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Conrad Schnitzler “Brau”
続けて参りますよぉ〜。また、また、またのConrad Schnitzler翁のセカンド(?)ソロアルバム”Blau (青の意)”です。今回もバイオグラフィーは無しで。セカンド(?)としたのは、本作がリリースされた年に、本作を入れて4枚のアルバムが出ており,それを一つ一つ時系列で並べるのが面倒だからです。それで、本作も”Rot”と同様にA面1曲、B面1曲の構成からなります。A面 ”Die Rebellen haben sich in den Bergen verstekt” はややダークな電子音から始まり、ギターとEMSシンセが不安を掻き立てるように進行し、下降音階がややダウナーに続く長尺の曲になっています。B面 ”Jupiter” は,一転して、コロコロした可愛い電子音が転がっていくような電子音楽になっており、シンセのパルスに併せて音が踊っているようです。なので、こちらは、A面の「陰」に対して「陽」のように思えます。ひょっとすると、A面とB面で対の曲なのかもしれませんね。ここまでのConradの作品を聴いてきて思ったのですが、1980年代に日本に存在したDD. Recordsの首謀者 鎌田忠さんの音楽が近いなあ。勿論、Conradの方が早いですが、ここら辺に、プログレ(?)とインダストリアル/ノイズの接点があるのでは?と思った訳です。そう言う意味で、鎌田さんはConradの正統な継承者ではないかとも言えるでしょう(それはちょっと言い過ぎかもしれませんが)。でも、まあ、そんなことを想像させるConradの音楽は素晴らしいと思いますね。皆さんもどうですか? https://youtu.be/9Is0wvJbBPA #ConradSchnitzler #Brau #BureauB #Reissue #ElectronicMusic #DieTebellenHabenSichInDenBergenVerstekt #Jupiter
Experimental Bureau B (自費出版) 不明Dr K2
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Conrad Schnitzler “Rot”
未聴のレコ棚を探っていたら、また出てきました、Conrad Schnitzler先生のソロになってからのレコードとしてはファーストアルバム”Rot” (赤と言う意味)です。もう何度もバイオグラフィーは書いていますので、省略しておきます。時期的には、彼がメンバーであったTangerine Dreamのファーストアルバム”Electronic Meditation”を作製してから、このバンドから去りました。A面1曲”Meditation”とB面1曲“Krautrock”と言う長尺の曲がそれぞれ収められています。まあ、何と言うか、毎回、ポップ寄りだったり,実験的だったりと変幻自在な電子音楽を我々に聴かせてくれる訳ですが、この「色」シリーズも長尺ながら、EMS Synthi Aを存分に活かした曲になっております。A面はオルガンと思われる通奏低音の上で、ポッピングする電子音が深めのディレイ処理されている宇宙のようなです。B面では、何だかリズムらしき律動もあるんですが、基本的にノれるものではないです。また,その曲では、ギターも弾いているんですが、それで曲名が”Krautrock”なんて、如何にも彼らしい国内的にも国外的にも辛辣なブラック・ユーモアだと思いますよ。このアルバムが作られた時期は、世の中はサイケデリックが席巻してた訳ですが、そんなムーブメントとは別の立ち位置で、彼は彼なりの電子音楽を作製していきます。「音楽」の境界を押し広げ、アートの定義を拡張し続けることが彼の第一義だったのでしょうね。因みに、この盤はフランスのリイシュー・レーベルBureau Bが2012年にリリースしたものですが、ライナーノーツは,あのAsmus Tietchensが書いています。しかしながら、Conrad翁の制作意欲は凄いですねぇ。見習いたいものです。電子音楽に興味のある人であれば、そんな自由な音楽に触れてみては如何でしようか? https://youtu.be/xoiMF8avzFc #ConradSchnitzler #Rot #Meditation #Krautrock #Reissue #BureauB #ElectronicMusic
Experimental Bureau B (自費出版) 不明Dr K2