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Die Tödliche Doris “…”
漸く、たどり着きました。独逸が誇るアヴァンギャルド・グループ、Die Tödliche Doris (ディー・テードリッヒェ・ドーリス)のファースト・アルバムです。特にタイトルとかは付いておらず、”….”なんて表記されていたりします。それで、Die Tödliche Dorisの命名については皆さんも知っているとは思いますが、英語に直訳すると”The lethal Doris”で、lethal dose(致死量)とDoris(女の子の名前)を引っ掛けた造語のグループ名で、そこら辺にも彼等が只者では無いのが分かると思います。そして、その結成には、1981年に西ベルリンで行われたイベントGeniale Dilletanten運動(ゲニアーレ・ディレタンテン; タイプミスをそのまま使っていますが、意味としては「天才的アマチュア」)が大きく関わってきます。このフェスでは、音楽、絵画、映像等を問わず、何か面白くて、新しいことをやろうとするのが、コンセプトだったようで、音楽方面からは、Die Tödliche Dorisの他に、Frieder Butzmann, Einstürzende Neubautenなんかのメンバーが集まっています。また、Die Tödliche Dorisのリーダーであり、作家兼音楽家でもあるWolfgang Müllerが出版社メルヴェ社に”Geniale Dilletanten”という本を書いており、これは、仏のポストモダン哲学者を独で最初に出版したこととして知られています。Die Tödliche Dorisは、ポップミュージック・グループに通常不可欠である一貫したアイデンティティを構築するのではなく、「慣習」や「固定観念」の概念に挑戦しています。 その代わりに、彼らはそれぞれの楽曲やプロダクションにおいて、「スタイル」とか「イメージ」に従わないようにしています。 ボードリヤール、フーコー、ガタリ、リオタールのポスト構造主義に触発されたDie Tödliche Dorisは、音によって作られた彫刻を解体したいと考えており、この音楽的、娯楽的、或いは非音楽的な目に見えない彫刻は、Die Tödliche Dorisそのものの身体となるはずだと言うことです。とまぁ、その頃のDie Tödliche Dorisは、ポストモダンのコンセプトで理論武装した頭脳派演奏下手バンドだった訳です。 それで、Die Tödliche Dorisの最初の12インチのアルバムにはタイトルがありませんが、通称”7 tödliche Unfälle im Haushalt (「家庭内の 7 つの死亡事故」の意味)” と呼ばれており、それは前回ご紹介しました。 その後、彼らは、1982年に”….”(通称”Die Tödliche Doris”と呼ばれています)をリリースしています。このアルバムには 13曲が収録されていますが、共通点は無いように思えます。つまり、「面白い」曲、「シリアス」な曲、その次が「平凡」な曲、「残酷な」曲、「ソフト」な曲、 どれも一緒に収録されるようには思えず、すべてのスタイルやテーマが互いに厳密に分離されて、バラバラになっている訳です。 なので、Die Tödliche Dorisは人間と同じように、多くの異なる矛盾した特性で構成されており、それらは 1 つの身体の中に存在しますが、同時に存在する訳ではないと言うことを表していると言えましょう。それで、彼等は、このコンセプトを更にレコードで再現することはできないとの考えに至り、「レコード」と言うメディア自体も解体することにしました。それが、あの有名な1983年作の”Chöre & Soli”で、要するに、音質の悪い小さなソノシート8枚とそれ専用のバッテリー付き再生機及びブックレットをボックスに入れたと言う作品です。この作品は、世界中のコレクターズ・アイテムとなっています。 と言うように、かなりコンセプチュアルな作品を作り続けているDie Tödliche Dorisですが、今回は、先述の”….” (通称”Die Tödliche Doris”)をご紹介します。何せ常に観客を裏切るのが、Die Tödliche Dorisであり、それを期待している観客を更に裏切ってくるとまで言われた頭脳集団の音ですから。先ずは、タイトル”….”のファースト・アルバムから聴いてみます。因みに、参加メンバーは、Wolfgang Müller(ヴォルフガング・ミューラー)とNikolaus Utermöhlen (ニコラウス・ウーターメーレン)及び(多分)Käthe Kruse(ケェーテ・クルーゼ)の3人ですね。内容的には、A面7曲/B面6曲が収録されています。それでは、各曲の紹介をしていきましょう。 ★A1 “Stümmel Mir Die Sprache” (3:37)では、単調なDrsに、男性の叫び声と女性のうめき声の阿鼻叫喚と歪んだBらしき音から成り、一部でコードを弾くオルガンやフリーキーなGも聴取されます。 ★A2 “Posaunen Der Liebe” (1:40)では、壊れたラジオのようなノイズが段々と分厚くなってきます。大声援のテープ音も最後に放たれます。 ★A3 “Der Tod Ist Ein Skandal” (4:29)では、何とも頼りな気ないDrsと存在感あり過ぎなBに、弱々しい男性Voが呪文のように流れ出してきます。 ★A4 “Panzerabwehrfaust” (0:13)は、叫び声とDrsから成る一瞬の曲で、直ぐに過ぎ去ります。 ★A5 “Wie Still Es Im Wald Ist” (2:21)は、チェロとおもちゃ楽器(?)をバックに、引き攣るような語り男性Voから成る曲で、不安感が部屋中に充満します。 ★A6 “Sie Werden Nicht Beobachtet” (1:50)は、ドカドカしたDrsに合わせた男性の叫び声と、そのバックでGが鳴っている曲で、その構造自体がヘンテコ。 ★A7 “Haare Im Mund” (3:35)は、単調なスネアの打撃音に、男性の叫び声Voと女性の叫び声の合いの手が乗る曲で、多層化されたクラリネットが挿入されたり、一瞬の大音量ノイズやBのループ音も加わります。 ★B1 “M. Röck: Rhythmus Im Blut” (2:27)は、言葉遊びのようなリズミックな合いの手に、スライド奏法のGとB及び男性Voが乗る曲で、その内、バックに伸びやかな男性コーラスが挿入されてきます。 ★B2 “Kavaliere” (3:42)では、多層化したリズムを刻むDrsに、フリーなクラリネットとGノイズ及び多重録音された男女Voが被ってきて、せめぎ合います。 ★B3 “Fliegt Schnell Laut Summend” (2:48)は、反復するアコーディオンの上に、語るような女性Voが乗る曲で、それぞれの音や声は多層化して再生されます。 ★B4 “Robert” (3:09)は、ホワイトノイズのリズムの上にナレーションが乗っていたと思ったら、いきなり、リムショットにフリーキーなBやG、或いはそれらの逆回転再生音が押し寄せますが、ナレーションは続いています。 ★B5 “Über-Mutti” (2:21)では、単調なDrsにBとGの不協和音と段々エキサイトしてくる女性Voが乗る曲で、まるで出来損ないのMarsのようです。それが数回繰り返されます。 ★B6 “In Der Pause” (4:25)は、リズムマシンとSynth-Bから成る曲で、ラジオ調のナレーションが重なってきます。しかし、リズムレスになってきて、音数は減少していき、そのまま終わります。 いやー、凄かった!と言うのが、このアルバムを聴いた時の第一印象です。とにかく、男女問わずにVoはただただ叫んでいるだけで、「歌う」ことはしてないです。Drsとかも多分、Kruseだと思いますが、とても叩いていると言える程のテクはないと思われます。メインVo(男性)のMüllerもただ喚いているだけのように聴こえますが、独逸語が分かれば、もっと楽しめるのでしょう。彼の歌の調子っ外れ振りが魅力的ですね。しかし、それらの外れた音をUtermöhlenがしっかり補完している感じで、ちゃんと「曲」として成り立たせ、ギリギリのところで一線を保っているのも凄いです。そう言う意味で、Die Tödliche Dorisは「天才的アマチュア」なのかもしれませんね。必聴の一枚です! https://youtu.be/iVMGLohJV1Q?si=efxh7yz5ZsMdO9q0 #DieTödlicheDoris #… #ZickZack #FirstAlbum #7TödlicheUnfälleImHaushalt #1982年 #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #Berlin #Avant-Garde #Dadaism #Fluxus #Noise #GenialeDilletantenFestival #WolfgangMüller #NikolausUtermöhlen #KätheKruse
Neue Deutsche Welle (German New Wave) / Avantgarde Zick Zack 不明Dr K2
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Die Tödliche Doris “Ohne Titel”
独の最大の「不思議」である致死量ドリスことDie Tödliche Dorisを紹介します。前回も書きましたが、正直言って、私は割とこう言う感じの音楽は避けてきました。あのWaveが出した2枚組は持っていますが、当時は、何故かピーンとはきませんでした。Die Tödliche Dorisのバイオグラフィーについては、前回もちょっと書きましたが、少しだけ復習を。グループは、1980年の西ベルリンの壁に設置されたTempodromで開催されていた、新しい表現を組合せたり、試みたりするイベントGeniale Dilletanten 運動 (ゲニアーレ・ディレタンテン[天才的好事家]; 本来の綴りはGeniale Dilettantenですが、意図的にスペルミスを入れて、そのままイベント名にしています)に参加していたWolfgang Müller(ヴォルフガング・ミューラー)とNikolaus Utermöhle (ニコラウス・ウーターメーレ)が中心となって、後に、Käthe Kruse (ケーテ・クルーゼ)、Dagmar Dimitroff (ダグマー・ディミトロフ)やTabea Blumenschein (タベヤ・ブルーメンシァイン)も加わり、Die Tödliche Dorisが結成されています。この時期には、コアメンバーの男性2人にDagmar Dimitroffの3人で活動していたようです。そのイベントには、他に、Einstrützende Neubauten, Frieder Butzmann (フリーダー・プッツマン)や Sprung Aus Den Worken (スプルンク・アウス・デン・ヴォルケン)なんかも参加しています。また、このイベントについてはドキュメント作品がありますので、そこで詳細を紹介することにします。 今回、取り上げたのは、Die Tödliche Dorisの1981年作の12㌅EP”Ohne Titel (オーネ・ティテール)”で、Die Tödliche Dorisにとっては初のヴァイナルです。これは、どう見ても”7 Tödliche Unfälle Im Haushalt(実際、A-1に収められている)”がタイトルになりそうなんですが、グループ側は、この作品のタイトルは”Ohne Titel (無題)”であると主張していますので、それに従うことにします。また、ジャケが素っ気ない感じなんですが、そこがまた彼等らしくもあり、好感が持てますね。内容的には、A面4曲/B面2曲が収録されています。それでは、各曲について紹介していきましょう。 ★A1 “7 Tödliche Unfälle Im Haushalt” (3:45)は、不安な響きのDrsとクラリネットに、男性Voが語り口調で乗る曲で、バックには怪し気なドローン音も聴取できます。多分、「家庭内における7つの死亡事故」について語っているものと思われます。 ★A2 “Tanz Im” (3:38)では、リズムマシンのビートに、男性の叫び声と何らかの空気音も聴こえ、途中からアコーディオンや囁き声も入ってきたりします。こう言う曲には「パンク」を感じますね。 ★A3 “Avon-Gard” (1:10)は、リズムマシンとDrsと木琴とアコーディオンに、男女語りVoが絡み合う、何とも忙しない小曲ですが、Voはダルダルになります。 ★A4 “Stop Der Information” (1:53)は、バシバシしたDrsにフリーキーなGと切羽詰まった男性Voから成る曲で、途中、短波ラジオノイズも聴取され、その成分は増えていきます。 ★B1 “Der Krieg Der Basen” (4:58)では、歪んだGカッティングと何かのノイズに、切羽詰まったように男性煽るVoが乗るのですが、時に別の女性?Voも挿入されてきて、それが更に不安を煽ります。そして最後には物音系な音も。 ★B2 “Der Astronaut Und Der Kosmos” (4:13)では、6/8拍子のリズムマシンと生Drsの単調なリズムに、リズムを刻むオルガン?と深いリバーブを掛けた語り口Voとコーラスが挿入されます。途中で音が変わって、クラリネットのフリーな演奏が不穏に鳴り渡り、再び男女のコーラスも復活します。 やはり、Die Tödliche Dorisは、LP位の長さでガッツリ聴いた方が良いですね。それにしても、彼等のぶっ飛び方は凄いです。それは、まるで「アート・パンク」のようです。何者にも縛られない発想と実践を、この最初の時点で既にやっていることに驚かされますね。12インチ45回転なので、音質も良好で、そこら辺も拘ったのか知りたいところです。それにしても、Die Tödliche Dorisの初期の魅力の詰まった、このミニ・アルバムは基本の基なので、是非とも聴いて欲しいです!「表現とは何か?」の発想の芽が感じられると思いますよ。 https://youtu.be/Prl3MzmqPS8?si=7GNPmuE6DyStYxiv #DieTödlicheDoris #OhneTitel #ZickZackPlatten #12inchEP #LimitedEditions #2000部 #FirstVinyl #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #Avant-Grade #Experimental #FreeMusic #7TödlicheUnfälleImHaushalt #WolfgangMüller #NikolausUtermöhlen #KätheKruse #ChrisDreier #DagmarDimitroff #TabeaBlumenschein
Neue Deutsche Welle (German New Wave) / Avantgarde Zick Zack 8949円Dr K2
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Andy Giorbino “Lied An Die Freude”
君は、Andy Giorbinoを覚えているかい? 嘗て、1980年に独の名門レーベルZick Zackよりデビューしたトイ・ポップ職人が、Andy Giorbino (アンディ・ジョルビーノ: 本名Andreas Gerth)です。そこで、先ずは、彼のバイオグラフィーを調べてみました。独Hamburg生まれで、1976年には、Radio Moon名義で、音楽とダンスを組合せたパフォーマンスを行なっていました。1979年になると、独のNeue Deutsche Welle (German New Wave)を語る上で最重要な自主レーベルZick ZackのAlfred Hilsbergs (アルフレッド・ヒルスベルクス)にコンタクトを取り、その結果、ファースト・ソロ7㌅シングル”Kredit"を出しています。1980年には、本作でもあるファースト・ソロ・アルバム”Lied An Die Freude (リード・アン・ディー・フロイデ)を同レーベルよりリリースし、レーベルカラーの一翼を担うことにもなります。それで、1980年〜1984年では、アルバムタイトル”Lied An Die Freude”と題して、再び、音楽とダンスとを組合せたパフォーマンスをHamburg, Köln, Berlin、更には隣国まで行って開催しており、その様子をカセット作品でも出していますね。その間にも、1982年にセカンド7㌅シングル”Stolpern”を、更に同年にセカンド・アルバム”Anmut Und Würde”を共にZick Zackよりリリースしており、カセット作品”Frechheit Siegt”も出しています。また、同年には、Jäki EldoradoとNicki Eldoradoと共にFSKと言うバンド名義で、IVANHOE!ツアーを敢行しています。その後1983年〜1984年には、彼自身のHeimatforscherで、Kosmonauntentraumと一緒に独蘭2国ツアーを敢行。1984年には、また”Lied An Die Freude”で、パリ・ビエンナーレに招聘されていますが、個人的理由で、このプロジェクトは解体されています。そうして、1985年には、HamburgのバンドGeisterfahrerにギタリストとして参加、翌年、このバンドのアルバム”Fi$ch Gott”がリリースされ、また、1987年には、別のバンドKastrierten Philosophenに参加して、アルバム”Between Shootings”がリリースされ、Roskildeフェスにも出演しています。1988年には、Gaistetfahrerはアルバム”Stein & Bein”をリリースし、また、LedernackenことFolke Jensenとも共同制作しており、その結果は、1989年リリースのアルバム “The Art Of Letting Go”となります。このアルバムは、独だけでなく、英国でも同時リリースされ、更に英国ではビデオでのプロモーションもあったとか。このアルバムは蘭ではスパイアクション番組でも用いられたらしいです。また、同年には、Geisterfahrerもアルバム”The G-Far-I”をWhat's So Funny Aboutから出しています。一方で、Giorbinoは、HamburgのDocksで上映されたAndy Warholの映画にライブで音楽を付けたりしています。1993年には、ギター・オーケストラRossburger Reportにも参加しており、同年にはアルバム”Whiteouts”をCDとVinyl両形態で、Vinc Lombardy Highschool Recordsから出しています。そうして、1996年には、アルバム”Bellymen”をCDでリリース。翌年1997年には、David Meyer/Sillywalksとのコラボで、CD”Les Fleurs Du Mal”をリリース。また、2000年になると、Peter Brötzmannのコンサートで、Folke Jensenと運命的再会を果たし、Ultraschall Studioで再度、コラボを開始して、2002年に、その結果であるEP "Überall Licht”をDian Recordingsから出しています。その後も、順調に、2005年には、シングル盤”Ich Sag Hallo”とCD “Schön"をOnomato-Popから出しており、2012年にもCD “The Artstore Takes”も出しています。一方、2009年以降は、映像作品に音楽を提供することを生業として、多くの作品に曲を付けています。その中でも、Film-Atonaleでは、Andy Giorbino (G), Krischa Weber (Cello)に加えて、更にKatrin Achinger, Kastrierte Philosophen, Jim Sudmann, Eisenvaterをゲストに迎えて音楽制作も行なっています。また、2014年12月には、印のHyderabadで開催されたBangalore International Film Festivalにも招聘されています。 とまあ、Andy Giobinoの今までの活動を見るとこんな流れでしようか。それでは、彼のデビュー・アルバム”Lied An Die Freude”について紹介したいと思います。ここでは、殆どの楽器(トイ楽器も含む、割とチープな楽器等)とVoを彼が演奏しており、少数のゲストが参加しているのみです。参加者は、Andy Giorbino (Vo, Instruments, Text [A1-A4, A6-B4, B6, B7], Music, Technical Support)の他に、Hajo Bauer (Text [B5]), Ivanhoe! (作曲 [A5]), Jäki Eldorado (G [A3]), Gitta L. aus E. (Text, Vo [A5]), Rajo Crash (Vo [A9])もゲスト参加しています。内容もA面9曲/B面7曲と言うだけで満腹になりそうですが、A面はFrühsommerseite (初夏サイド)と、B面はSpätsommerseite (夏の終わりサイド)と銘打たれています。それでは、各曲について紹介していきますね。 ★A1 “Motor Im Kopf”は、リズムマシンに合わせて、Gの切れのよいリズムとKbd、それにトイピアノとが組み合わさった曲で、途中のGは何故かヘンテコです。 ★A2 “Der Kleine Koch”は、性急なテンポで、ブクブクしたシンセと忙し無い展開に、独語Voがハマりますね。 ★A3 “Ich Lieb' Sie”は、如何にも似非スパニッシュな曲で、シンセのSEがそれを裏付けます。 ★A4 “Lied An Die Freude”は、性急なDR-55のリズムとシーケンスに乗って、反復する女性Voが聴かれるタイトル曲です。調子ハズレのシンセ・ソロも良し! ★A5 “Wer Denkt Mich”も、DR-55のリズムとGとベースラインに元気一杯の女性Voが乗ります。コーラスも良い塩梅で、シンセソロも良し! ★A6 “Luft Im Kopf”も、チープなリズムに太いシーケンスと不協和音なシンセが絡むインスト曲ですが、途中のSynth-BやGのソロもグー! ★A7 “!Viva!”は、弾き語りのような雰囲気の曲ですが、そこは流石、Giorbinoらしいヘンテコなアレンジが! ★A8 “Du, Nur Du”も、パルスで始まったかと思うと、スパニッシュなGとチープなリズムとVoが出てきます、勿論、調子外れなシンセやSE的音も! ★A9 “Kornblumenblau”は、LAFMSか?と間違うような鼻歌合唱による小曲です。 ★B1 “Urwald 1”は、Gで始まりますが、B?Synth-B?が絶え間なく上下し、更にはコンガなんかも。もう何でもありですね。囁くようなVoやメチャなGソロも入ってきます。 ★B2 “Nix Zu Spät”は、シンセ持続音からチープリズムか?と思うと一旦止まって、独語の会話とリズムマシンから成る曲です。 ★B3 “Wartet Auf Mich”は、割とまともな曲ですが、全編シンセとチープリズムと如何にもな独語Voからなります。間奏にはGソロも。 ★B4 “Urwald 2”は、ディレイをかけたリズムに、スムースな音色のシンセ、それに歌い上げるVoと言う頓珍漢な曲です。最後のワウGは? ★B5 “Der Mond”は、シンセで作ったリズムに、ハワイアンなスライドG、それにVoと言う、これまた不可思議な曲で、合ってないシンセも出現! ★B6 “Träum' Von Mir”は、リズムマシンに、呼吸音?のような呻き声と調子っぱずれのシンセから成る曲。 ★B7 “Aus Lauter Liebe”は、お得意のトイピアノの弾語りですね。もうヤケ糞なんでしようか? まあ、ここに紹介した記載は其々の曲の部分的なところだけですが、一曲一曲にたんまりと面白いアイデアやアレンジが施されていて、とても書き切れるものではないです。その位、良く考えられた(?)曲が詰まった面白アルバムなので、Zick Zackや初期のNDWがどんなカラーを持っていたかを知るには格好の音源です❗️なので、そこら辺に興味がある方は是非とも聴いてみて下さい。今は、日本のSuezan Studioから、ボートラ付きCDで再発されていますので、そちらの方が入手し易いかも! side Frühsommerseite A1 “Motor Im Kopf” (2:37) A2 “Der Kleine Koch” (2:01) A3 “Ich Lieb' Sie” (1:54) A4 “Lied An Die Freude” (3:14) A5 “Wer Denkt Mich” (3:12) A6 “Luft Im Kopf” (3:18) A7 “!Viva!” (2:35) A8 “Du, Nur Du” (2:49) A9 “Kornblumenblau” (0:32) side Spätsommerseite B1 “Urwald 1” (3:22) B2 “Nix Zu Spät” (2:32) B3 “Wartet Auf Mich” (4:01) B4 “Urwald 2” (2:47) B5 “Der Mond” (2:47) B6 “Träum' Von Mir” (1:47) B7 “Aus Lauter Liebe” (2:05) https://youtu.be/Z2j281Gaxaw?si=cErsv3S3chCmjlbr #AndyGiorbino #LiedAnDerFreude #ZickZack #FirstAlbum #Original #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #SynthPop #Electro #Experimental #Guitar #Synthesizers #ToyInstruments #Guests #HajoBauer #Ivanhoe! #JäkiEldorado #GittaL.AusE. #RajoCrash
Neue Deutsche Welle (German New Wave) / Synth Pop Zick Zack 不明Dr K2
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Bergtraum “s/t”
今となっては、これも謎物件。小柳カヲル氏の「クラウトロック大全」で調べてみると、このデュオ、Palais SchaumburgのRalf Hertwig (ラルフ・ヘルトヴック)と元Der Moderne ManでKosmonauntentraumのZiggy XYことMichael Jarick (ミヒャエル・ヤーリック)のデュオですが、本作品がBergtraum(ベルクトラウム)の唯一の作品になっています。パレ・シャンもコスモナウンテントラウムもディー・モデルネ・マンも紹介済みなので、バイオグラフィーはここでは割愛します。本作品は、彼等の3曲入りの12㌅EPで、ややアッパーで、よりキャッチーな曲調で、VoはJarickが担当し、バックトラックをHertwigが担当しているものと思われます。それまでの彼等の音源からすると、随分聴き易くなったなぁと思われますが、それでもバックトラックの録音にはちょい実験的な部分も見出せます。基本的にはドラムとベースを中心にした音楽で、ダンサブルなのですが、ギターなどの上物は最小限になっています。どちらかと言うとシンセのメロディだけがちょっとだけ目立つと言うところでしようか? JarickのVoは勿論独逸語ですが、割とすんなり曲にハマっています.メジャー志向とのことですが、私にはまあこのくらいはまだまだメジャー志向ではないなと言うのが、正直なところです。なので、万人にはお勧めはしませんが、興味のある方は聴いてみて下さい。 “Almenrausch” https://youtu.be/Z6IB5tsE_pI #Bergtraum #ZickZack #RalfHertwig #MichaelJarick #ZiggyXY #ex-PalaisSchaumburg #ex-Kosmonauntentraum #es-DerModerneMan #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #ExperimentalPop
Neue Deutsche Welle (German New Wave) Zick Zack 不明Dr K2
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Deutschland Terzett / O.R.A.V.s (Liedermachos) “s/t”
これも謎物件ですが、これに関しては、リリースがZick Zackと言うだけで買ったと思われるアルバムですね。でも、その中にJürgen EnglerとGabiの名前が(今回、聴き直した時に、初めて気がついた!)❗️と言う訳で、この作品は謎のフォーク集団O.R.A.V.s (Liedermachos)とこれまた謎のトリオDeutschland Terzettのスプリット・アルバムになります。殆ど情報が無かったですが、ちょっと調べてみました。O.R.A.V.s (Liedermachos)は、Liedermachos (Perc), Peter Glaser (Vo, Chorus), Thomas Schwebel (Vo, Chorus, Harp), Xao Seffcheque (Vo, G, Jew’s Harp), Peter Hein (Vo, Sax, Chorus)から成る即席バンド。一方、Deutschland Terzettも、Marcus Oehlen (Drs), Jürgen Engler (G, B, Vo), Peter Hein (Vo, B), Gabi Delgado Lopez (Vo, Others)を中心にBacking VoとしてBernward, , KFC, Fuzzy , George, Monro, Paule, Viererbande, Wolf D.L.が参加しているパンドですね。O.R.A.V.s (Liedermachos)は、アコースティック・ギターの弾語りですが、ギターはボサノバ風〜フラメンコ風の生ギターで、NDW或いはパンクとしては、ちょっと異色な感じもしますね。また、”Große Liebe”のカバーもやっています。このバンドには、NDW界の策士Xao Seffchequeや、後に独逸パンクのオリジネーターのMittagspauseを結成することになるPeter HeinとThomas Schwebelも参加しています。こちらの音源はスタジオ録音でしょうか?音はまあまあ良いです。一方、Deutschland Terzettはもうちょっとバンド編成で、むさ苦しい男性ヴォーカルによる合唱が特徴的な音楽ですね。このバンドには この後に、独逸最初のパンクバンドMale、そしてDie Kruppsを作るJürgen EnglerやDAFのGabi、独逸初のパンクMittagspauseを結成するPeter HeinとMarcus Oehlenも参加していて、独逸パンク或いはNDW前夜の熱狂が伝わってきます。ここではそれほどパンクっぽくなないですが、ライブ音源をエアーで録音しているので、音は悪いてすが、熱気はムンムンしています。皆んな酔っ払ってあるのかな? と言う訳で、このスプリット・アルバムにはその後、独逸パンク・シーンやNDWで活躍する人物が参加しており、ここからそう言う独逸の音楽シーンが始まるのだなと再認識させてくれます。重要人物が入っていますので、コアなファンの方は是非聴いてみて下さい。 https://youtu.be/uVgOjMtpYzI #DeutschlandTerzett #O.R.A.V.s(Liedermachos) #ZickZack #XaoSeffcheque #PeterHein #ThomasSchwebel #ギター弾語り #JürgenEngler #MarcusOehlen #GabiDelgadoLopez #Male #Mittagspause #DieKrupps #DeautschAmerikanischeFreundshaft
Fork Music / Neue Deutsche Welle Zick Zack 不明。Dr K2
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V.A. “Kirche Der Ununterschiedlichkeit”
このアルバムは買ったものの、どう捉えて良いか分からずにちょっとだけ聴いて、そのままレコード棚へ。久し振りに聴いてみました。と言う訳で、非常に読みにくい字で書かれている各バンドの構成を文字起こししました。収められてるのは4バンド。先ずA面はNachdenkliche Wehrpflichtigeです。このバンドはハンブルクとベルリンから現れた前衛パンクバンドで1980年代初期には活発に活動していたとのこと。メンバーはAlbert Oehlen, Bettina Köster, Detlef Diederichsen, Frank Martin Strauß, Frieder Butzmann, Johann Bleyとなっていますが、このアルバムではJohann Michael Bley (Dr), Detlef Diederichsen (G,B.Kbd), Dietrich Dietrichsen (Vo, Kbd), Heiner Goebbles (Clarinet, Bass-Sax), Arbeit Oehlen (Xyrophone), Angerika Walker (Vo)での曲になっています。ダルダルなディスコ・ビートに乗って、時々フリーキーなSaxやギターなんかが絡む無気力音楽。B面はLSDAP/AOで、これは全く不明なグループです。読みにくいクレジットを見るとDiedrich Diederichsen (Vo, Kbd), Heiner Goebbels (Bass-Sax), Albert Oehlen (Tenor/Soprano-Sax), Marcus Oehlen (Perc), Rolnard Pape (Sitar), Nicola Reidenbach (Schameul. Soprano-Sax) Beltina Stemmer (Tenor-Sax), Gilbert Semmer (Accordion)がメンバーらしく、”Dedicated to You”はライブ音源で、Holger Hillerが録音したとのこと。シタール?ダルシマー?の弾き語りから素っ頓狂なサックスとヴォーカルから成る曲へ。はたまた、アコースティックな楽器のやる気のないジャム・セッションへ。ふざけているのか?ユーモアなのか?よく分からん。C面はVielleichtorsで、このバンドもよく分からないのですが、Berhold Locke (G, B), Marcus Oehlen (G,B,Kbd, Drs, Perc), Gunter Tuzuna (Sax)がメンバーとのこと。ズンドコなリズムにヘナチョコなサックスが絡む曲からボサノバ調まで。でもやっぱりちょっと変です。D面はMänner In Nassen Kleidernで、またまた全く詳細不明です。Beltina SemmerとAlbert Oehlenが全ての楽器を演奏したいますが、4曲目だけ、Werner Butter (Vo, Organ), Albert Oehlen (Xylophone), Diedrich Diederchsen (Kbd)での演奏になっています。カズーのような音に、適当なパーカッションと下手くそなヴァイオリンとサックスか絡む脱力系音楽です。聴いていると、脳みそ溶けそう。 と言う感じのオムニバムなんですが、ネタを明かすと、Dietrich & Detlef Dietrichsen兄弟とMarcus & Albert Oehlen兄弟がでっち上げた4つのバンド(?)をそれっぽく集めたんですよ。このような企画が通って、Zick Zackから2枚組みでリリースされたのは驚きですね。NDWと言うとどちらかと言えば、電子楽器を使うバンドが多かった訳で、逆にここではシンセは使われていません。うーむ、獨逸の闇は深いなあ。もし、興味が有れば、聴いてみて下さい。 Vielleichtors “Fantasie In Alkohol” https://youtu.be/Fm0bdv8MK7k Nachdenkliche Wehrpflichtige “Heutiger Soldaten Tun Und Lassen” https://youtu.be/4LSqLCaBVE4 #KircheDerUnunterschiedlichkeit #ZickZack #NachdenklicheWehrpflichtige #LSDAP/AO #Vielleichtors #MännerInNassenKleidern #Dietrichsen #Oehlen #AcousticMusic #AvantPop #Experimental
Neue Deutche Welle (German New Wave) Zick Zack 不明Dr K2
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Kreutzer “Lieblingsfarbe”
これはDJ用に切ったのかな?謎のユニットKreutzerの12インチEPです。Murad Mohamed Saleh (Vo, Sax)とWolfgang Kreuzer (G, Vo, Kbd)のデュオで、実はこのデュオはこれしか作品はありません。まあ、これも取り上げないとZick Zackの流れも分からないですからね。しかしながら、調べてもこれ以上のこのは分からなかったですね。唯一分かったことはプロデュースが,The Flying LizardsのDavid Cunninghamだったと言うこと位ですね。それで内容ですが、A面に1曲、B面に2曲で、何れも、如何にもZick Zackが好きそうな硬質で存在感のあるビートを中心に、不穏なシンセとギター(Gは殆どパッキングで聴こえない)がまとわり付き、そこにダークなヴォーカルが乗るといった曲で、仕上がりはZick Zack仕様となっています。名前を伏せても、それと分かる音ですね。そんな訳で、NGWで踊りたいなら、この盤はいいですよ。また、Zick Zackの傾向が知りたいなら、良きサンプルになると思います。如何でしようか? “IL Songo” https://youtu.be/PV4MdLKSeYY “Affentanz” https://youtu.be/0-_LD9leNJ4 #Kreutzer #Lieblingsfarbe #Affentanz #IlSogo #Rampenlicht #NeueDeutzcheWelle #ZickZack #DavidCunningham
Neue Deutche Welle (German New Wave) Zick Zack 不明Dr K2
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Abwärts “Amok Koma”
前回、紹介したAbwärtsのファーストアルバムがこちらになります。前回も書きましたが,のちにEinstürzende Neubautenに加入するF.M.EinheitとMarc Chungが在籍したバンドです。今イチF.M.Einheitがどのように貢献しているのかは良く分かりませんが、恐らく、時々挿入される電子音を担当したいるのでしようか?またMarkもEinstürzende Neubautenでは見せていないとプレーで、結構ドライブするベースを弾いています。もう一度,メンバーを整理しておきますと、Frank Ziegert (G, Vo), Marc Chung (B), F.M. Einheit (Synth, Effect, Vo), Axel Dill (Dr), 及びMargitta Haberland (Violin, Vo)です。プロデュースはKlaus Maeckとパンドでやっています。1979年結成で、今でも現役です。 それで本作品の内容ですが、前回紹介したセカンドアルバムよりもかなりパンク色が強いですね。前のめりのつんのめったドラムや直線的なベースラインがメインで、性急なビートに乗せて、冷笑的なヴォーカルと割と細かく刻むギターのリフがパンキッシュでカッコいいですね。特にB面にはMargittaのヴァイオリンやヴォーカルも入り、既にポストバンクへの香りも伺えます。また、A-2はまるで初期Wireみたいですね(カバーかな?)。久しぶりに聴き直してみましたが、独逸のパンクからポストパンクへの移行の性急さを体現しているパンドだと思います。機会が有れば、近作も聴いてみたいですね。皆さんもどうですか? side Amok A1 “Maschinenlan” (2:57) A2 “Karo 1/4 08/15 Hoch 2” (0:34) A3 “Monday On My Mind” (2:38) A4 “Shanghai Stinker” (2:45) A5 “Bel Ami” (2:01) A6 “Verzählt” (2:58) A7 “Softly Softly” (1:58) side Koma B1 “Unfall” (4:00) B2 “Mehr” (4:27) B3 “Türkenblues” (3:52) B4 “Neon Kind” (3:20) B5 “Ich Bin Stumm” (2:16) B6 “Japan (Live)” (3:52) B7 “Schlußwort Von Horst Herold, Bundeskriminalamt” https://youtu.be/i4bou6Ztwjk?si=qZ8xpiVDvF4TBpfu [full album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_lybEX9ge1u0a10f1HGiBnG76WmdhVBtZM [オマケ: TV show (1981): B1 & A1] https://youtu.be/LxaMFRWaaZI?si=DYqy3jXbi8RxJZH0 #Abwärts #AmokKoma #ZickZack #FirstAlbum #Punk #PostPunk #MarcChung #F.M.Einheit #MargittaHarberland #FrankZiegert #FrankZ #AxelDill
Neue Deutsche Welle (German New Wave) / Post Punk Zick Zack 不明Dr K2
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Die Krupps “Stahlwerksynfonie”
またまた登場の独逸鋼鉄王ことDie Kruppsのファーストアルバムです。一応、12㌅ですが、両面とも45回転なので、EP扱いにしましたが、実質、彼等のファーストアルバムです。私がDie Kruppsを知ったのは、ロック・マガジンの付録に付いていたソノシートなんですね。ライブ録音だったと思います。当時、西のEinstrutzende Neubauten、東のZ’evと言うメタル使いがいましたので、どちらも大好きだった私は、そのソノシートが一発で気に入ってしまいました。彼等のバイオグラフィーは以前に書きましたので、省略させて頂きます。元々はDüsseldorfでJürgen EnglerとBernward Malakaが中心となって1980年に結成されました。この頃のメンバーははっきりしませんが、Jürgen Engler(Vo, G, Stahlofon), Bernward Malaka (B), Frank Köllges (Dr), Ralf Dörper (Kbd), Eva-Maria Gößling (Sax), Ralf Albertini (?), Christina Schnekenburger (Syncussion, B)でしょうか?両面とも同じ曲の通常ロック・ヴァージョンとメダパー・ヴァージョンからなります。曲の屋台骨のベースはほぼほぼ単音を単調に弾き続け、それにドラムが合わさって曲の骨格が出来ているのですが、上物がA面とB面で違います。A面はフリーキーなギターとサックスが主体で、B面はStahlofonと呼ばれるメタパーと咆哮が主体になっています。この単純だけど強烈な金属音のシンフォニーは他に類を見なかったですね(Neubautenを除くとですが)。その後、メンバーチェンジや音楽性の変遷によって、EBMやインダストリアルと言うようなバンドになっていきます。2016年には、このアルバムのセルフ・カバーアルバム”Stahlwerkrequiem”をリリースしています。それ程までに画期的な作品であったと思われます。そうですねぇ,カオスを表現したら、こんな音楽になると言えばいいですかね?そんな彼等の限定を聴いてみてください。 https://youtu.be/wZNhRjrwg7w #DieKrupps #Stahlwerksynfonie #Stahlofon #Freaky #Monotonous #Industrial #Guitar #Sax
Neue Deutche Welle (German New Wave) Zick Zack 2000円位?Dr K2
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Einstürzende Neubauten “Kollaps”
このバンドは多分、同時代的に最も重要であり、いつも革新的音楽を作り続けてくれている、そう言う存在であると言えます。バイオグラフィーは前回書きましたので、省略しますが、 VoのBlixs Bargerdが中心になって、西ベルリンで1980年に結成されました。そしてファーストアルバムを録音する時のメンバーは前出のBlixa BargerdとN.U. Unruh及びF.M. Einheit(実は加入したのは1981年の、このアルバム作製時らしいです)です。裏ジャケには、オリンピック会場跡地に当時の機材がズラリと並べてありますが、もうそれだけでご飯3杯は食べられる位の魅力がありますね。本作品の作製時には、Gudrun GutやBeate Bartelも関わっていたそうですが、彼女達は、直ぐに脱退してMania Dを結成します。それからいつも問題になるのはバンド名ですが、英語で言うとCollapsing New Buildingであり、正しく、崩壊する新建築の意ですが、一方で、第二次世界大戦後に建てられた建築ラッシュ時の高層の集合団地にもかけているみたいです。また彼等が何故,このような音楽をやるようになったかは、N.U. Unruhがお金に困って、ドラムセットを勝手に売ってしまったからとはBlixaの言です。結果、どんなバンドも今まで為し得なかった音楽ができた訳です。それで、本作品ですが、荒々しい自作メタパー(自作楽器)を中心に、ノイジーなギターと引き攣るように歌い叫ぶBlixaのヴォーカルが単純にして強烈な荒々しさをもって、我々の聴覚を襲ってくるようです。最早、インダストリアルとかポストパンクとか実験音楽とかのカテゴリー不能な音楽がこのアルバムには封じ込められています。また「一つ目人間」のトレードマークや手書きのロゴも本作品から取り上げられています。そのトレードマークは、メキシコのトルテカ文明の遺跡の洞窟に描かれた壁画のものであり、Blixaが1980年に書物から引用しているとのこと。それと、歌詞にも意味深な単語の反復が用いられており、独逸語独特の発音と相まって、特異な音楽の一役を買っています。その後、初のドイツツアーの時にベースとしてMark Chungが加入しており、また、その前には、当時弱冠15歳のマルチインストルメンタリストAlexander Hacke(あるいはAlexander von Borsigとも記載されている)も加入しており、サウンド面で充実した布陣となります。この辺りのアルバムは、私はリアルタイムで購入したのですが、これに影響されて、部屋に拾ってきた鉄板などを吊るして録音を繰り返してたものです。その位、カッコよかった!そんな初期の爆発するようなエナジーに満ちたEinstürzende Neubautenのファーストアルバムを是非聴いて下さい。 A1 “Tanz Debil” (3:21) A2 “Steh Auf Berlin” (3:45) A3 “Negativ Nein” (2:25) A4 “U-Haft Muzak” (3:38) A5 “Draussen Ist Feindlich” (0:48) A6 “Hören Mit Schmerzen” (2:32) A7 “Jet'm” (1:20) B1 “Kollaps” (8:02) B2 “Sehnsucht” (1:18) B3 “Vorm Krieg” (0:20) B4 “Hirnsäge” (1:49) B5 “Abstieg & Zerfall” (4:29) B6 “Helga” (0:08) https://youtu.be/wTIOkvLfEF4?si=9YobvmnP5VzG_fsK B2 “Kollaps” (live version) https://youtu.be/Hkrv0Q11tWM [full album + alpha] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_lokqiB03F_FZvo-MwbzFHisgOiuncL3k8&si=nJfkK_RyzJ0JTidy #EinstürzendeNeubauten #Kollaps #ZickZack #FirstAlbum #MetalPercussions #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #ExperimentalRock #BlixaBargerd #N.U.Unruh #F.M.Einheit
Neue Deutsche Welle (German New Wave) / Experimental Rock Zick Zack 不明Dr K2
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Kosmonautentraum “Juri Gagarin”
Kosmonauntentraum(コスモナウンテントラウム)はNDWのバンドの一つで、1980年にドイツのHannoverでZiggy-X (Vo: 本名Michael Jarick)とE.K.T.(G: 本名Eckart Kurtz)によって結成され、最終的にE.K.T., Erhard Schüttpelz, Hopek Quirin, Ziggy-Xがメンバーとなりました。自らを「宇宙飛行士の夢」と名乗り、ジャケにもソ連の宇宙飛行士ユーリ・ガガーリンの写真を持ってくるほどのSFチックなコンセプトのバンド。音の方は、NDWに典型的な、硬質ではあるがファンキーなリズムとカッティングを主体としたギターに、効果的なシンセと独特の語感のヴォーカルが乗るスタイル。最後の曲はピアノによるアンビエント調で、泣ける。私は1990年代に、友人の影響もあって、NDW関連のレコードを集めていました。これも、その時、購入してものですが、値段までは覚えてなかったです。でも、これはNDWの基本盤なので、見つけたらゲットして下さい❗️ 因みに、このアルバムでのメンバーは、Ziggy XY (Vo, Synth, Melodica), Kai May (G, Harp, E-Piano, Perc, Sounds), Süsskind (B, Synth, Pedalboard, Piano, Trumpet, Melodica, Xylophone, Perc), E.K.T. (Drs, Synth, Mellotron, G, Vo, Effects, Perc)です。 Nr. 11-17 A1 “Kosmonaut” (3:40) A2 “Stolze Menschen” (3:51) A3 “Schattenboxen” (3:14) A4 “Gierig” (1:19) A5 “Juri Gagarin” (2:32) A6 “Epilog” (0:05) A7 “Hoffnung” (3:22) Nr. 18-22 B1 “Du Bist Nicht Gut” (3:19) B2 “1971 - 1976 - 1981” (3:34) B3 “Deutsche Nacht” (2:38) B4 “Süßes Leben” (2:16) B5 “Neugier” (7:51) A5 “Juri Gagarin” https://youtu.be/y2iZIZz84mQ?si=JpXLwZ4BIDXKkWx5 [full album] https://youtube.com/playlist?list=PLpKx6HYPySaSA1bB_l192V_zlBQ4Ji_Nk&si=8vhoplWeLa3Q2x5s #Kosmonautentraum #JuriGagarin #GermanNewWave #NeueDeutscheWelle #ZickZack #Pseudo-Funk #E.K.T. #EckartKurtz #Süsskind #KaiMay #Ziggy-X #MichaelJarick
Neue Deutsche Welle (German New Wavw) Zick Zack 不明Dr K2