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Dauerfisch “Entspannung Is Beautiful E.P.”
当時、何も知らずに買ったような覚えのあるDauerfischの10㌅EP“Entspannung Is Beautiful E.P.”を、今回はご紹介します。聴くのももう約20年振りなので、よく覚えていませんでした。メンバーは、Achim Treu (アヒム・トゥロイ)とAndre Abshagen (アンドレ・アブスハーゲン)のデュオで、B1以外は全て、この2人で作詞・作曲を行っています。B1の作詞はSimone Spörl (ジモーネ・スペル)が行っており、裏ジャケには「ジモーネ」とカタカナで表記されています。Dauerfisch (独逸語で「持続する魚」の意?)は、1985年に最初のカセット作品”Spielt Für Dich!”を出しており、その辺りから活動をしているようですが、1999年に出した作品が、どうも出ていないようなので、解散したのかな?と思います。ただ、その間は、割とコンスタントに作品(とは言ってもカセットが多いですが)を出しています。本作品のリリースは、あのBungalow(と言えば、Stero Total❗️)が行っており、まあそれで何となく音楽も予想が付きますね。あと、メンバーのAchim TreuはDer Planに在籍していたこともあるようです。とあるレコード屋の広告には、「ピコピコ脱力ハッピーサウンド!カラフルなサンプリングをコラージュ感覚に散りばめたラウンジ・ブレイク・ビーツ~パンキッシュ・エレクトロ・ビーツまで」と書かれていました。まあ、強ち間違いではないでしょう! と言う訳で、各曲を紹介していきましょう。 A1 “Wholelotta Weasel”は、何だか訳分からず、アングリ口を開けてしまう程、馬鹿ハッピーなブレイク・ビーツな曲で、サンプリング音が上手く嵌め込まれています。 A2 “Ride My Bike (Campagnolo Mix)”は、打ち込みの演奏自体をサンプリングして曲と土台とし、そこにベビーなベースを差し込んで、キッチュな女性Voを塗した曲です。歌詞も能天気! B1 “Etchi Na Fruutsu Sarada”は、結構シャレ乙なフレンチ・ロックっぽい曲に、エロいSimoneの日本語のウィスパーVoが乗ると言うヘンテコなラブソングです(これなんかはStereo Totalっぽい!)。 B2 “Entspannung Is Beautiful”では、独逸語のナレーショで始まり、何だか良く分からないリズムが出てきて、コラージュのように曲が切り貼りされています。B3 “S'il Vous Please (Melitta Mix)”は、シャンソンっぽいラウンジ・ミュージックですが、何処かのネジが外れています。 リリース年月日が1998年なので、やはりその時代の享楽的な雰囲気とピコる心とシャレ乙さが混じった音楽になっていますね。ただ、今現在で、余り積極的に聴くことも無くなっているようにも思え、時代の徒花だなあと思ってしまいます。基本的に、クラブ・ミュージックなので、特に1990年代のそこら辺が好きなリスナーさんは聴いてみて下さい❗️ A1 “Wholelotta Weasel” A2 “Ride My Bike (Campagnolo Mix)” B1 “Etchi Na Fruutsu Sarada” B2 “Entspannung Is Beautiful” B3 “S'il Vous Please (Melitta Mix)” [full EP:注意!A面とB面が逆に収録されている] https://youtu.be/ZIzvdW5QHMk?si=lkAnJsn1hYcqJYAX #Dauerfisch #EntspannungIsBeautifulE.P. #Bungalow #GermanDuo #BreakBeats #Electro #LoungeMusic #1990年代 #AchimTreu #AndreAbshagen #SimoneSpörl
Breakbeats / Electro / Lounge Music Bungalow 不明Dr K2
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Stereo Total “Monokini”
君は知ってるか?1990年代に現れたStereo Totalを‼️1993年に西ベルリンで結成されたデュオで、メンバーは、Françoise Cactus (本名:Françoise Van Hove)とBrezel “pretzel” Göring (Friedrich von Finsterwaldeとしても知られている)のフランス人・ドイツ人デュオで、Françoiseは西ベルリンのバンドLes Lolitasの創設メンバーでもありました。彼等はライブでも基本的に2人で行っており、FrançoiseははしばしばDrを、BrezelはGやSynthを担当していましたが、ツアーの時は,Angie Reedらがヘルプで入っていたようです。彼等の音楽は、昔のヨーロッパ・ポップス路線を基本に、ニューウェーブやエレクトロニカ或いはシンセポップに昇華させたものが多く、それらはサイケやガレージ、France GallやBrigitte Bardotの様な1960年代のフレンチポップの形態を纏っていました。また、彼等は、Sylvie Vartan, Brigitte Bardot, Brigitte Fontaine, Serge Gainsbourg, Velvet Underground, Nico, The Rolling Stones, The Beatles, Pizzicato Five, Die Tödliche Doris, Nina Hagenらの曲のLo-Fiカバーもやっており、フランス語,ドイツ語、英語の他,スペイン語や日本語,トルコ語でも歌っています。一方で、“I Love You, Ono"と言う曲は、日本のPlasticsの曲"I Love You, Oh No!"のカバーソングであり、2005年6月のSony HandycamのCMにも使われており,その曲はアルバム”My Melody”にも収録されています。また本作品の”Aua”と言う曲は,Adam CurtisのBBC2ドキュメンタリー・シリーズ2の”All Watched Over by Machines of Loving Grace”のエンディングソングに使われています。このように、彼等の音楽はレコードやCD以外でも使われてきています。そうして活動を続けてきましたが、2021年2月17日に、Françoiseが57歳の若さで乳癌で死亡しており,その時点でこのデュオは消滅しました。 それで本作品の内容です。本作品は彼等のセカンドアルバムになりますが、全編、1960年代風歌曲の懐メロ大集合的音楽で、嬉しくなりますね。この時期のヨーロッパの大衆音楽が好きなら,または極上のポップスが好きであるのならば,どストライクにきますね。それをちゃんと1990年代的/現代的に仕上げてくるアレンジ力も凄いです。なお、録音メンバーはBrezel Göring (Piano, Organ, Synth, Vo)とFrançoise Cactus (Vo, Dr)のデュオに加えて、Izmogood (B, G)とAngie Reed (VibroG)も参加しています 。しっとりしたり、可愛らしくアレンジした曲が多い中、B-1 “Aua”はドライブ感のある曲で、BBCが使うのも納得です。また、B面最後の曲”Ushilo Sugata Ga Kilei”では日本語で歌ってますが、拙い発音がグッときます。また、この曲のヴァージョン違いが、A-5 “Schön Von Hinten”としてトルコ語(?)で歌われていますね。こう言う仕掛けは楽しいです。個人的には、こんなグループがまた出てきて欲しいですね。また、Françoisの舌足らずなロリータ・ヴォーカルもいいですね。偶には,こんな極上のポップスも如何でしようか?お勧めします。 [full album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_nwmtqpg0_c9IdM6cfuMVzuqseN2iVgGrc #SteroTotal #Monokini #1960 #Pops #NewWave #FrançoiseCactus #Brezel”pretzel”Göring #Berlin
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