-
Geisterfahrer “Schatten Voraus”
さて、今回は、独のGeisterfahrer (「ガイスターファーラー」と発音)の実質ファースト・アルバム”Schatten Voraus”を紹介しますね。このアルバムも仕舞い込んでいて、たまたま見つけました。先ず、Geisterfahrerのバイオグラフィーについて書いておきます。Geisterfahrerは、1979年に独Humburgで結成されたGerman New Waveのバンドで、最重要NDW (Neue Deutsche Welle)レーベルZick Zackの第1弾リリースとして、1980年にセルフ・タイトルのシングルをリリースしています。その前の1979年にデモ作品を作っているのですが、この時は、Matthias Schuster (Synth, G, Vo), Michael Ruff (Vo, G)がコアメンバーで、Hans Keller (G, Vo), Jürgen Weiß (Drs), Holger Hiller (Vln, Vo)はゲストでしたが、Hillerは直ぐに脱退し、残りのメンバー4人で、Zick Zackのシングル”Geisterfahrer”を録音しています。それで、この4人で、1980年9月にHumburgのTageslicht-Sudioで作製されてのが、本作品でもあるファースト・アルバム”Schatten Voraus (「前方の影」の意)”です。翌年にも、セカンド・アルバム”Fest Der Vielen Sinne”を、1983年にもサード・アルバム”Topal”を独のKonkurrenz Schallplattenからリリースしています。このセカンド・アルバムの方が有名かもしれませんね。その後、1996年に、CDR作品”Himmel Und Hölle II”をリリースしますが、ここら辺で活動が無くなっています。しかしながら、2006年に、ミニ・アルバム”Himmel Und Hölle”を元H.N.A.S.のAchim P. Li Khanのプロデュースでリリースして復活しています。この時は、Yrgn WaiszことJürgen WeißとMatthias Schusterのデュオになっています。また、2021年には、アーカイブ・アルバム”Aus Den Verschollenen Masterbändern Vol.1 1979 - 1983”をHoly Hour Recordsからリリースしています。ザッとこんな感じでしょうか。 それでは本作品”Schatten Voraus”について紹介していきます。A面6曲/B面4曲となっています。全体の雰囲気としては、適度なユーモアを持った、ガチャガチャしたニュー・ウェーブ調の音楽と言う感じです。それでは、各曲について聴いていきます。 ★A1 ”Das Ufer”は、中々ノリの良い曲だが、鍵盤の音が良く聞こえないのが、少々残念。 ★A2 “Pestkreuze”は、ややダークな雰囲気で、後に、ダーク・ウェーブの原型になるような曲。しかし、ヴォーカルがぶっきら棒な感じもします。 ★A3 “Scharlach”は、その時代らしく、ベースとドラムで持っていく曲だが、やっとオルガン(?)の音が聴こえる。ちょっとだけゴスっぽい? ★A4 “Terror/Liebe”は、ハーモニカ(?)も使ったポスト・パンクな曲で、ベースが活躍しています。しかしながら、ヴォーカルはダルな感じを全然崩さないです。 ★A5 “Sand Am Meer”は、ノリの良いベースラインが主軸の為す曲ですが、シンセのメロディが心地良い。 ★A6 “Es Tut Nicht Mehr Weh”で、やっとシンセの手弾きによる人力シーケンスに、ドラムマシンも使っているかな?ミニマルな曲で、ヴォーカルもちょっとは声を張り上げています。 ★B1 “Das Haus”は、初っ端からゴスと言うかダークな雰囲気で迫ってきます。ドラムもドコドコとタムを多用しているし、ヴォーカルも声を張り上げています。 ★B2 “Schatten”は、モロJoy Division風のアレンジが施されています。ヴォーカルも然り。ドラムも然り。意外とこう言う路線なのかな?と勘繰ってしまいます。 ★B3 “Wasser”は、いきなりクラリネットのような音色のメロディに導かれて、呟くようなヴォーカルが「水…」と歌っています。ベースとギターが単音で淡々と弾いています。 ★B4 “Vertrauen”は、カッコ良いギターのリフから始まる元気な曲で、一気にB面が明るくなってしまいます。最後に、残響塗れのギターノイズとシンセから、隠しトラックのB5 (?) へ。突然、リズムマシンとシンセとギターを使った典型的ニューウェーブな曲に移行します。 と言う訳で、このアルバムは、A面は主にダーク・ウェーブを意識した曲が多く、B面はニューウェーブを意識した曲になっているような構成でしようか? ちょっと今までに無いようなNDWバンドなので、一度は体験してみて下さい‼️ A1 “Das Ufer” (4:20) A2 “Pestkreuze” (3:35) A3 “Scharlach” (3:20) A4 “Terror/Liebe” (2:45) A5 “Sand Am Meer” (2:27) A6 “Es Tut Nicht Mehr Weh” (3:22) B1 “Das Haus” (2:10) B2 “Schatten” (4:05) B3 “Wasser” (2:52) B4 “Vertrauen” (8:20) A6 “Es Tut Nicht Mehr Weh” https://youtu.be/iELiwG9BZuw [full album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_kf3H__gveJHHt5aDcSkeB6PiNjbwT3pCw #Geisterfahrer #SchattenVoraus #KonkurrenzSchallplatten #Phonogram #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #ZickZack #HolgerHiller #Electronic #Synthesizers #Pop #MatthiasSchuster #MichaelRuff #HansKeller #JürgenWeiß
Neue Deutsche Welle (German New Wave) / Synth Punk Konkurrenz Schallplatten (Phonogram) 不明Dr K2
-
Detlef Diederichsen “Volkskunst Aus Dem Knabengebirge”
これも、すっかり忘れてました。手にとって「何だ?これ?」と思わず口に出してしまった位、いつ買ったかも分からない位です。すんまそん。それでちょっと調べてみました。どうやらDetlef Diederichsenとは個人の名前で、バンド名ではないこと。また、Detiefの作品はこのアルバムだけであること位はわかりましたが、何者?って感じです。それでまだ私の「虎の巻」こと小柳◯ヲル氏の「クラウトロック大全」で調べてみると、元々はSaal 2 のメンバーとバンドをやっていたようで、Detiefはその後、Die Zimmermännerを結成することになる訳ですが、その彼のソロアルバムが“Volkskunst Aus Dem Knabengebirge(「少年山脈の民芸品」の意味らしい)”となる訳です。それで何となく繋がってきました。それで今回のメンツですが、Detief (Vo, A-G, E-G, B, Kbd [Casio], Dr, Perc), Johann Bley (Dr), Thomas Fehlmann (Keyboards [Casio], Sound Design), Herbert Böhme (Vo), Rica Blunck (Vo), Timo Blunck (Vo, B, Perc)です。殆ど、Detiefが一人でやっているようなものです。それで内容なんですが、それこそ、宅録的バンド・サウンドみたいですが、かなり捻くれたポップ・ソングですね。それでいて、NDW的な味わいがあると言うか。適度にキーボード(Casio)とBoss DR-55のリズムボックスが入るのがポイントですね。ここら辺の味わいは後のDie Zimmermännerに繋がります。噂では、彼は、個人的な理由でこのレコードを回収したとか。何か恥ずかしかつたのかな? まあ、それはそれとして、ある意味、NDWの中でもポップさを持っていたDie Zimmermännerの創設者であることが確認できます。なので、もし、興味のある方は聴いてみて下さい。 A1 “Wahrhaftige Kleine Musik” (2:20) A2 “Pissnelke 2000” (1:26) A3 “Knastbrüder Erinnern Sich” (1:20) A4 “Der Egokrat Und Die Multimaus” (2:37) A5 “Bin Ich Nicht Schön?” (1:44) A6 “Alle Haben Krebs” (2:56) A7 “Wir Sind Alle Kellner” (1:35) A8 “Zuckende Chamäleon-Lichter” (4:08) B1 “Animierdamen” (1:49) B2 “Warum Gibt Es Keine Marsmenschen?” (1:32) B3 “Die Wogen Glätten Sich” (2:27) B4 “Helmut Hört Heiße Hits” (2:34) B5 “505 Christen Spielen Mit Gott” (1:36) B6 “Schmeißt Eure Chromteile Weg” (3:01) B7 “Christina Ist Ein Schwein” (4:33) https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_kVp5t3MbYkPLp6ums_Kkv_v8LXPByUIoA&si=sDTCGowfmITREY3h #DetlefDiederichsen #VolkskunstAusDemKnabengebirge #KonkurrenzSchallplatten #SoloAlbum #DieZimmermänner #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #PopSong #Guests #JohannBley #ThomasFehlmann #HerbertBöhme #RicaBlunck #TimoBlunck
Neue Deutche Welle (German New Wave) Konkurrenz Schallplatten (Phonogram) 不明。Dr K2