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Purrkur Pillnikk “EhgjI En:”
これはもう完全に謎物件!先ず、文字が筆記体でまともに読めないので、グループ名すらよく分からないし、いつ買ったのかも覚えていませんでした。まともなフォントで書かれていたレーベル名でやっと見つけました。アイスランドのパンク/ニュー・ウェーブ・バンドで、バンド名はPurrkur Pillnikk (「プルクーム・ピルニック」と読むのか?)で、そのファースト・アルバム“EhgjI En: (Ekki ennとも表記)”と突き止めました。それで、先ずはPurrkur Pillnikk (意味は「眠むそうなチェスプレイヤー」らしいです)は、1981年から18ヶ月の1982年の期間、ちょうど、アイスランドでのパンク・ムーブメントの最後の世代に当たる期間に活動していたバンドで、その間に2枚のLPと1枚のライブ・アルバムそして2枚のEPを出しています。メンバーは、Ásgeir R. Bragason (Drs), Bragi Ólafsson (B), Einar Örn Benediktsson (Vo, Trumpet), Friðrik Erlingsson (G)の4人で、後者3人は、Reykjavíkで、友人達とSmekkleysa (Bad Taste)と言う自主制作レーベルを始め、1986年には、Sugarcubesのメンバーにもなっています。言わずもがな、Sugercubesは、Björk Guðmundsdóttir (Vo, Kbd), Einar Örn Benediktsson (Vo, Trumpet), Þór Eldon (G), Bragi Ólafsson (B), Margrét "Magga" Örnólfsdóttir (Kbd), Sigtryggur Baldursson (Drs)から成り、後にBjörkの世界的デビューの足掛かりになったバンドです。と言うように、アイスランドでは最重要なバンドと言う訳です(この位しか分からんかった。すまん)。 と言う訳で、Purrkur Pillnikkのファースト・アルバム”EhgjI En:”の内容について紹介していきましょう。なお、録音はLondonのSouthern Studioで行われています。アイスランド語の歌詞は良く分からないですが、小気味良い短い曲が速射砲のように収録されています。時にフリーキーなギターなんかも聴くことができるし、諸パンクと言う訳ではなく、どちらかと言うとポスト・パンクに近いようにも思えますし、ノー・ウェーブの影響もあるように思えます。ただ、演奏自体はそれ程上手くはないですし、演奏も荒削りです。また、使用言語がアイスランド語の為なのか、ヴォーカルが独特で、それはそれで面白いです。まあとにかく聴いてみて下さい❗️ 在り来たりなパンクやポスト・パンクに飽きた方にはお勧めしますよ❗️Let’s Punk! クレジットされている曲名(綴りはアイスランド語: 英訳付き) A1 “Svebnphørgør (Twixt)” A2 “Nu: (Now)” A3 “EhgjI En: (Not Yet)” A4 “GrIm:d (Rage)” A5 “Gløg:agjai:Ir (Peeper)” A6 “FløqhəhbIđ (The Flight)” A7 “Fa:derland (Vaterland)” B1 “Nabn (Holy Terror)” B2 “Khva:đ Gje:d Je:q Gjerd (What Can I Do)” B3 “U:dIlə:gađør (Outlocked)” B4 “Øndanthehgniŋg (Exceptional Product)” B5 “Vəndør Sdraugør (Anonymous)” B6 “Au:n Nabns (Prime Target)” B7 “Əv:hraiđsdla (Bad Boy)” B8 “En: Uŋgør E:n (Still Young But)” B9 “Drøi:mør (Dream)” B10 “Rə:dIđ (Knockout)” A5 “Gløg:agjai:Ir/Gluggagægir(Peeper)” [live track] https://youtu.be/CdtDiggfdwo?si=ckS8Lzkn09OBkD8t [full album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_muLCPD2W_INuLldUdrwCIXLH8WvrDwedo&si=W0joFvwCCP-8jsNG #PurrkurPillnikk #EhgjIEn #Gramm #Punk #PostPunk #Iceland #Sugercubes #ÁsgeirRBragason #BragiÓlafsson #EinarÖrnBenediktsson #FriðrikErlingsson
Post Punk / Punk Gramm 不明Dr K2
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Normil Hawaiians “Dark World 79-81”
これも、殆どジャケ買い(ちょい視聴買い)に近いブツです。このバンドのことは買うまで、何も知りませんでした。なので、ちょっと調べてみました。大体、大きく言って、1979年-1981年までが初期で、1981年-1986年までが後期になります。バンドは1979年に、英国LondonのOrpingtonで結成されますが、Guy Smith (G, Vo)だけが中心にいて、その他のメンバーは割と出たり入ったりしていたみたいです。それで、今回はその初期のセルフ・コンピ・アルバムなので、初期のメンバーを紹介しておきます。Guy Smith (G, Vo)の他には、JimことJames Lusted (G, Vo), Janet Armstrong (Vo), KevことKevin Armstrong (G), Colin Donaldson (B), Chris Westerman (Drs), Nick Rose (B), Sue Leeves (Back-Vo), Sarah Harley (Back-Vo), The Famous Delfonso (Sax), Roger Smith (Vln), Brian Kealy (Drs), BertieことStephen Berlin(Vo)が関わっていましたが、これも流動的で、バンドと言うよりも一種の「集団」みたいなものだったそうです。なんかCrassみたいな感じでしようか? それで、本作品の内容ですが、まあ流動的なメンバーの為か、曲によっては、SaxやVlnが入ったり、また女性Voだったり、コーラスが入ったりと同じパンドのアルバムには直ぐには思えないですが、そこら辺がNormil Hawaiiansの魅力なのかなとも思いました。ただ、基本の演奏は、パンク〜ポストパンク辺りの元気一杯の演奏ですね。Kbdが余り入っていないのが、ちょっと残念ですが、ギターのカッティングなんかからは、B面の方がよりポストパンクっぽい曲が多いように思えます。また、A4 “In Heaven”でのピアノに合わせての合唱らしき歌もグタグタで良いです。因みに、今回の参加メンバーも紹介しておきます。Nick Rose (A-G: A4), Guy Smith (Back-Vo: A4, B1), Janet Armstrong (Back-Vo: B6), Jim Lusted (Back-Vo: A3), Sarah Harley (Back-Vo: A4), Sue Leeves (Back-Vo: A4, A7), Colin Donaldson (B: A1-A3), Jim Lusted (B: B6), Lol Henderson (B: A7), Nick Rose (B: A4, A7, B1, B2-B5), Brian Kealy (Drs: A7, B1, B2, B6), Chris Westerman (Drs: A1-A4), Jim Lusted (Drs: B4), Kev Armstrong (Drs: B6, B7), Guy Smith (G: A3, A7, B1, B4, B6), Jim Lusted (G: A3, A4, A7, B1, B3-B5), Kev Armstrong (G: A1, A2, B6, B7), Guy Smith (Kbd: B7), Nick Rose (Organ: A6), Jim Lusted (Perc: B7), Guy Smith (Piano: B1), Kev Armstrong (Piano: A5), Raymondo "The Famous Delfonso" Archer (Sax: A3), Roger Smith (Vln: A4), Bertie Marshall (Vo: A5, A6), Guy Smith (Vo: A3, A6, B1-B7), Janet Armstrong (Vo: A2, A4), Jim Lusted (Vo; A1, A6, B1-B5)となっています(またCDの方が収録曲が多いです)。これだけ多数の人間が関わっていたら、曲調もさぞかし変わるだろうとは思いますが、アルバムを通して聴いてみても、それ程違和感はないですね。それにしても、こんなグループがいたなんて、私は全然知らなかったので、今回は本当に勉強になりました。もし、知らない方がいましたら、本作品は格好の入門盤になりますので、是非とも聴いてみて下さい❗️ A4 “Ventilation” https://youtu.be/meA8H87HeDE [full album] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_lBZNeOGEAVdRjvHYe9_BTo3e5RsbJ2eyI BandcampのURLも貼っておきます。 https://bandcamp.normilhawaiians.com/album/dark-world-79-81 #NormilHawaiians #DarkWorld79-81 #Upset!TheRhythm #UK #PostPunk #Collective #Punk #GuySmith #SarahHarley #SueLeeves #ColinDonaldson #LolHenderson #BrianKealy #ChrisWesterman #NickRose #KevArmstrong #Raymondo"TheFamousDelfonso"Archer #RogerSmith #BertieMarshall #JanetArmstrong #JimLusted
Post Punk / Punk Upset! The Rhythm 1600円Dr K2
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The Good Missionaries “Fire From Heaven”
Alternative TVを率いていたMark Perryが1979年に作った新バンドがThe Good Missionariesです。このバンドはより実験的な指向を持ったバンドとして結成されました。余り細かいバイオグラフィーはないので、詳しくは紹介できませんが、メンバーはHenry Badowski (Drs, Sax), Dennis Burns (B), Dave George (G, Chimes, Flute, Perc, Melodica, Vo), Mark Perry (G, Organ, Perc, Clarinet, Vo), Gillian Hanna (Vo, Recorder)で、サウンドエンジニアはKit Kifが担当しています。まあこの担当楽器からも分かるように、通常のロックバンドのフォーマットを的に、更に違う音楽の要素を取り込んでいるのが分かります。それで本作品は1979年に敢行されたThe Animal Instinctsツアーでのライブ演奏から取られて編集したものです。なので、音はそんなに良くはないですが、より生々しい荒い音質になっております。本作品がパンクではなく、ポストパンクなのは、既にAlternative TVの頃から少しずつ見えてはいたのですが、ここに来て、The Pop Groupの”Thief Of Fire”のカバーをやっていることからも、その立ち位置か分かると思います。彼等がライブ音源を直ぐにリリースするのは、やはりDIY精神によるものなのでしょうね、と言うかリリースのスピード感を大切にしているのでしよう。まあ、内容的にはミディアムテンポ〜ダウンテンポのミニマルなベースラインに上物が被ると言う曲構造なのですが、それを飽きさせないアレンジも施されており、中々侮れないですね。それと、ライブでのミックス時にダブ処理されているのも、この作品の特徴ですね。時代的にはありだと思います。皆さんも、そんなThe Good Missionariesを聴いてみて下さい。気分は1979年の「最先端」ですよ。 “Fellow Sufferer In Dub” https://youtu.be/QC75Yj6d488 “Thief of Fire”(The Pop Groupのカバー) https://youtu.be/fDhqz01Z6RQ #TheGoodMissionaries #FireFromHeaven #DeptfordFunCityRecords #MarkPerry #AlternativeTV #PostPunk #ExperimentalRock #HenryBadowski #DennisBurns #DaveGeorge
Post Punk / Punk Deptford Fun City Records 不明Dr K2
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X-Ray Spex “Germfree Adolescents”
やっと手に入れました、ライオット・ガールの代表的バンド、英国のX-Ray Spexのファースト・アルバム”Germfree Adolescents”です!時期的にはパンクとポストパンクの中間辺りでしょうか?まずはおさらいをしておきましょう。X-Ray Spexは1976年にLondonで結成され、その後、ヴォーカルのPoly Styreneが脱退する1979年までが、本来の活動期間になります(その後は、新しいシンガーを入れて、Classix Nouveauxと言うニュー・ロマンティック・バンドになります)。元々は、Poly Styrene(本名Marion 或いはJoan Elliott-Said)がVoで、ギターにJak AirportことJack Stafford、ベースにPaul Dean、ドラムにPaul ‘B. O’ Hurdingそして、サックスに当時15歳だったLora Logic (本名Susan Whitby)で結成されましたが、Loraは一枚のアルバムでサックスを担当しただけで、本来の学生に戻ります。バンドの特徴は、まずPolyのヴォーカルで、「発泡する不調和」とも言われた、少し調子外れだけれども、パワフルなものです。実は彼女は、Mari Elliotという芸名で1976年にレゲエ・シンガーとしてSilly Billy”と言うレコードを出しています。彼女はソマリア人と英国人のハーフで、LondonのBromleyで生まれています。彼女はバンドの顔であり、当時のパンク・シーンでも有名なフロント・ウーマンでもありました。そして、彼女は、Sex PistolsをHastingで観た時に、バンドをやろうと思い立った訳で、そうしてX-Ray Spexを結成し、有名なパンク・クラブThe Roxyに出演するようになります。1977年9月に初のスタジオ録音で、名曲”Oh Bondage Up Yours!”を作り、シングルとしてVirgin Recordsからリリースします。Polyは「私はセックス・シンボルじゃない!その気になれば、今すぐ坊主にしても構わない」とも言ってます。また、この曲はライオット・ガール運動のテーマ曲にもなっています。しかしなから、彼女はゴリゴリのフェミニストではなく、寧ろ、反資本主義者・反消費主義者であることを強調しています。それで話しを戻すと、Lora Logicが1977年に脱退した後、John Glynが仮に入りますが、その後、Steve RudiことRudi Thompsonがサックス担当として正式に加入します。そして1978年11月に、X-Ray Spexは初のスタジオ録音によるファースト・アルバムである、本作品をEMIからリリースします(私の持っているのは、これにボーナストラックを付け加えたアンオフィシャルな再発盤です)。そして、彼らは当時のパンク・ムーブメントの中で積極的にライブをこなしていき、John Peel Sessionへの出演やRock Against Racismなどにも参加しています。1979年に初のUKツアーを行いますが、Polyが燃え尽きてしまい、彼女は1979年にバンドを脱退してしまいます。先述のように残ったメンバーはClassix Nouveauxを結成します。その後、単発的に再結成しますが、ギターのJak AirportはBBCの子会社で働いていましたが、癌で2004年8月14日に死亡、また、Poly自身も2011年4月25日に乳癌の脊髄転移で亡くなっています。53歳でした。ここら辺のことも含めて、Poly Styreneの自伝的ドキュメンタリー”Poly Styrene: I Am a Cliché”が作成されているので、興味のある方は是非! と言う訳で、やっとX-Ray Spexのファースト・スタジオ・アルバム”Germfree Adolescents”に辿り着きました。全編、これ、元気一杯なPoly Styreneのヴォーカルか、パンク・サウンドに乗って、炸裂しています。そして何よりも、決して上手くはありませんが、サックスが入ることで、凡百のパンク・フォロアーとは一線に画すサウンドになっています。私は一時期、このアルバムをYouTubeでヘビロテしてましたので、もう涙が出そうです。懐メロ⁉︎ 下手上手とか言わないで、下手なんですよ。でもそれを補って余る位、Polyのハツラツとした元気なヴォーカルがキてますね。そんな、ちょっと風変わりなパンク・サウンドに触れてみて下さい。痺れますから‼️(因みに邦題は「X線と発泡スチロール」とかで、身も蓋も無い感じでしたね。) https://youtu.be/6o0X87Kbnps #x-RaySpex #GermfreeAdolescents #EMI #Art-I-FicialRecords #OhBondageUpYours! #I’mACliche #PunkRock #Sax #Anti-Capitalist #Anti-Consumarist
Post Punk / Punk Art-I-Ficial Product (EMI) 3400円Dr K2