-
Netzach “Altitude Of Thurs”
これも、何で購入したか?謎の一枚。Netzachは、ベルリンの在住Eike Böllingのソロ・ノイズ・プロジェクトらしいのですが、詳細は全く分かりません。1993年位から音源をリリースしていますが、6作位出したところで、1998年にはオフィシャルなリリースは無くなり、活動も停止しているようです。Stabat MorsやMaria Zerfallとの共作もあるようですが、調べても全くわかりませんでした(すまん!)。まあ、リリース元が、独逸のノイズ・シーンを盛り上げた、あのMembrum Debile Propagandaなので、購入したのかも?レーベル買いってヤツですね。 それで、本作品ですが、A面は独逸のPower and Steel(独逸パワ・エレの牙城Loki Foundationのサブレーベル)から1993年にリリースされたEx.Orderとのスプリット作品”Collapse”からの収録で、B面はその時のセッションからなんですが、未発表のものを3曲収録しています。内容はレコードには危険な、歪んだループ音が延々と続くと言うストイックな内容で、針飛びしているのか?と思う程の徹底振りです。いっその事、NONみたいにlocked grooveにしても同じではないか?と思うってしまう程です。しかしながら、音は分厚いです。多分、既成のハードロックなんかの一部をループにしているのだと思うのですが、これが延々と続くと、元の音はどうでも良くなってしまいますね。そんな謎だらけのNetzachも耳の片隅に置いてみてください。 Ex.Orderとのスプリット”Collapse”より。 https://youtu.be/_3gYj4H3zIg #Netzach #AltitudeOfThurs #MantumDebilePropagada #Collapse #Loop #Noise #Experimental #EikeBölling
Noise, Experimental Membrum Debile Propaganda 不明Dr K2
-
K2 “Hybrid Dub Metal Musik”
とうとう出ました❗️私ことK2の第二期にあたる1996年に作製された未発表音源をセレクトした”Hybrid Dub Metal Musik”です。この機会を与えてくれた米国Tribe.Tapesに感謝です。その第二期と言うのは大体1993年〜2002年の時期なんですが、一番、ライブもやっていた時期で、かつ多量のメタル・ジャンクを使ってカットアップ・ハーシュ・ノイズを量産していた時期なんです。その時期に、ほぼほぼ全てをメタルジャンクを使っていた作品に”Metal Dysplasia”と”The Rust”と言うCD作品があるのですが、その音源を一旦4トラックMTRに落とし込み、そこでループやテープスクラッチまたは種々のエフェクトなどを施して、リクリエイトしたカセット作品があります。”The Rust”をリクリエイトしたのが、NYのBloodlust!からリリースされた”Carthago”で、”Metal Dysplasia”をリクリエイトしたのが、英国Betley Welcome Careful Driversからリリースされた”Bite My Hands”です。どちらも限定でしたね。その時にリクリエイト録音した未発表曲があるのですが、習作と考えて、リリースはしておりません。それで、今回、オファーがあり、それら未発表音源の内から、チョイスしたトラックに更にテープ操作やループ、エフェクトをかけて3曲をエディットして仕上げました。それが、今回のアルバムになります。A面の2曲は”Carthago”から、B面の1曲は”Bite My Hands”から再構築した作品になります。元の音源からどんどん変容していく作業はP16.D4の提唱していたExchanged Musicとも関係します。そうやって作られた作品なので、かなり歪つな音楽になっていますが、ジャケ写もかっこいいので、皆さんも一度体験してみて下さい。是非是非! 因みに盤ほクリアで、180gの重量盤です。 https://tribetapes.bandcamp.com/album/hybrid-dub-metal-musik #K2 #HybridDubMetalMusuk #TribeTapes #Recreation #TheRust #MetalDysplasia #Carthago #BiteMyHands #Reconstruction #ExchangedMusic #ClearVinyl
Noise, Experimental Tribe Tapes 不明Dr K2
-
K2 / Allan Zane “s/t”
また、ちょくちょく挟みますよ。わたくしK2と米国テネシーのAllan Zaneのスプリット・アルバムです。このスプリットの経緯は私自身もよくは覚えておらず、何だか知らない間に、レコード(ギャランティとしての現物支給)が届いたと言う訳で、相手のAllan Zaneについてもよくはわかっていませんでした。それなので、ちょっとAllanについて調べてみました。彼のメインのバンドは,Le Scrambled Debutanteであり、それ以外に、あのMixed Band PhilanthropistやNihilist Assault Groupのメンバーであったり、またソロではTNBやG.X.Jupitter-Larsenとのコラボをやっていたりするので、「あちら辺」のアーティストなんだなと認識しました。また、彼は、Le Scrambled Debutant では、Sir Bear TrapperとかExodus Z.-PolentaとかThee Alien McFlowerとかのペンネームを使っており、その為,彼の全体像が把握しにくかったみたいです。一方、K2としては、この頃は第3期初期で、junk electronicsを使ってのカットアップ・ノイズをやっていた時期に当たりますね。お互いに片面ずつシェアーして、1曲ずつ収録していますが、コラボではなく、純粋にスプリットですね。K2の方は、20分くらいの長尺の曲で、ミキサーのフィードバックを中心にKorg MS-20(シンセ)やRoland TR-303(リズムマシン)を使った人力カットアップ・ノイズです。まあミックスダウンした結果はラウドな作品になっています。一方、Allanの方は、15-16分の長尺の曲で、恐らくはコンタクトマイクを使ったニヒリスティックでザラザラした感じのノイズを収録しています。その音の感触はG.X. Jupitter-Larsenを想起させますね。また、このスプリットLPをリリースしたAttenuation Circuitは独逸のレーベルなのですが、Sascha Stadlmeierが運営しており,現在までに、フォーマット違いを含めて約800種類以上の作品をリリースしています。「ノイズ」のステレオタイプでは無い、割と感じの良いジャケ写なので、個人的には嬉しかったですね。300部限定ですので、もし,興味を持たれた方はお早めに入手して下さい。そんな作品ですが、興味を持たれた方は、お早めに入手して下さい。 YouTubeに無いので。 Allan Zane “Nihil Obstat” https://youtu.be/1Y4Hu4BN6cA K2 “Operation Glacial ver.2” from K2/ELMA split work “The Structures of Unknown Mantras” https://k2music3.bandcamp.com/album/the-structures-of-unknown-mantras #K2 #AllanZane #AttenuationCircuit #Split #Noise #CutUp #Nihilistic
Noise, Experimental Attenuation Circuit 不明Dr K2
-
The New Blockaders with Vortex Campaign “The New Vortex Blockaders Campaign”
これまた、強力な物件をご紹介します。はっきり言ってコレクターズアイテムです。それは、TNBことThe New BlockadersとVortex Campaignのコラボ作てす。ここら辺のアーティストは情報が少なく、本当のことや逸話は分からないです。それで、この2者のコラボ作品のオリジナルが1984年のカセット作品としてリリースされていたのですが、1998年にアン・オフィシャルのLP(つまりブートレッグ)が世に出回ったことを受けて、TNB側がそれらを回収し、割れたレコードを接着剤で貼り付けた一点モノのハンドメイド包装にしたのが、この作品になります。Vortex Campaignについても謎だらけで、ベルギーのJan VerstraeteとPaul Verstraeteのデュオとしか分かっていません。もう少し調べれば,もう少しはわかるかも知れませんが、今はこの位しか分からないです。それで内容ですが、コラボ曲”Kamtar & Rio”と”Mandrake Manfits”から成るコラボサイドとそれぞれのソロ曲から成る片面で構成されています。後者はVortex Campaignの”Godhead”とTNBの”TNB”のそれぞれ1局づつから成ります。コラボ曲は、金属質なTNBの音源と思われる音素材をガサガサで不明瞭なテープ・ループにして、絶妙に擦れていく強迫的テイクを聴収することができます。また、もう片面では、Vortex Campaignは、やはり執拗でモコモコした不明瞭なテープループが重積していく作品(これ、恐らく、通常のカセットテープかオープンリールテープを改造して中にループを仕込んだのを再生しているんじゃないかなあ?)を、TNB側は如何にも正統なメタル・ジャンクの演奏から成る珠玉のテイクを提供しています。元の作品がc-60だったので、LPにしては収録時間がちょっと長く感じますね。でも、これらの音塊より学ぶべきことは大いにあると思いますので、激レアですが、是非ゲットして聴いて下さい❗️ https://youtu.be/lWPYALbpr5M #TheNewBlockaders #VortexCampaign #TNB #Collaboration #Split #MetalJunk #TapeManipulation #ByWayOf
Noise, Experimental ByWayOf 不明Dr K2
-
The New Blockaders “Symphonie In X Major”
またまた、出ましたよー、皆んな,大好き❗️The New Blockaders (TNB)です。今回は彼等の作品の中から”Symphonie in X Major”を紹介します。バイオグラフィーは以前のを参照して下さい。それでこの作品なのですが、今回ほ参加メンバーは首謀者Richard RupenusとレーベルHypnagogiaの創設者でもあるPaul Coatesの二人で、最後のミックスはPaulがやっています。今回も、金属音のガチャガチャ、キィーキィー、ドッシャンガラガラと言う強靭なメタル・ジャンクの演奏が片面1曲ずつ(OutsideとInside)収録されています。元の音源自体は1989年に録音されたものらしいです。それらを元にして1991年にPaulがミックス・ダウンをやっており、左右にパンが振られたり、逆回転が挿入されたりして、中々楽しめる作品になっています。でも、何故、このような金属音は人々を魅了するのでしょう?いつも不思議に思うんですよね。なので、そのことは何れに考察したいですね。この作品には裏があって 、これとは別に“Symphonie in O Minor”と言うカセット作品が同時に出ています。その内容は「無音のダビング」からなるテープのヒスノイズだけです。これで,Maximum(ノイズ)とMinimum(無音)が揃っている訳ですが、それらを合わせて聴くのが彼等の意図したところなんでしようか?今度、Richardに訊ねてみます。しかしながら、本作品は単独でも成り立っていますし、これだけでも充分に楽しめますので、是非皆さんも聴いてみてください。因みにTNBの作品は殆どが限定ものなので、見つけたら!作ゲットですよ❗️ “Symphonie in X Major” https://youtu.be/2_JZEz6y7jM “Symphonie in O Minor” https://youtu.be/hsL4hl26_hU #TheNewBlockaders #SymphonieInXMajor #Hypnagogia #RichardRupenus #PaulCoates #Noise #Experimental
Noise, Experimental Hypnagogia 不明Dr K2
-
NON “Rise”
NONは元々2人組みであったことを初めて知ったよ❗️ 即ち、NONとは1978年にBoyd RiceとRobert Turmanによって結成されたデュオでしたが、1979年にはRobertが去り、以降、NONはBoyd Riceのソロ名義になっています。それからBoyd Riceは70年代半ばからノイズミュージックなら探求を始めています。特に,女性バブルガムポップスの色々なループをテープレコーダーで作り上げ、ポップミュージックを一種の連続するドローンとして再生し仕上げています。その存在が知られるようになったのは、1975年末に自主制作でリリースして,後には1981年にBoyd Rice名義で英国Muteから再発された”The Black Album”として知られている作品とされています。彼は英国でのライブの際に,Mute RecordsのDaniel Millerと会い、Muteと契約しています。特に有名なのは、正規のレコード穴とそれ以外に彼が開けた余分な穴のある7㌅レコードで、回転数も任意としているBoyd Rice名義の”Knife Ladder”です。まあ、そんな感じで、彼はNON名義とBoyd Rice名義の使い分けて、活動を続けています。その後の活動についてはまた別に書くことにします。 それで本作品ですが、12㌅EPで45回転との指示があります。また、A面に2曲、B面に1曲収録されています。回転数まで記載されているのは「親切」だなぁとも思いますが、基本的には,ターンテーブルを用いたループ音からなりますので、聴いている途中で、「これ、本当はlocked grooveじゃないだろうな?」と不安になりますが、今回は大丈夫でした。しかし、既成の曲の一部をショートループにして、僅かな変化させながらの再生を強いるところが,またNONらしいですね。それで、B面の曲は同名の映画”Romance Fatal Destro Deun Auto”のサントラとして作製されたとのことです。どんな映画が観てみたい気もしますね。 あと気になるのは、MuteからリリースされてるBoyd Rice / Frank Tovey”のEasy Listening For The Hard Of Hearing”ですね(Frank ToveyとはFad Gadgetのことです)。皆さんもレコードならではの、ループの世界へ行きましょう! B面 “Romance Fatal Dentro Deun Auto” https://youtu.be/Uu6J1QdXiIE A-2 “Out Out Out” ライブhttps://youtu.be/l5U29VLUaG0 #NON #Rise #MuteRecords #Loop #Noise #回転数
Noise, Experimental Mute Records 不明Dr K2
-
Merzbow/Kapotte Muziek “Continuum”
本作は、まだネットでのデータのやり取りができなかった1980-1990年代に、日本のノイズ・オリジネーターであるMerzbowとオランダの実験音楽・ノイズシーンの先駆けであるKapotte Muziekとが、オランダのNijmegen で1989年行われたMerzbowのライブ音源(勿論デジタルでのライン録り)を素材にして、お互いで音を加工して出来た曲を更にお互いに郵便で送り合い、最終的にミックスして出来た作品とされています。なお、ファーストミックスはKapotte Muziek 側が行い、セカンドミックスはMerzbow側が行いましたが、本作品では後者のミックス・テイクが使われています。リリースはイギリスのCheeses Internationalと言う国際的なコラボ作品となっています。Merzbowについては、多くの方が知っているとは思いますが、元々は秋田昌美さんと水谷聖さんがやっていた宅録ノイズ・デュオだったのですが、その本質は秋田さん自身であると言えますし、今でもノイズ道をひた走る秋田さんその人自身が否応無くMerzbowであると言えるでしょう。一方、Kapotte Muziekは元々は、オランダで実験音楽/ノイズ・ミュージックに注力していたFrans de Waardのソロノイズ・ユニットでしたが、後にPeter DuimelinksやRoel Meelkopらが加わったトリオになりました。その始まりは1984年とされています。Kapotte Muziekは1990年代後半から現在に至るまでに、ハーシュノイズ・シーンからは遠ざかり、電子音響系の作風に変わっています。また、テクノ寄りユニットとしてGoemとしても活動しています。本作品はまだ郵便利用が国際的アングラ音楽活動の唯一の手段であった時代の産物であり、時間をかけて作られたものだと言えます。また、最終ミックスがMerzbow側によるので、ややラウドな仕上がりになっています。当時は、独逸のP16.D4やオランダのDe Fabriekを始め、このような郵便利用コラボがよく行われていました。因みにKapotte Muziekとはオランダ語で「壊れた音楽」と言う意味だそうです。 本作はYouTubeに上がっていなかったので、Kapotte Muziekの作品を。 https://youtu.be/gqbGy10-uSo この頃のMerzbowの作品も。 https://youtu.be/xVxvYt1mcHM #Merzbow #KapotteMuziek #Continuum #Experimental #NoiseMusic #Collaboration #ThroughTheMail #CheesesInternational
Noise, Experimental Cheeses International 不明Dr K2