpwYoRU_20 #TVSmith #ChannelFive #Expulsion #PopSong #PunkRock #SoloAlbum #TheAdverts #TVSmith’sExplorers #Guitar #Vocal #SongWriting #TimRenwick #TimCross
Punk Rock / Pop Rock Expulsion 不明Dr K2
-
Atrax Morgue “Esthetik Of A Corpse”
伊の極悪ダウナー系ノイズを発信し続けたMarco CorbelliのソロノイズユニットがAtrax Morgueです。彼自身もレーベルSlaughter Productionsも運営しており、極悪ノイズ作品をリリースしていました。ただ、彼は、死に取り憑かれたのか、2007年5月6日に首を吊って自死しています。余りにも死とかネガティブな事象を身に纏ったのも、彼の人生に影響を及ぼしたのかもしれませんね。Slaughter Productionsは1990年代のパワ・エレ(パワー・エレクトロニクス)のカセット・カルチャーを支えた貴重なレーベルであったと思います。ここら辺はスプラッター・ムービーの多い伊の国民性とも関係があるのかもしれませんね。そんな彼の1994年作のカセットアルバム”Esthetik of A Corpse”を、同じ伊の再発レーベルUrashima (浦島)がLPとして再発したのが、本作品になります。タイトルは「死体の美学」と言う意味だろうか。何とも言ってくれるではないか❗️カセット音源にしてはクリアーな音で、恐らくリマスリングしたものであろうが、前回紹介して作品よりも聴き易い。内容は、基本的に太めの単音シンセの持続音或いは、それにスクリームや呟きのようなVoと言う構成。削ぎ落として、尚且つ説得力のある音楽です。これが、第二世代のパワ・エレ(ダーク・エレクトロニクス)と言えるのではないでしょうか❗️いきなり、ダウナーなシンセ音から始まって、気分の高揚は一切無いです。このシンセのトーンの選び方は彼独特のもので、ある種の「天才」かもしれませんね。そう言えば、彼が活動を始めた時に、手紙(或いはメール)をもらったんですが、「私はアナログ・シンセの音しか信用しない」とのコメントが付いていたことを思い出しました。本作品はセルフ・コンピではなく、元々1本のアルバムをそのままヴァイナルにしていますので、全体の統一感もあって、素晴らしい出来栄えです、もし貴方が、このようなダーク・エレクトロニクスに興味が有れば、本作品から入るのも良いかも(ただし、精神的に不安定な時は避けた方が良いでしょう)。 https://youtu.be/T3q9PeTsiK0 #AtraxMorgue #EstetikOfACorpse #Urashima #SlaughterProductions #MarcoCorbelli #Reissue #Remastering #DarkElectronics #Synthesizers #Voice #PowerElectronics
Noise Urashima (Slaughter Productions) 不明。Dr K2
-
James White and the Blacks “Off White”
Jame WhiteことJames Chance、ちょっとややこしいんですけど、まあ彼の独特のセンスと言うことで勘弁してやって下さい(今だとレイシズムに抵触しそうなバンド名ですが)。元々はJames Chance and the Contortionsとして活動しているのですが、時にJames White and the Blacksとしても活動をしています。その名義としては、本作品がファースト・アルバムになります。この時のメンバーは、James White (Sax, Vo, Organ), Don Christensen (Drs), Pat Place (Slide G), Jady Harris (G), George Scott (B)で、the Contortionsとそうそう大きくは変わらないですが、まあ彼のシャレでしようね。そして、ゲストとして、Adele Bertei (Piano), Kristian Hoffman (Piano), Paul Colin (Tenor Sax), Bob Quine (G), Ray Mantilla (Congas), Lydia Lunch (G), Vivianne Dick (Vln)が参加しています。また、A2 “Stained Sheets”ではStella Ricoの喘ぎ声が、A4 “(Tropical) Heat Wave”ではGinger LeeとTad AmongのVoになっています。まあ 基本的にはContortionsとは余り差異がありませんが、Blacksの時の方が、ディスコティックな感じは強いですね。それとB面4曲ともインストなんですよ。ん〜やっぱりBlacksの方が聴きやすいと言うか踊りやすいと言うか、ちょっと皮を被ってますね(ソフィスティケートされてますね)。JamesのSaxもそんなに居合い切りみたいなソリッドさは無いですが、中々良い塩梅でSax を吹いています。”Contort Yourself”が収められてますが、この曲を比べてみるとよく分かります。出来れば、このアルバムとContortionsの”Buy”を聴き比べてみたいです❗️皆さんもソフイストケートされた、このアルバムなら、素直に聴けると思いますので、是非とも聴いて下さい❗️ https://youtu.be/Yz_24fSsy9o #JamesWhiteAndTheBlacks #OffWhite #ZERecords #Funk #Disco #NoWave #JamesWhite #JamesChance #GeorgeScott #JodyHarris #PatPlace #DonChristensen
Avant-Funk / Disco Music ZE Records 不明。Dr K2
-
Merzbow “Milanese Bestiary” / The Haters “Drunk On Decay”
この作品は、伊の伝説的ノイズ・ミュージシャンM.B.ことMaurizio Bianchiに対するトリビュート盤として、作製されています。片面は日本のノイズ・オリジネーターMerzbow(秋田昌美氏)、もう片面は米国のノイズ・ゴッドThe Haters (G.X. Jupitter-Larsen)によるスプリット・アルバムの形を取っています。それぞれのバイオグラフィーは以前に書きましたので、そちらを参照して下さい。それで内容ですが、Merzbowサイドは3曲から成り、1983年に 秋田昌美氏がミラノで実際にM.B.と会った思い出に基づき、Moogなどのアナログ・シンセとリズムマシン及びエフェクト(主にディレイ)を用いて、まるでM.B.のカバーをやっているが如し❗️恐らく、同時期に伊と日本でメール・アートで繋がっていた経験をリスペクトしていたからだと思われます。曲名にも”Regel”や”Industrial Murder 1983”と言うM.B.のアルバム名を使っていることからも想像できます。アナログ・シンセによる分厚く、うにょうにょした電子音が有機的に動き回ります。一方、The Hatersサイドは、丁度G.X.がその頃やっていた”Drunk On Decay”と言うパフォーマンスの”Toast To MB”ヴァージョンが収録されています。恐らくは金属製のじょうろをグラインダーで摩擦した音をコンタクトマイクで拾って増幅した轟々たるノイズに、うっすらとM.B.の音を忍ばせているかのような仕上がりになっており、それで片面1曲に仕上げています。それでも、全然飽きさせないところが、流石と思いますね。両者ともアプローチは違うものの、単にM.B.トリビュートに終らず、一つのノイズ・ミュージック・アルバムとして成り立っているところは両者の「M.B.愛」によるものでしようか? 限定で黄色盤ですが、見つけたら、是非ゲットして下さい。それだけの価値がありますよ❗️ Merzbow “Anal Vatican” https://youtu.be/HHcA2zM0aSs The Haters “Drunk On Decay” (original version) https://youtu.be/49rHOz5I8D4 #Merzbow #MilaneseBestiary #TheHaters #DrunkOnDecay #OldEuropeCafe #M.B.Tribute #SplitAlbum #Noise #Technoise #Synthesizers #FrictionSound
Noise Old Europe Cafe 不明。Dr K2
-
V.A. “Exil-System 1979-2004”
この作品、最初はあるバンドの単独再発盤がと思っていましたが、裏ジャケを見れば分かる通り、Exil-Systemと言う独逸のDIYレーベルから作品をリリースしていたアーティストのコンピレーションなんですね。そのレーベルも私は寡聞にして知らなかったのですが、メンツは何故かそそるラインナップになっています。因みに、Exil-Systemは、1979年-1980年に40種類弱のリリースをしている、Thomas Voburkaが運営していた西ベルリンのレーベルです。2005年に一時期復活しています。このコンピに収められているのは、Mono 45/upm, P1/E, Weltklang, Thomas Voburka, Hits Berlinの5組で、B1 P1/E vs Weltklangの曲以外は、1979年-1980年の作品です。収録グループと曲について紹介していきます。A1-2は、Mono r/45upmで、Thomas Voburkaのソロプロジェクトで、2000年代になって、突然、音源をリリースしています。単純なリズムボックスに単音のシンセやエレキギターの弾き語りです。A3-4とB2はP1/E(以前にも紹介しました)で、オープンなプロジェクトで、Alexander Hacke, Eric Franke, Michael Hirsch, Michael Schäumer, Thomas Voburka, Ute Drosteらが関わっていましたが、1981年になると、それぞれEinstürzende Neubauten, EXKURS, Tennis Boy Bluesに移っていきます。音的には、これまたリズムボックスと単音シンセの手弾きあるいはパルス音に男女のVoから成る曲です。A5-6 Weltklangで、René SteunsとThomas Voburkaのデュオで、現在でも活動しているようす。 A5はリズムボックスすら使わないで、シンセのパルス音と適当なメロディを手弾きしています。A6ではシーケンサーやリズムボックスも使ってます。B1はP1/E vs Weltklangで、唯一2004年の曲です。多分コラボでP1/Eの曲”49 Second Dance”をやってます。その後のB2はP1/Eが同曲をLicht Und Schatten Disco mixとして収めているので、比較してはどうでしょうか?B3はレーベルの運営者Thomas Voburkaの曲で、エフェクトを掛けたパルス音にフリーキーなサックスと言う渋い組合せです。なお、Voありです。B4-6はHits Berlinで、これもThomas Voburkaのソロプロジェクトです。やはりチープですが重めのリズムボックスとらベースのシンセ音に合わせて、SaxとVoが重ねられています。なお、B4とB5は同じ曲で、前者がMonogram 7” mixで、後者はExil-System mixで、後者はSaxよりもギターが主導権を握っています。B6ではリズムボックスとギターに適当でチープな電子音が流れていますが、メロディは結構良いです。こうやって書き上げると、殆どが、Thomas Voburka絡みのプロジェクトで、その為の作品と言っても文句はないでしょうね。まあ、1980年前後ではそんなソロなのに色んなプロジェクト名を名乗ることはよくあったことだと思います。そんな訳で、もしこの頃のThomas Voburka絡みの音源に興味があれば、是非聴いてみて下さい。 Weltklang “Hoffnung (Sehnsucht??) https://youtu.be/fVf1fbQR9y8 P1/E “49 Second Romance” https://youtu.be/k7F3TwkF070 #Exil-System1979-2004 #VinylOnDemand #NeueDritscheWelle #DIYLabel #Exil-System #Mono45/upm, #P1/E, #Weltklang #ThomasVoburka #HitsBerlin #SoloProject #SelfCompilation #NeueDeutscheWelle #Electronics #Synthesizer #RhythmBox
Electronic Pop Vinyl on Demand 不明。Dr K2
-
Czukay & Plank “Les Vampyrettes”
これ程、ピッタリくる組合せも他にないですね。プログレ大将CanのベーシストHolger Czukayと、独逸のロックを下から強力に支えてきた名プロデューサーConny Plankの初の共作となるLes Vampyrettes名義の12㌅マキシシングルの登場です(因みに私が持っているのは再発盤です)。どうもテーマは「心地よい恐怖」らしく、単調で簡素なベースあるいはパイプの音に、様々な「怖い」音が挿入され、低速再生したかのような地獄からの語り(初め、プレーヤーの回転速度を間違えた位です)が乗ってきます。何でも噂では、このマキシ・シングルをHolgerがラジオの深夜放送で掛けたところ、ラジオのリスナーから「怖過ぎるので、すぐ放送を辞めろ❗️」と苦情が殺到したらしいです。まあ不気味な声ではありますね。オリジナルには歌詞を様々な言語に訳した文章が付いており、その中には、ダモ鈴木による和訳もあったようです。「突然変異生物」と「没落への警告」の2曲が収められています。ただ、「恐怖」と言っても、スプラッターものやゾンビもののそれではなく、意外とカラッとしていて、粘着質な恐怖感はないです。そんな2人が作り上げた共作、如何でしょう?是非とも聴いて下さい。 “Biomutanten” https://youtu.be/-D-QgbSUslo #HolgerCzukay #ConnyPlank #LesVampyrettes #UsuallyFears #Biomutanten #Menetekel
German Rock Grönland Records (not on label) 不明。Dr K2
-
Pop “Album”
これも謎物件です。がしかし、Zbigniew Karkowski (2013年12月に他界)とPeter Rehberg (2021年7月に他界)のデュオであること、リリースが独逸のTochnit Alephであることから、多分購入したのだと思います。カルちゃんの愛称で親しまれていた親日家でもあったKarkowskiとPitaの名義でも活動していた電子音楽レーベルEdition MegoのRehbergがデュオで活動する時の名称がPopなんでしょうか? 何ともまあ、逆説的なネーミングですね。ジャケ写でも分かるように、2人ともラップトップ使いとして知られています。それで簡単に彼等のバイオグラフィーを書いておきます。Karkowskiはポーランド生まれで、スウェーデンのGothenbungで、州立音楽学院からGothenburg大学の音楽学と現代音楽を、そしてChalmers工科大学で、コンピューター音楽について学んでいます。更に、蘭のハーグの王立音楽学院でも一年間音響学も学んでいます。その後も、仏ではIannis Xenakis, Olivier Messiaen, Pierre Boulezなどの作曲学を学び、修士号も獲得しています。これからも分かるように、彼はガチなアカデミックな音楽家です。そんな彼が、Edwin van der HeideとAtau Tanakaと一緒に組んだのが、Sensorbandで、電子音響ノイズを演奏するトリオです。その後、彼は東京に住み、地下のノイズシーンで活動していました。一方、Rehbergは、英国生まれでオーストリアに移ってきた音楽家で、1994年後半にMegoと関係してきました。シングルも出していたようですが、彼は1996年にPitaの名義でデビューアルバム”Seven Tons For Free”をリリース、その3年後、Prix Ars Electronicaで、Christian Fenneszとともに、デジタル・ミュージック部門でDistinction Awardを受賞しています。その後、彼はMika Vainio, Charlemagne Palestine, Oren Ambarchiなどとコラボしてきており、1997年に、Ramon BauerとのデュオRehberg & Bauerを組んでいます。2005年にMegoを畳み、翌年、新たにEditions Megoを始動します。2006年には、Stephen O'Malleyとコラボして、KTL名義で、ドローン&ドゥームな作品もリリースしています。2012年にはRecollection GRMを始め、Groupe de Recherches Musicales集をリイシユーしています。とまあ、凡その経歴はこんな感じの2人ですが、本作品では、WienのChelseaでの音源271097, 東京のICCでの音源160199 , 東京のMilkでの音源200199 、東京のUFO Clubでの音源290199、ParisのWebberでの音源200399、東京のBunker 301での音源200399を用いてのツイン・ラップトップでの演奏となっています。デジタル化して処理された分厚いハーシュノイズがアナログ盤から放射されているのは、何か面白いですが、通常のラップトップ・ノイズのひんやりした感じは無く、所によっては接触不良系の音さえ聴取出来る程、人間的な音像を提示しています。それと、音圧も高く、ノイズ・ミュージックをも意識しているようです。まあ、私自身はPCは使わないので、よく分かりませんが、ラップトップ・ノイズの傑作だと思います。アカデミックと言うよりもサブカルの意味合いで。 あっと、それからリリース元のレーベルTochnit Alephはどちらかと言うとRudolf Eb.erやDave Philipsなどのウイーン・アクシヨニズム系をリリースをするレーベルカラーだと思いましたが、こう言うデジタル・ノイズも出すんだなあと感心しました。 YouTubeには無かったので、それぞれのライブ音源を。 Zbigniew Karkowski live https://youtu.be/aGngLpipdLw Peter Rehnberg live https://youtu.be/Ul8EyfL7RuU #Pop #Album #TochnitAleph #ZbigniewKarkowski #PeterRehberg #DigitalNoise #Laptop #HarshNoise #EditionsMego #Academic
Experimental / Noise / Laptop Tochnit Aleph 不明。Dr K2
-
Zazou, Bikaye and CY1 “M’Pasi Ya M’Pamba”
これも謎物件。いつ買ったか?何故買ったか?よく分からないブツです。それで色々調べました。先ず、これはHector Zazou (ZNRの片割れにして、仏人プロデューサー), そしてコンゴ人ヴォーカリストのBony BikayeそしてCY1ことGuillaume Loizillon (仏の音楽マッドサイエンティスト?)によるワールドミュージック・アルバム”Noir Et Blanc”に収録されている曲のリミックス盤であると言うこと、そして、A面”M'Pasi Ya M'Pamba”にはMarc Holland & Gilles Martinが、B1“Eh! Yaye“にはVicent Kenisが、そしてB2”Dju Ya Feza”にはSimon Boswellがリミキサーとして名を連ねていたと言うことがやっと理解できました。がしかし、元のアルバムを聴いていないので、こりゃあ、ダメだとも分かってしまいました。因みに、元のアルバムは、Marc Hollander (Clarinet), CY1 (Electronics), Vincent Kenis (G), Chris Joris (Perc), Fred Wallich (Sax), Fred Frith (Vln)が参加しており、Hector Zazouもアレンジなどで参加しています。またB2の元曲ではJean-François Jones Jacobがドラムで参加していました。Zazouはアヴァン・ポップ・デュオZNRで2枚のアルバムを出した後、ワールド・ミュージック方面にシフトしていき、1990年代以降は、コンセプト・アルバムとして作品をリリースしています。その一連の流れとして、本作の元アルバムが作られたのであろうと思います。残念ながら、元のアルバムを私は未聴なので、余り参考にならない紹介しかできませんが、簡単に感想を書いておきたいと思います。A面はタイトル曲ですが、アフリカ系リズムにシンセによるベースラインが盛り上げていて興味深いです。Zazouらはこう言う、土着的なダンス曲にシンセなどを組み合わせていたのかな?と想像します。またVoの処理がダブとは言えないですが、ディレイを噛ましているのもポイント高いです。あとハーモニカ(?)の挿入もアクセントになっています。B1でも独特のリズムとアフリカン・ソウルな字余りなVoにシンセがバックを固めています。B2はシーケンサーと生パーカッションとの絡みが面白いです。こう言う音楽を聴いていると、アフリカン・バンバータがKraftwerkを「ファンキー」と言ったのが分かる気がしますね。今度は元のアルバム”Noir Et Blanc”を聴いてみたくなりました。因みに、リリースはベルギーのプログレ・ポップの総本山Crammed Discsです。 ”M'Pasi Ya M'Pamba” https://youtu.be/lioAfXZ8Oyo #HectorZazou #BonyBikaye #CY1 #M’PasiYaM’Pamba #Eh!Yaye #DjuYaFeza #Remix #NoirEtBlanc #MarcHolland&GillesMartin #VicentKenis #SimonBoswell #CrammedDiscs #WorldMusic #Electronics
Remixed World Music Crammed Discs 不明Dr K2
-
Gang of Four “Hard”
これは完全に騙されたな。Gang of Fourの4枚目のアルバム”Hard”です。アルバムタイトルにやられた!バイオグラフィーは前回も書きましたので、この作品の前後だけ少々補足しておきます。1981年にセカンド・アルバム”Solid Gold”をリリースした後に、Dave Allen(B)が脱退、一時期、Busta "Cherry" Jonesがヘルプで参加していましたが、The League of GentlemenのSara Lee (B)が正式に加入。1983年にHugo Burnham (Drs)が脱退。同年に残った3人で、本作品でもある4枚目のアルバム”Hard”を作製。1984年にバンドは解散しています。その後、何度も再結成と解散をしますが、肝心のギターのAndy Gillが2020年2月1日に64歳の若さで呼吸不全にて他界してしまいます。ただ、バンド自体は、2021年10月に創設メンバーのJon King (Vo)とHugo Burnham (Drs)に加えて、Sara Lee (B)と、Andy Gillの代役としてSlintのDavid Pajo (G)で再結成され、現在も活動中です。 それで本作品ですが、Punk Funkなバンドなのにドラマー不在で作られており、恐らくドラムマシンをこれでもか!と言う風に前面に押し出したミックスになっており、あのAndy Gillのフィードバック奏法やウィルコ・ジョンソン譲りのカッティングが余り聴こえないのが、Gang of Four として今一つなんですよねぇ。それにJonのヴォーカルもかなりクリーントーンでまるでメジャーアシンガーのようです。確かにベースとドラムマシンの掛け合いや、コーラスやストリングスの大胆な導入も、新しい局面かもしれませんが、初期のトンガっていた頃のファンとしては、ちと残念なアルバムでした。でも彼等にしたら、新しいダンス・ミュージックを提示したアルバムと言っても過言ではないかと思います。好き嫌いが分かれるアルバムですが、一回は聴いてみる価値はあると思いますよ、 “A Man With A Good Car” https://youtu.be/XvNmQGol9FM “I Fed” https://youtu.be/7BVuxEvBOxQ #GangOfFour #Hard #EMI #PostPunk #PunkFunk #Choir #Strings #JonKing #AndyGill #SaraLee
Post Punk / Funk EMI 不明。Dr K2
-
Decimus “Decimus 1”
Decimus??? この名前を聞いて、すぐにピーンと来るリスナーさんは少ないでしょう。私自身も「なんじゃ、これ?」と思った位、地味で、素っ気ないジャケなんで、全然、購入していたことを思い出せませんでした。Decimusは、米国No-Neck Blues Band (NNCKと表記)のメンバーであるPat Muranoのサイドユニットのことです。ここで、NNCKについて少し書いておきます(と言うか、Decimusについては情報が極めて少ないので)。NNCKは、1992年、米国NYCで結成されたフリーフォーな即興音楽集団であり、メンバーはDave Nuss, Keith Connolly, Dave Shuford, Jason Meagher, Pat Murano, Matt Heyner, Micoからなっています。そして彼等は毎週、HarlemのSpaceで演奏しています。あと、John Fell Ryanもメンバーでしたが、彼はExcepterと言うノイズバンドに移っています。各メンバーは色んなバンドのサブメンバーに属しており、例えば、Angelblood, Eye Contact, Izititiz, K. Salvatore, Malkuth, Enos Slaughter, Suntanamaなどなどが知られています。Pat MuranoによるDecimusもその一つと言えましょう。2001年に、彼等のファースト・スタジオ・アルバム”Sticks and Stones May Break My Bones but Names Will Never Hurt Me”は、John FaheyのRevenant Recordsからリリースされています。それ以外にも彼等の作品は彼等自身のレーベルSound@Oneからも多数リリースされています。さらに独逸のプログレバンドEmbryoとのコラボ・アルバム”Embryonnck”もリリースしています。このような自由度の高いバンド活動の一つが、Decimusであると言う訳です。ここでは”Decimus 1”を紹介しますが、既に11作まで出ています! そこで、本作品の 内容ですが、 A面B面1曲づつで、タイトルも表記がありません。そこで鳴っている音楽は、不明瞭なヴォイス、竹で出来ているであろうパーカッション、マグマが流れ出すかのようなバックトラックから成るアブストラクトな音風景。しかしながらパーカッション様の連打がメリハリをつけています。音自体はアブストラクトですが、展開があり、またテープの摩擦音或いは鋭いシンセ音のようなアクセントもあるので、すんなり聴き通すことができます。もう片面は秋の虫の音に低音電子パルスが重なり、更にシンセのリフが入ってくると言うアンビエント調の曲から成ります。あと、ジャケは紙ではなく、壁紙仕様なので、その点も評価したいと思います。これを聴いて、他のDecimusシリーズも聴きたくなってきました。皆さん、こう言うアプストラクトは聴きますか❗️聴くでしょう❗️ YouTubeに無かったので、ライブ音源を貼っておきます。ライブはかなりインダストリアル寄り! https://youtu.be/Da1KkVvoUwQ #Decimus #Decimus1 #Kelippah #No-NeckBluesBand #PatMurano #Abstract #AbstractNoise #SoloWork
Experimental Kelippah 不明Dr K2
-
The Birthday Party “Its Still Living”
The birthday Partyのライブ盤ですよー❗️ The Birthday Partyのバイオグラフィーについては、前回、書きましたので、そちらを参考にして下さい。The Birthday Partyとしては4枚目のアルバムで、1982年1月にAstro Theatreで行われたライブを録音した盤です。メンバーはNick Cave (Vo), Mick Harvey (G), Tracy Pew (B), Phill Calvert (Drs), Rowland S. Howard (G)の5人です。しかしながら、The Birthday Partyの音楽とは何だろう。どう言えばいいか?未だに、彼等を表す言葉が追いついていけないです。ドラムとベースは一定のパターンを示しますが、ギター、特にRowlandのギターはNickの挑発的Voに呼応するかのようにバリバリ弾きまくっているようです。また、NickのVoも一定のパターンを取らず、感情の赴くまま(は、ちょっと言い過ぎか?)に撒き散らされる。ライブだからこそ、そのヒリヒリとした緊張感が盤から伝わってきます。色んな音楽の断片をミキサーでぐちゃぐちゃにしたかのような音楽。これはロックと言えるのか?そんな疑問を投げかけてくるライブ盤です。だから、いつまでも最高なんです、The Birthday Partyは❗️テンション高めで、かつカテゴライズできない音楽なので、聴くときは心して聴いてください。 “Dead Joe” live track https://youtu.be/HR5ZnYl9Fmg [full album] httpshttps://youtube.com/playlist?list=PLHP7bAjOIkpAqgaMLfcvccRuUxdD-k5tq://youtube.com/playlist?list=PLHP7bAjOIkpAqgaMLfcvccRuUxdD-k5tq #TheBirthdayParty #ItsStillLiving #MissingLink #LiveAlbum #Rock #NickCave #RowlandS.Howard #MickHarvey #TracyPew #PhillCalvert
Rock Missing Link 不明Dr K2
-
Magma “Mekanïk Destruktïw Kommandöh”
プログレ初心者の私ですが、これは勉強と思ってヤフオクで競り落としました。暫く聴いていなかったので、バイオグラフィーも含めて紹介することにします。Magmaは1969年にクラシックのトレーニングを受けていたChristian Vanderによってパリで結成されたプログレッシヴ・ロック・バンドです。「人間の精神世界と環境学的未来」が彼のモチベーションにあったようです。多分、1967年に彼がファンだったJohn Coltraneの死をきっかけに、イタリア放浪していた時に受けた「啓示」によると言われています。それに賛同したRené Garber (Sax), Laurent Thibault (指揮者)と共に、Lucien Zabuski (Vo)と Francis Moze (Organ)も加わり、最初はUniweria Zekt Magma Composedra Arguezdraと名乗っていましたが、短縮してMagmaになりました。その後、ツアーを行うにあって、メンバーを入れ替えています。VoのLucien ZabuskiはKlaus Blasquizに代わり、Eddie Rabin (Piano), Claude Engel (G), Jacky Vidal (Double-B)が加わります。彼等は3ヶ月間、Chevreuse Valleyで合宿し、またメンバーを代えています。Eddie Rabinの代わりにFrançois Cahen (Kbd)が加入し、Laurent Thibault は自主的に脱退、Francis MozeかBにシフトします。更にブラス・セクションとして、Taddy Lasry (Sax, Clarinet), Richard Raux (Sax, Flute), Paco Charlery (Trumpet)で強化しています。このメンバーでデビューアルバム”Magma”を1970年にPhillipからリリースします。聴いた人のリアクションは賛否両論だったとか。その後に、Claude Engelが脱退、またRichard RauxとPaco Charleryもバンドを去り、それぞれJeff Seffer (Sax) とLouis Toesca (Trumpet)が代わりに加入します。このメンツで、セカンド・アルバム”1001° Centigrades”を1971年4月にリリースし、また、Montreux Jazz Festivalなどでのライブにも出演しています。また、1972年8月に”Unnamables”をUniveria Zekt名義でリリースしましたが、1500枚しか作られず、その為、古参のメンバーは脱退しています。1973年にChristian Vanderは新しいラインラップでレコード作製を始めます。Stella Vander (Vo), Claude Olmos (G), Francis Mozに代わってJannick Top (B), René Garber (Sax, Clarinet), Jean-Luc Manderlier (Kbd)でリリースしたのが、本作品”Mëkanïk Dëstruktïẁ Kömmandöh”であります。この後、彼等は1年半に渡る全仏ツアーを行いますが、メンバーをスケールアップしています。Jannick Topの代わりにBernard Paganotti (B), Difier Lockwood (Vln), Gerald Bikialoの代わりにJean-Pol Asseline (Kbd)とBenot Widemann (Kbd), Claude Olmosの代わりにGabriel Federow (G)と言うメンツになっています。そこで、初のライブアルバム”Live / Hhaï”を1975年11月ににリリースしています。セカンドアルバムから、Christian Vanderはコバイヤ語(架空の言語で、日本ではRuinsの吉田達也さんがコバイヤ語で歌ってますね)の歌詞を書いて歌い始めてます。音楽的には、いわゆるジャズ・ロックの枠内にとどまらない音楽性を創出しており、オペラ、古典派のクラシック、ミニマル音楽などの要素を導入したズール(Zeuhl Music) なるジャンルの創始者として知られています。音楽性の微細な変化は幾度か経てはいますが、惑星コバイアを舞台とした神秘主義的なストーリーを叙事詩的に描くスタイル、特徴的なボーカリゼーション、ギター・キーボードより前面に出るリズムセクション、執拗な反復とビートの変化を繰り返しながらも狂熱的なアンサンブルは概ね普遍ですね。後はまた、機会があればバイオグラフィーを追加したいと思います。 それで、本作品は”Mekanïk Destruktïw Kommandöh”は異形のロック・オペラの如くで、邦題も「呪われし地球人たちへ」となっています(しかし、この頃のプログレの邦題の付け方は興味深いですが、つい、クスって笑っちゃいますね)。肝心の音楽の方は壮大なスケールと圧倒的な厚みを持った一大スペース・オペラ言えば良いのでしようか。緩急をつけて歌い上げるヴォーカルとコーラス隊、それを的確にサポートする楽器隊、もう完璧です(ベタな感想ですいません)。このアルバムでのメンバーは、Jannick Top (B), René Garber (Bass Clarinet, Vo), Teddy Lasry (Brass, Conductor, Flute), Doris Reinhardt (Choir), Evelyne Razymovski (Choir), Michèle Saulnier (Choir), Muriel Streisfeld (Choir), Stella Vander (Choir), Christian Vander (Dr, Vo, Organ, Perc), Claude Olmos (G), Jean-Luc Manderlier (Piano, Organ), Klaus Blasquiz (Vo, Perc)です。兎に角、変拍子で複雑な曲を弾けんばかりに演奏し、歌うのが、凄いです。特にコーラス隊には、人の「声」の迫力が十二分にあるのだなと感服させられました。クレジットでは7曲と書いてありますが、聴いてる分には片面1曲ずつと言う感じで、曲の切れ目がよく分かりません。しかしながら、コバイヤ語で歌われていることもあって、曲の切れ目とかは枝葉末節ですね。兎に角、音を浴びると言う感じて、出来れば、大音量で聴きたいですね。皆さんも大音量でどうぞ❗️ https://youtu.be/23k0pCLLmuE #Magma #MekanïkDestruktïwKommandöh #Celluloid #Reissue #Kobaïans #RockOpera #ChristianVander #JazzRock #ProgressiveRock
Progressive Rock Celluloid (Vertigo) 不明Dr K2
-
Big Black “The Hummer Party”
ご存知、コレポリ的に駄目な曲ばかりを書いていたSteve AlbiniのパンドBig Blackの初期のアルバム曲などを集めたアルバム”The Hammer Party”を紹介します。Big Blackのバイオグラフィーは以前に書いたと思いますので、ここでは省略させて頂きます。一応、メンバーだけ。結成は1981年でイリノイ州のEvanstonで。メンバーはSteve Albini (Vo, G), Naked RaygunのメンバーだったSantiago Durango (G)とJeff Pezzati (B)で、1985年にはJeffの代わりにDave Riley (B)に代わります。しかし、実はSteveは、このメンバーになる前に一人でB, G,VoとRoland TR-606を使って宅録して、Big Black名義でEP”Lungs”を出していたのです。SteveはBig Blackの後にRapemanと言うバンドをやっていましたが、バンド名がヤバ過ぎて、批難轟々で、特に人権団体からの批判が強く、1年程で解散しています。話しをBig Blackに戻すと、彼等の音楽的特徴は金属質なキンキンしたギターとペースから成り、ドラムの代わりにドラムマシンを使っていることと言えるでしょう。また、Steveの歌詞は殺人、強姦、幼児性愛、放火、人種差別、女性差別といった社会のタブーとされる事象を積極的に扱っています。だからヤバいんですよ。しかもライブではギターもベースもストラップを肩から掛けずに腰のベルトで装着しています。 それで、本作品ですが、初期のEP”Lungs”と ”Bulldozer” の収録曲をコンパイルした内容になっています。それと、毎回そうなのですが、ジャケがどれも暴力や奇形やセックスなどを連想させるもので、これもこのバンドのヤバい一因ですね。それで内容ですが、尖った針金の様なギターてで頭の中にかき乱す様なプレイが全編フィーチャーされており、ベースさえも鋭角的でゴリゴリと言うよりもギリギリと形容されるような音作りがなされており、これがRoland TR-606のリズムマシンのビートに合わせて叩きつけられるという様なサウンドになっています。ただこれを録音した頃(“Lungs”サイド)はSteveが自分の部屋で録音していたこともあるみたいで、ちょっとチープな感じがしていますね。私はCDの方を先に聴いていたので、ちょっと残念な感じです。また、後にはライブ音源でしか収録されていない”Cables”がスタジオ録音ヴァージョンで収録されているのはラッキーでしたね。歌詞はよくは分かりませんが、まだ、それ程のヤバさは無い様にも思えます(実際にはヤバいのかも?しれません)。初期のBig Blackを知りたければ、この作品はお薦めです。しかし、宅録から始まって、ここまで来るとは、、、ある意味、私もやりたかったことなので、凄いと思います(私の場合はThe Bikini Pigsですね)。では皆さん、悪夢の時間です、目を閉じて、Big Blackを聴きましょう! https://youtu.be/4sggZu9tCYs #BigBlack #TheHammerParty #HoneSteadRecords #JunkRock #PunkRock #NoiseRock #宅録 #SteveAlbini #SantiagoDurango #JeffPezzati #DaveRiley #TR-606
Noise Rock / Junk Rock Homestead Records 不明Dr K2
-
Mars “78”
しつこい!とも言われてますが、またまた、登場のNo WaveバンドMarsです‼️バイオグラフィーは前回のを参照してください。それで、Lydia LunchのレーベルWindspeak Productionsよりリリースされたセルフ・コンピがこのアルバム”78”です。これは今までのライブ録音など集めたセルフ・コンピなのですが、1986年にミックスをFoetusことJ.G.Thirlwellがちょこっと行なっています。しかし、メンバーはそのミックスが気に入らなくて、自分達でミックスし直した”78+”をCDフォーマットで1996年にAtavistic Recordsから出しています。その時の雑誌には「Marsは明らかな混沌の中から、本当に面白い音楽を作ら出している。ヴォーカルは弾け、ギターやベースやドラムの音はそれらに取り込まれたり、外されたりして、皆んなが一度に色んな方向に向かって行くように思える。その狂ったような大音量の中で行われている為、バンドは妙に説得力のある方向を向いているね。」と評されています。バンドメンバーのJ. G.Thirlwallに対する不満は強く、その為、2003年にスペインのレーベルG3G と Spookysound から、新たにスタジオ・レコーディングがなされた音源が発売されました。それが”Mars LP: The Complete Studio Recordings, NYC 1977–1978 “ですが、内容はよーく聴き込まないと分からないですが、苦笑)。先述の様に、Sumner Craneは悪性リンパ腫で2003年4月15日に他界してしまい、Nancy Arlenも心臓の手術の後、2006年9月17日に他界しており、バンドのマネージメントは、スペインに移住したMark Cunninghamが引き受けているようです。なので、多分、Markが気に入らなかったのでしょう(ところで、China Burgさん、解散後、どうしたんでしょうか?してる方がいたら教えてちょ!) と言う訳で、本作品についてですが、これは、言わば、Marsのベスト盤的な選曲です。A面はMarsにしてはノリの良い名曲”3E”で始まり、名盤”No New York”に収められていた曲が続きます。B面は”Monopoly”にはじまり、極初期の曲”Cairo”や”Cats”などと新し目の曲”Outside Africa”も収められています。しかし、Velvet Undergroundの影響を受けたとは言え、ここまで「酷い」音楽(勿論、褒め言葉です)は凄いです。不調和のアンサンブルと言うか、ノイズでもなく、ロックと言うには壊れすぎてる。最早敵無しですね。ただ、本作品はJ.G. Thirlwellの為か、幾分聴きやすくなっている印象があります。ライブトラックも使っているみたいですが。Phewさんが何処かで書いていましたが、「Marsの無意識の音楽だから、命に関わるの」と言う様なことを言っていましたが、正に、その通りだと思います。彼等はこれを音楽として提示した時から、無意識を掘り起こしたのかもしれませんね。そんな恐ろしい音楽ですが、これは聴きやすいので、是非、見つけたら、買って聴いてみてください。私も”78+”の方も聴きたいです! A1 “3-E” A2 “11,000 Volts” A3 “Tunnel” A4 “Helen Forsdale” A5 “Puerto Rican Ghost” A6 “The Immediate Stages Of The Erotic” B1 “Monopoly” B2 “Cats” B3 “Cairo” B4 “Hairwaves” B5 “Outside Africa” A1 “3-E” https://youtu.be/Ds-I_xA-Prw?si=uKy55EHq1NHiKkVr A2 “11,000 Volts” https://youtu.be/4RDfQhPf16g?si=9VjYgEHEPUIhaMRD A4 “Helen Forsdale” https://youtu.be/rigg3ovRNzc?si=jm4eNQ9S8yoef0LO B1 “Monopoly” https://youtu.be/aD5LFuQhVFA?si=APDZz6xtxqNiE6ns B2 “Cats” https://youtu.be/xP5e9nKBHVE?si=8oWu0uJNdsgjacgv B3 “Cairo” https://youtu.be/yzKWiOAfqxw?si=DpzTyEzVVwL0lwql B5 “Outside Africa” https://youtu.be/ILu9nnZxWDc?si=e49jC7YO3UbSfRvh #Mars #78 #WindowspeakProductions #J.G.Thirlwell #NoWave #SumnarCrane #ChinaBurg #MarkCunningham #NancyArlen #NoiseRock #VelevtUnderground
No wave Widowspeak Productions 不明。Dr K2
-
Hair Police “Drawn Dead”
Hair Policeを君は知っているか?!と言う訳で、米国ノイズ・バンドHair Policeの5枚目のアルバム”Drawn Dead”を紹介します。このバンドは2001年1月に、ケンタッキー州Lexingtonで結成されています。その時のメンバーは、Hair Policeのリーダーにして、Wolf EyesのメンバーにもなったMike Connelly、オーディオ・ヴィジュアルアーティストのRobert Beatty、Trevor Tremaineに加え、Ross ComptonとMatt Minterもオリジナルでした。因みに、Mikeは自身のレーベルGods of Tundraも運営しています。それで、2001年4月13日にデビューライブを行ったのですが、その時既にカセット作品”The History of Ghost Dad”が物販されていたそうです。しかしながら、その年の夏にはRossが辞め、更に2002年10月にはMattも脱退します。それで、Mikeは2003年終わり頃にミシガンに移り、2005年春にはWolf Eyesに加入しています。Hair PoliceはWolf EyesやPrurient、更にはSonic Youthと共にUSツアーに明け暮れていたらしいです。作品としてはDiscogsで2013年までは追えますが、その後、バンドがどうなったかは不明です。 それで、本作品ですが、5枚目のアルバムになりますが CDとしてはHanson Recordsが、LPとしてはWeird Forest Recordsが出しています。全編、曲名も何もなく、抜けの悪いスモッグの様なノイズが垂れ流されており、良く聴くと、恐らくはギターとか金属とかのフィードバック音を中心に録音されたのではないかと思われます。ここら辺の米国のノイズ・グループは、古い機材を使って、敢えて「抜けの悪い」音を多用しており、それが2000年代以降の米国ノイズ(Hanson RecordsやAmerican Tapesなど)の一つの流れになっています。しかしながら、それはそれで楽しめる訳でと言うより、何度も聴くうちに新しい発見があって、中毒性のある音作りをしています。レコードのジリジリした音の感触に震えますね。多分、カセット録音とかオープンリールとかで録音してるのでしょうね。さあ、皆さんも米国ノイズを楽しみましょう! YouTubeにはアップされていないので、他の曲を。 Hair Police “Let’s See Who’s Here And Who’s Not” https://youtu.be/x3pUZxVyS3M #HairPolice #DrawnDead #HansonRecords #WeirdForestRecords #MikeConnelly #WolfEyes #Lo-Fi #NoiseMusic #Anericanoise
Experimental / Noise Weird Forest Records (Hanson Records) 不明Dr K2