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Conrad Schnitzler “Con”
Conは”Con”rad Schnitzlerの代名詞❗️と言う訳で、またまた、Conrad Schnitzlerのアルバムで、その名も”Con”です。セルフ・リリースを除くと2枚目のアルバムであり、しかも、レーベルは仏の名門EGGです。バイオグラフィーは以前に書きましたので、ここでは省略しますが、彼の名前が知られたのは、Tangerine Dreamの創設者にして、Klusterの創設者と言う、電子音楽系ジャーマン・ロックの始祖とも言える存在だからだと思います。 それで本作品についてですが、日本語ライナーには「インプロビゼーションを多用した現代音楽的」と評されていますが、私は、寧ろ、現代音楽(何を持ってそう言うかは別として)よりも、寧ろある種のポップネスを持った(ロック)ミュージックと思えます。この差異は時代によるのかもしれませんね。本作は5曲入りですが、B面2曲目の”Metal 1”と3曲目”Black Nails”はメドレーになっています。またライナーでは「ポピュラー・ミュージックではあるが、ロックではない」と言う文言が記載されていますが、今や、これらのシンセサウンドや電子音楽はロックかどうかは別として、既に市民権を得ており、今では、これもまたロック(ロックの定義によりますが)とも言えるのではないでしょうか? そうは言っても、全編に流れるシンセによる電子音の煌めきは、如何にもConrad節とも言える曲調で、独特のユーモアもあり、私には一種のポップ・ミュージックのように聴取することも可能では?と思います。リズムボックスやシーケンスの使い方も単にベーシック・トラックと言う訳ではなく、ディレイ処理により不思議な浮遊感も待って提示されています。複雑に交差する電子が織りなす音空間が彼らしくて、興味深いです。何とも抽象的な音像で、それこそが、電子音楽のキモだと思い、彼は早くからそのことに気付いていたのではないでしょうか。まあ、堅苦しく考えずに、気楽に聴いてみても楽しめると思いますよ。 https://youtu.be/EWVCgpzstLk #ConradSchnitzler #Con #EGG #ElectronicMusic #Synthesizer #Experimental #GermanRock
Electronic music EGG 1900円Dr K2
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Heldon “Stand By”
初期に紹介した文章をうっかり消去してしまいましたので、再度、紹介します。 「フランスのRobert Fripp」の異名を取るRichard Pinhas (リシャール・ピナス)が率いたエレクトロニック・プログレ・バンドがHeldon (エルドン)です。バイオグラフィーを簡単に書いておきます。Richard Pinhasは元々は、Schizo(スキゾ)と言う前身バンドを大学生の時にやっており、197?〜1972年に2枚のレコードを出しています。その後も同国のバンドMagmaのメンバーや音楽ライターでマルチ奏者のHervé Picartともコラボをやっています。彼はパリ・ソルボンヌ大学で、Gilles Deleuze (ジル・ドゥルーズ)に師事して哲学を学んでおり,同時に小説家Jean-François LyotardやNorman Spinrad及びエッセイスト兼小説家Maurice Dantecにも影響を受けていたそうです。彼は「スキゾ分析とサイエンス・フィクション」と言う論文で、同大学から1974年に博士号を取得しています。1年間は教壇にも立っていたそうです。それで、彼は1974年にHeldonを結成し、Pierrot Roussel (B), Coco Roussel (Dr), Alain Renaud (G, Synth), Patrick Gauthier (Kbd, Synth), Georges Grünblatt (Synth), Gilles Deleuze (Vo)で,Heldonのファーストアルバム” Électronique Guerilla”を自身のレーベルDisjunctaからリリースします。Heldonは、彼がいさえすれば、成り立つバンドであると定義しており、それはその後も継続されています。 それで,本作品ですが、Heldonとしては7枚目のアルバムにして最高傑作となります。本作でのメンバーはFrançois Auger (Dr), Didier Batard (B), Richard Pinus (Synth, G, Vocoder), Patrick Gauthier (Synth, Piano), Klaus Blasquiz (Voice)となっています。基本的には、シーケンサーに生ドラムが同期して複雑なリズムを刻むと言う曲から成るんですが、それはFrançois Augerと言うドラマーあって、初めて可能になった音楽と言えるでしよう。A面は”Bolero”と題された8パートから成る組曲で、その名の通り、ボレロのリズムが刻まれた後、シーケンサーが駆動し始め、それに生ドラムが複雑に絡んでいきます。聴き進めると、また異なるシーケンスにMoogと思われる電子音と速弾きギター及びリード・シンセが絡んできます。B面にはタイトル曲”Stand By”と”Une Drôle De Journéeの2曲が収められています。シーケンサーの渦に絡む生ドラムがメチャカッコいいです。B2の曲は不穏なフレーズを刻む、メチャカッコいいベースとドラムに切り裂くようなギターが入り込んできて、本作中でもピカいちの曲になっています。Heldonは1978年に一旦解散します。2001年にHeldon :として”Only Chaos is Real”を発表しますが、一時的だったようです。近年では、体力的な問題で最後としてRichardが、来日し、日本のミュージシャンとセッション・ライブをやっているのも記憶に新しいと思います。しかしながら、この作品はめちゃくちゃカッコいいので、未聴の方は是非とも,この機会に聴いてみてください。 https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_mBTC60GygcdbYIT31eSSKU4DXBlfoesWE #Heldon #StandBy #EGGRecords #Sequencer #Synthesizer #ProgressiveRock #RichardPinhas #FrançoisAuger
Progressive Rock EGG 不明Dr K2