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Ryuichi Sakamoto & Robin Scott “The Arrangement”
このミニアルバムは、特に意味も無く、Yellow Magic Orchestra (以下、YMO)関係の作品が聴きたくなって、思わずヤフオクでポチった作品なんです。しかしなが、現在(2023年11月)、ご存命なのは細野晴臣氏だけと言う、何とも悲しい事態になっていますが、取り敢えず、聴いてみようと思いました。今回は、YMOの坂本龍一氏と1980年頃にM名義で世界的に大ヒットした曲”Pop Muzik”を飛ばしていたRobin Scott氏のコラボ・ミニアルバムとなっています。まあ、この頃は2人ともイケイケでしたね。バイオグラフィーについては、私が書くまでも無く、詳しい方もいらっしゃると思いますし、以前にも書いたと思いますので、ここでは、省略させて頂きます。本作品は、1981年7〜8月と1982年4月に東京のAlfa Studio “A”と、1981年10月にロンドンのRoundhouse Studioとで録音されており、その際には、3M D.M.S. Digital Recording Systemが用いられたとのことです。それでは、本作品の各曲を紹介していきましょう。 ★A1 “The Left Bank”は、多分、Robin Scottの人間臭いVoと坂本龍一氏のミニマルなピアノとから成るビートの効いた曲ですが、2人のイメージとは違った結果になっています。 ★A2 “The Arrangement”は、重いビートと分厚いシンセから構成された曲ですが、途中でいきなりScottの語りとシンセだけのブレイクになってビックリしますが、相変わらず、ScottのVoはUKポップスのそれですね。 ★B1 “Just About Enough”も、ScottのVoとゴージャスなコーラス及び弾むリズム隊が際立つダンス・チューンになっており、確かに坂本氏のシンセも聴取できるのですが、うん〜どうも存在感が薄いです。 ★B2 “Once In A Lifetime”は、一転して、民族音楽調のリズムと、合っているか外しているか分からない男女のVoで構成された曲ですが、途中からリズムマシンが入ってきて、マニアックなギターやシンセのソロも聴取できます。 個人的な印象から言うと、全体にRobin Scott色が強く、坂本龍一氏の良い所が余り出ていないように感じました。やはり、世界のMは凄いのかな? この頃なら、坂本龍一氏ももっと前面に出て良かったのではと思ってしまいます。そんなミニアルバムですが、ポップ・ミュージックとしては良く出来ているので、気になる方は是非一聴してみて下さい❗️ [Lexington Queen] https://youtu.be/1SeiHhsC1ds?si=C-hVXczNKBoAs9LL [full album] https://youtu.be/FxENrTAq52E?si=YL0GvF_xmwsFVDiF #RyuichiSakamoto #RobinScott #TheArrangement #AlfaRecords #Mini-Album #Collaboration #PopMusic #Electronic #坂本龍一 #M #Synthesizers
Electro Pop Alfa records 1500円Dr K2
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V. A. “Cold Waves Of Color Vol. 6”
これはめっけもんです。Cold Waveのコンピ第6弾です。まあ、Cold Waveってカテゴリー自体が良くは分からないんですが、大体において、私の好物なので、購入したのだと思います。そもそも、Cold Waveとは何か? まあ、ザックリ言うと、1980年代初頭から始まった、シンセとドラムマシン(とヴォーカル)から成るポップ・ミュージックで、曲調が明るい場合はSynth Waveと呼ばれ、暗い場合には、Gothic WaveとかDark Waveとも呼ばれ、またミニマルな要素が目立つ場合には、Minimal Waveとも呼ばれることもあります。そして、大体がデュオ(多くは男女のデュオ)でやっていることが多く、主に欧州(非英語圏)で人気があるジャンルとして知られています。そんなCold Waveのコンピは沢山リリースされていますが、今回は英国レーベルColor Discのシリーズ”Cold Waves of Color”の第6弾を紹介します。Cold Waveの盛んな欧州と比べると、英国ではややマイナーですが、そうだからこそ、面白いパンドやデュオがあるようです。特に、そこら辺を掘っているColor Discは要注目レーベルです。 それでは各曲/バンドについて紹介したいきます。と言いたいところですが、何だか情報不足なので、分かる範囲で書いてみたいと思います。 A1 Berserk In A Hayfieldはメンバー等は不明ですが、フロアユースなDark Wave Electro-Unitで、このシリーズの常連のようですが、後述のカセットEPはDiscogsにも載っていません。“After Dusk”は1984年”s/t”カセットEPからの曲で、太いベース・シンセとサブのシンセのシーケンス、それに簡素なマシンリズムに加えて、シュワ〜ンとしたシンセが心地良いインスト曲です。 A2 The Lordも正体不明ですが、どうも3人組らしく、またギター担当もいるようです。“Controversial” 1984年作の未発表曲で、ミディアム・テンポのシンセ・ウェーブな曲で、シンセと共にギターのリフとかもマッチしています。また気怠いヴォーカルもグーです。 A3 Silicon Valleyも全くの正体不明で、後述のカセット作品もDiscogsには載っていません。“Electro Switch”は、1982年作のカセット作品”Music For Public Transport”からの曲。BOSS DR-55と思われるミニマルなリズムが突っ走る中に、チープなシンセの簡素なメロディとサビが良い感じのインスト曲です。 A4 Neutron Scientistsも全くの正体不明です。 “Cabaret Futurama”は、1985年発刊のファンジンPurple Twilightに付いていたカセットから取った曲で、ポリシンセを用いたややアンビエント風から始まり、気持ち良いビートに支配されていくインスト曲です。 A5 Lives Of Angelsは、Gerald O'Connell (Vo, G, Kbd, Perc, B)とCatherine O'Connell (Vo, Kbd, Perc)のデュオで、Londonで4トラック・レコーダーで宅録しています。“Artificial Ignorance”は、1983年のビデオ用のセッションからの未発表曲で、ワルツっぽい不明瞭なビートの低音シンセとその上の控えめな電子音、そして深いディレイを挟んであるようなインスト曲です。 B1 Modern Artは、Sun DialのGary Ramonが率いたマイナー・ポスト・パンク・バンドで、メンバーは、 Gary Ramon (Vo, Kbd, G, B) Gerald O'Connell, Mark Harvey, The Duke (Sequence)から成ることが多かったようですが、余り固定のメンバーではやっていなかったようです。“Golden Corridor”は、1985年のビデオ作品用の”Modern Artifact No.1”セッションからの未発表曲で、直線的シーケンスとマシンリズムに、メロディアスな呟くような男性ヴォーカルが乗る曲です。 B2 The Lordの“Gonna Dream My Life Away”は、 1984年作カセットEP “Winds Of Space”からの抜粋で、ミディアム・テンポのマシンリズムとシーケンスに男性ヴォーカルが乗るシンセ・ウェーブな曲です。 B3 Echophaseも正体不明で、後述のカセット作品もDiscogsでは掲載されていません。“Controlled Experiment”は1984年作カセット作品”Controlled Experiment”からの抜粋。ディレイをかけたシーケンスとDR-55のリズムに、これまたディレイをかけたシンセのリフが絡むインスト曲です。 B4 Disintegratorsは、Gary RamonとGerald O'Connellのデュオみたいですが、単独作品は無いようです。“Radioactive”は、1982年作の未発表曲で、強力なリズムにポリシンセとテープが乗るインスト曲です。 B5 Mystery Planeは、Catherine O'Connell (Synth), Doctor Zero (Vo, G, Synth), Gerry O'Connell (G, B, Synth), Spike Harvey (G), Nigel Lackey (B, Sequence), Dave Morgan (Drs), Gary Gipps (G, B, Synth)から成るバンドで、“Burning Desire”は、1983年作カセット作品”Punishment Block”より抜粋で、Roland TR-606のリズムに、割と典型的なアレンジのシンセと男性ヴォーカルが乗りますが、ヴォーカルの逆回転やギターも入ってきます。 B6 Modern Art “Dimension 2”は、1984年の”Dimension Noise”セッションからの未発表曲で、ディレイを掛けたギターとマシンリズムから成る切ない曲で、低音はベース?で、シンセ要素少ないインスト曲です。 とまあ、散々調べても分からないことだらけなのですが、それだからこそ面白いとも言えますので、興味のある方は、是非一度、この英国Cold Waveの世界を体験してみて下さい‼️ それから、レーベルColor Discは1984年から運営されており、上記の内容からも分かるように、Gary Ramonが運営しています。その後、2014年に”Cold Waves of Color”シリーズをやり始めと共に、Color Disc & Tapesと改名して、再開しています。なので、このレーベルも要注目ですね❗️ 音源も出来る限り探しましたが、以下の曲(代替え曲も含む)しか見つかりませんでした。 A1 Berserk In A Hayfield “After Dusk” https://on.soundcloud.com/xHN3RZBQwiVwUmpx8 “Code”も貼っておきます。 https://youtu.be/frtNokXF7eM?si=pzIzzGB0vQ5Jdc8U A3 Silicon Valley “Electro Switch”の代わりに”Going Out”を貼っておきます。 https://youtu.be/mTdxjt8eJQw?si=LzbA4IqRblqxqlf_ A5 Lives Of Angelsはアルバム“Elevator To Eden”を貼っておきます。 https://youtu.be/hrHwgLX4Gig?si=nQmTHXoJCG8can3i B1 Modern Art “Golden Corridor” https://on.soundcloud.com/NwPma3mu5rR3DNMs7 ”Envy”も貼っておきます。 https://youtu.be/ht_HmCVpXaI?si=GeR4etTqMZNtTmTz B2 The Lord “Gonna Dream My Life Away” https://youtu.be/COxm4WW32pw?si=gxe3jHFh_FIOGFkp B3 Echophase “Controlled Experiment”の代わりに”Silent Sky”を貼っておきます。 https://youtu.be/rL_3NZgWdcM?si=wcZvw-PW358enGhf B4 Disintegrators “Radioactive” https://on.soundcloud.com/ZqVm9NaqZnkLWsmN8 ”Oscillations”も貼っておきます。 https://youtu.be/jdkb2jEihUc?si=YCGT881fBb5_Z7Vf B5 Mystery Plane “Burning Desire” https://youtu.be/ru5echaWsmw?si=DXx3V7oObM6sJkJ5 V.A. “Cold Wave of Color Vol.5” (参考までに前作/第5巻を貼っておきます) https://youtu.be/hwKbpPSekTo?si=V_Mk2WuUZ3DSgvnQ #VariousArtists #ColdWavesOfColorVol.6 #ColorDisc #ColdWave #SynthWave #MinimalWave #Electronic #BerserkInAHayfield #TheLord #SiliconValley #NeutronScientists #LivesOfAngels #ModernArt #Echophase #Disintegrators #MysteryPlane #ModernArt
Cold Wave / Synth Wave / Minimal Wave Color Disc 1500円Dr K2
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Olivia Neutron-John “s/t”
DUのサイトで何かないかなぁって見てて、何だ、このアーティスト名は❓と思って思わず、ポチってしていました。例の有名な歌手の名前をちょいと文字ったアーティスト・ネームOlivia Neutron-John!これは聴いてみたくなりますでしょ‼️それで、彼女のことをちょっと調べてみました。Olivia Neutron John (以下、ONJと表記)は、個人アーティスト名ではなく、Chain & The Gangでベースを弾いていたAnna Nastyによるソロ・プロジェクト名のことらしいです。彼女の作品は、Discogsによると、2013年位に最初の作品が出ていますので、そのちょっと前からONJを始めていたようです。但し、Chain & The Gangは、2009年には活動の記録がありますので、音楽歴としては2009年前辺りから始めているのでしよう。それで、彼女は、Washington DC〜NYCで活動しており、NYCのポスト・パンク〜ノー・ウェーブ〜アヴァン・ポップの流れを汲んでおり、そこに彼女独特のユーモアとミニマル・ミュージックと独特のヴォーカリゼーションで、このONJの音楽を確立しているとのことで、ONJのファースト・アルバム”Injury Train And I’m Never Getting Off It b/w Vulnerability”は3度もリプレスされている程の人気振りです。まあこの位しか、手元の資料では分かりませんでした(すまん!)が、本作品については、ちょっと面白いコンセプトで作製されています。と言うのも、1982年作カルト映画”Liquid Sky”のサントラに影響を受けて作製されており、噂では「月面で演奏するIan Curtis」とも言われており、漆黒のミニマル・スペーシー・ウェーブをやっていると言われています。因みに、本作品は、PriestsやSnail MailらのレーベルSister Polygonからリリースされています。それから、本作品はアルバムではなく、12㌅EPですので、またアルバムとは違うかもしれません(アルバムの方は私は未聴)。 それでは各曲を順に紹介していきます。 A1 “16 Beat”は、初め、単調なパルス音のようなシーケンスとマシンリズムに、拍子の違うシーケンスが入ってきたと思っていたら、爆発するようにブレイク・ビーツが突然挿入されます。そして、彼女の呟くような、張り上げるような変調ヴォーカルも入ってきますが、最後は、通常の16ビートになってフェイド・アウトしていきます。 A2 “March”も最初はカシオトーンのような単純なリズムと安っぽいキーボードから始まりますが、存在感のあるベースと彼女の官能的な変調ヴォーカルが入ってきて、一気に雰囲気が変わります。 B1 “16 Beat cont.”は、チープなシンセ音はそのままなんですが、メロディは良いし、またマシンリズムの方はソリッドでカッコ良いインスト曲となっており、A1のフェイド・アウトした部分と繋がっているようです。 B2 “Beguine”はエスニックなリズムパターンとベースに彼女の、時に不安気で、最後には張り上げるような変調ヴォーカルが絡んできて、1980年前後のNYCのNo Wave期(ZE Records)に出てきたLizzy Mercier Desclouxを想起させますね。 B3 “Joy Or...”も、何か足りないような安っぽいマシンリズムとチープなシンセのリフに、呟くような彼女の虚な変調ヴォーカルが乗ってきて、何か憂鬱な雰囲気を醸し出しています。 ん〜、これは中々面白いアーティストが出てきたと思いますよ。ブレイク・ビーツとチープなキーボードと憂いのあるヴォーカル(Ian Curtis的かどうかはちょっと微妙だけれども)と時にエスノ・ファンクと言う、ハイブリッドな音楽で、NYCでしか生まれないであろうサウンド・スケープになっているのが凄いです❗️打ち込みなのに、「憂鬱」ってのは今まで無かったのでは?これはアルバムも買わなきゃ‼️ A1 “16 Beat” https://youtu.be/b7a5KujeG34?si=cjd9G-NsZxGI1eSj A2 “March” https://youtu.be/rs39lCLxCNw?si=XS6qAN7Ip2VdhTDt B1 “16 Beat cont.” https://youtu.be/GYtU-OC0Rgo?si=NgW-PqTpPG3Wq4mQ B2 “Beguine” https://youtu.be/ecT3mNzIZMQ?si=KQPJZ9jWICl8vY-9 B3 “Joy Or….” https://youtu.be/uMTO0-gTJGo?si=NBJuB7deOjTgu9wU ONJ live at LA https://youtu.be/2-vG10P3jBE #OliviaNeutronJohn #SelfTitled #SisterPolygonRecords #SoloUnit #NYC #Experimental #Electronic #Avant-Pop #Synthesizers #FemaleVocal #RhythmMachine #Chain&TheGang #AnnaNasty
Experimental / Electro-Pop Sister Polygon Records 1500円Dr K2
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Fehlfarben ”Tag Und Nacht / Dollars Und Deutschmarks“
独逸音楽界(NDW)のスーパーグルーブにして現役バンドFehlfarben (「フェールファルベン」と発音)の7枚目のシングル “Tag Und Nacht / Dollars Und Deutschmarks (Speed Dance Mix)を紹介します。この12㌅マキシ・シングルはサード・アルバム”Glut Und Asche”からのシングルカットになっています。Fehlfarbenについては前回書きましたので、バイオグラフィーは省略させて頂きますが、この元になったアルバムの参加メンバーは、Rüdiger Sterz (B), Uwe Bauer (Drs, Back-Vo), Thomas Schwebel (Vo, G, Synth, Back-Vo), Uwe Jahnke (G, Back-Vo), Achim Fink (Horn), Rainer Winterschladen (Horn), Wolfgang Schubert (Horn), Lionel Dussauchoy (Perc, Back-Vo), Mattias Keul (Piano, Clavinet), Friederike Zumach (Strings), Stefan Kriegeskorte (Strings), Ulrich Alshuth (Strings), Ulrike Kleine (Strings), Harald Lepschies (Synth), Jochen Schmidt (Vibraphones)から成ります。それで内容ですが、A面B面共に、タイトなリズムに煌びやかなホーン・セクションを大々的にフィーチャーしたダンサブルな曲で、特にB面はかなりファンク調のベースが強調されたミックスになっており、思わず踊りたくなるチューンにリミックスされています。また、SchmidtのVibraphonesも良い雰囲気になってますね。これの元のアルバム”Glut Und Asche”の前のセカンド・アルバム”33 Tage In Ketten”は以前にも紹介しましたが、それと比べると段違いにメジャー寄りと言うか、格段に洗練されたスマートな内容になっています。Fehlfarbenは、このアルバムをリリース後、一度バンドは解散していますが、1990年代には、2枚のリミックス・アルバムをリリースしています。因みに、オリジナルをリリースしているWelt-Rekordは初代VoのPeter Heinが1980年代に運営していた自主レーベルで、後にEMIに吸収されています。1980年代のFehlfaubenの音楽の一端を知るには良いブツなので、見つけたら、購入するのは良いかも⁉️ A “Tag Und Nacht” (4:38) B “Dollars Und Deutschmarks (Special Dance Mix)” (5:54) A “Tag Und Nacht” https://youtu.be/Bby0nivalJ8 B “Dollars Und Deutschmarks (Special Dance Mix)” (5:54) https://youtu.be/S8dT88--esc?si=aJE4Q9dsTno2HWPt #Fehlfarben #TagUndNacht #DollarsUndDeutschmarks #Welt-Rekord #EMIElectrola #1983年 #SingleCut #GlutUndAsche #DanceMusic #Funk #Horns #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #RüdigerSterz #UweBauer #ThomasSchwebel #UweJahnke #Guests #AchimFink #RainerWinterschladen #WolfgangSchuber #LionelDussauchoy #MattiasKeul #FriederikeZumach #StefanKriegeskorte #UlrichAlshuth #UlrikeKleine #HaraldLepschies #JochenSchmidt
Neue Deutsche Welle (German New Wave) Welt-Rekord (EMI Electrola) 1500円Dr K2
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Conrad Schnitzler “Paragon Outtakes”
またまた出ました!Conrad Schnitzlerの7㌅3枚3色のカラー盤で復刻した謎物件です。因みにリリースレーベルは日本の「陽」サイケ専門のCaptain Trip Recordsです。まあ、クラウトロックと言う繋がりなんでしょうね。たまたま、入手したのですが,思いの外、面白いかったですねぇ。Conradについては既に何回もバイオグラフィーを書いているので、ここでは省略します。内容的には7㌅片面に1曲づつ収められていますが、33回転なので、これは敢えて7㌅に分けたのだなとニンマリしてしまいます。内容は1979-1982年に,彼のParagon Studioで録音された曲で、それぞれ未発表だったり、ミックス違いやロング・ヴァージョンであったりするみたいです。ただ、まとめて聴くのはしんどいです 苦笑)。こうして聴いてみると、Conradの立ち位置が,Neue Deutsche Welleと親和性が高いのだと気付きます。特にヴォーカルが入っていたりすると。例えば,この中の一曲を取り上げて「この曲はPyrolatorの新曲だよ」と言っても通用しそうなんですよね。それを70年代初頭からやっていたのは驚きです❗️このアウトテイク集は300部限定ですので、気になる方は是非とも探してみてください。 アウトテイクスは無かったので。 “Paracon 1” https://youtu.be/E2bnM3a5qR4 “Paracon 10” https://youtu.be/PBWDBZbYMJo #ConradSchnitzler #ParagonOuttakes #CaptainTripRecords #Electronic #ColoredSingle #3枚組
Electronic music CAPTAIN TRIP RECORDS 1500円Dr K2
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George Harrison “Electronic Sound (電子音楽の世界)”
私は所謂、BeatlesやRolling Stonesなどの60年代〜70年代中番までの王道のロックを殆ど聴いてきませんでした。その時期は、恥ずかしながら、Kissを主に、後はDeep PurpleやGrand Funk Railroadなどを少しと言った感じです。その後、パンクが出てきて、思いっきり、そちらに引っ張られてしまいました。なので、前述のバンドのアルバムは3〜4枚位しか持っていません。Beatlesでは”White Album”だけです。しかしながら、BeatlesのGeorge Harrisonが60年代に電子音楽のアルバムを出していたことは知っていましたので、これがヤフオクに出た時に、即、買いました。まあ、私にはBeatles自体やGeorge自体にの知識が無いので、皆さんの方がよく知っていると思います。ここでは、彼のこの作品について書きたいと思います。A面B面とも長尺の曲が1曲づつ収められていますが、要するに、当時、最先端だった巨大モデュラーシンセ、即ちMoog III-Cを弄って、遊んでいたら、出来ちゃったみたいな音楽です。それなりに意味付けはされているんでしようが—-A面は”Under The Mersey Wall”がリバプールの基盤のマージー川についてとかB面の”No Time Or Space”が超時間と超空間についてだとか—今、聴くと、シンセとかモデューラーシンセを始めた人が最初に色々音を出してみる感じなんですね。まあ実験的と言えば実験的なんですが、いい意味でも悪い意味でも「シンセ転がし」っぽいですね。それだけ音楽に関係するハードウエアーが進歩したと言う訳です。聴く分には優しい音なので、構える必要はありませんね。そんな感じで、カジュアルに聴いてみてはどうでしようか?実験音楽ファン以外方も是非❗️ A “Under The Mersey Wall” (18:42) B “No Time Or Space” (25:07) https://youtu.be/no6PTyAuVog?si=OpoKw4lB3biQ2v8U #GeorgeHarrison #Beatles #ElectronicSound #電子音楽の世界 #ZappleRecords #Synthesizers #MoogIII-C #SecondSoloAlbum
Experimental / Electro Zapple / Apple Records 1500円Dr K2
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Bernd Alois Zimmerman “Die Befristeten / Improvisationen Über Die Oper "Die Soldaten" / Tratto”
Bernd Alois Zimmermanは1940年代-1960年代に活躍した、生粋の現代音楽の独逸人作曲家。兵役後、1948-1950年の間、René LeibowitzやWolfgang Fortnerと共にDarmstadt Vacation Course for New Musicで学び、1957年に学位を取得、その後ケルン音楽大学の作曲学の教授及び映像学・放送音楽学のポジションで活躍しています。彼の作品の中でも本作A面に収められている”Die Soldaten (the solider)”はオペラ音楽として有名ですが、聴く限りは、現代音楽と言うよりもジャズ、そう!フリージャズのジャムセッションのようなテイストが強いですね。一方、B面に収められてる”Tratoo”は一転して1967年に書かれたアブストラクトだが異様なテンションが溢れ出す電子音楽であり、個人的にはこちらの方が好みですね。なお、彼は1970/08/10に自宅で自死しています。ヤフオクで入手しましたが、これはめっけもんでした。 なお、A面の演奏は、Manfred Schoof Quintetで、メンバーは、Buschi Niebergall (B [A1, A2]), Gerd Dudek (Clarinet, Soprano Sax, Tenor Sax [A1,A2]), Manfred Schoof (Cornet [A1, A2]), Jaki Liebezeit (Drs [A1, A2]), Alexander von Schlippenbach (Piano, Drahtklavier [A1, A2])から成ります。一方、B面は、ZimmermannがG. Rautenbach (Engineer [B1])と一緒に電子音楽を演奏しているようです。また、この作品は、レーベルWergoのStudio Reihe Neuer Musikと言うシリーズの内の1作品とのことです。 A1 Manfred Schoof Quintet "’Die Befristeten’ Ode To Eleutheria In The Form Of Death Dances” (21:23) A2 Manfred Schoof Quintet “‘Die Soldaten’ Jazz Episode, Act II, Scene 2” (4:16) B1 Bernd Alois Zimmermann “Tratto: For Electronic Sounds In The Form Of A Choreographic Study” (14:58) A1 "’Die Befristeten’ Ode To Eleutheria In The Form Of Death Dances” https://youtu.be/dTXLxNIEcJ0?si=EwWj6TXMW_UNu-Vz B1 “Tratto: For Electronic Sounds In The Form Of A Choreographic Study” (14:58) https://youtu.be/G3QeGlFt_V4?si=nEOLENmwjFGhk2hh #BerndAloisZimmermann #ManfredSchoofQuintet #DieBefristeten/ImprovisationenÜberDieOperDie Soldaten/Tratto #Wergo #StudioReiheNeuerMusik #ModernClassic #DieSoldaten #Tratto #GermanComposer #Opera #ElectronicMusic #ManfredSchoof #BuschiNiebergall #GerdDudek #JakiLiebezeit #AlexanderVonSchlippenbach
Modern Classic Wergo 1500円Dr K2