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Einstürzende Neubauten “80-83 Strategien Gegen Architekturen”
もう何回も出てきていますEinstürzende Neubautenの初期ベスト盤的作品“80-83 Strategien Gegen Architekturen 「1980-1983年対建築戦略」”です。もうバイオグラフィーは省略しますね。曲はその間にリリースされたレコードなどから曲を集めていますが、統一感はあります。まだ、BlixaがG/Voの頃で、F.M. Einheit, N.U. Unruhのコアメンバーによる作品ですAlexander Von BorsigとMarc Chungはまだ加わっていないようです。初期黄金期にあたる編成の時ですね。カッコいいメタパービートが炸裂する”Tanz Debil”から始まって、かなりノイジーで、実験的な曲が続きます。ドリルの音を使った ”Mikroben”や生々しいメタパーの”Stahlversion”、単純にして難解な歌詞の”Negativ Nein”、金属質な音とBlixaの押し殺したようなVoからなる”Schwatz”その別ヴァージョン”Schwartz (Mutiert)”で締めます。この頃のNeubautenは、激しさと言うパンクのクリシェで実験音楽をやっているような、当時、世界に類を見ない音楽をやってましたね。まだヒョロヒョロで髪の毛逆立ていたBlixaの叫びとUnrhuやEinheitのメタパーの音やオルガンの雑音がごった煮にした荒々しい作品になっています。パンクな実験音楽❗️最小限のありモノで最大限の効果を引き出しています。リスナーの皆さんのNeubautenのイメージはこれでは無いでしようか。今一度,書き直して下さい、新しい発見がありますよ。因みにコンパイルしたのはJ.G. Thirlwell (Feotus)です。 A1 “Tanz Debil” (3:20) A2 “Schmerzen Hören” (2:32) A3 “Mikroben” (1:31) A4 “Krieg In Den Städten” (3:44) A5 “Zum Tier Machen” (3:07) A6 “Draußen Ist Feindlich” (0:48) A7 “Stahlversion” (5:33) B1 “Schwarz” (4:14) B2 “Negativ Nein” (2:24) B3 “Kalte Sterne” (4:13) B4 “Spaltung” (2:26) B5 “U-Haft Muzak” (3:43) B6 “Gestohlenes Band (ORF)” (0:17) B7 “Schwarz (Mutiert)” (3:26) https://youtu.be/PQGBLVu1eLI?si=puWjbG1mXFWpmYG9 [full album] https://youtube.com/playlist?list=PLcWA977eKB-MBD4wGfnWcMLXRdhfdYYrV&si=SZG__pQUvKqGjaa1 #EinstürzendeNeubauten #80-83StrategienGegenArchitekturen #MuteRecords #SelfCompilationAlbum #MetalPercussions #NeueDeutscheWelle #ExperimentalRock #GermanNewWave #BlixaBargeld #N.U.Unrhu #F.M.Einheit
Neue Deutsche Welle (German New Wave) / Experimental Rock Mute Records 不明Dr K2
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Einstürzende Neubauten “Strategies Against Architecture III (1991-2001)”
またですかぁ❗️今回は、Einstürzende Neubauten の3枚組LPsのボックス・セット”Strategies Against Architecture III (1991-2001)”です❗️基本的に、この「対建築物戦略」シリーズは過去作のセルフ・コンピなので、レアなヴァージョンやライブ音源も含まれていますので、侮り難しです。今回は第三弾と言うことで1990年代からのセレクトになっています。正直、私のこの頃のNeubautenは熱心に聴いていなかったので、割と有り難かったですね。メンツは,途中脱退・加入もありますが、Alexander Hacke, Blixa Bargeld, F.M. Einheit, Jochen Arbeit, Marc Chung, N. U. Unruh, Rudolf “Rudi” Moserとなります(MarcとF.M.Einheitが脱退し、JochenとRudolfが加入)。ボックスセットなので、メンバーの写真やアートワークも豪華ですね。この時期のNeubautenは初期のカオスな音塊からロック・ミュージックのフィルターを通したプログレッシブな音作りに転換する時期であり、丁度、独逸のHeiner Müller作の戯曲”Die Hamletmaschine (ハムレット・マシーン)へのサントラの提供から始まり、1993年のアルバム”Tabla Rasa”で、大きな転換を示しました。ノイズ音よりも定型的な電子音が使われ、全体的ソフトな曲から構成されていました。この時はMuteからの配給になり、英国の歌詞も入れてくれと言われてのに対して”Blume (花)”と言う曲にはドイツ語版、英語版、フランス語版、日本語版の4バージョンか作製されそれぞれの国で発売されました。その後、メンバーの脱退などが起こりますが、1996年”Ende Neu”、続いて2000年の”Silence Is Sexy”をリリースし、静謐な音響作品が顕著になってきます。ザックリ言うと、この時期は上記のような転換期でありました。なので、本作品でもそれを踏襲するかのような曲が散りばめられています。あと廃材も金属だけでは無く、プラスチックのチューブやポリタンクなども使われており、何よりも、Blixaが黒っぽい3ピースのスーツ姿で歌うところが最大の転換点でしょう。また、CD版では2枚組でリリースされていますが、ヴァイナルでは3LPでかつグラフィックも大きいので、それは後者の方が見栄えがしますね。細かい解説や感想は控えますが、このバンドの転換期を俯瞰するには良いボックスセットだと思います。もし良かったら、見つけて,聴いてみてください。 LP1 A1 “Zentrifuge” (4:47) A2 “12305te Nacht” (4:09) A3 “Für Wen Sind Die Blumen ?” (4:25¥ A4 “Redukt (Live)” (9:41) B1 “Ende Neu (Live)” (6:16) B2 “Blume (French Version)” (4:34) B3 “Three Thoughts (Devils Sect)” (4:37) B4 “Implosion” (1:31) B5 “Scampi Alla Carlina” (2:43) LP2 C1 “Snake” (3:34) C2 “Alles Was Irgendwie Nützt (Live)” (8:06) C3 “The Garden” (5:11) C4 “Anrufe In Abwesenheit” (4:15) C5 “Querulanten” (0:56) D1 “Architektur Ist Geiselnahme” (5:06) D2 “Helium” (3:11) D3 “Wüste (Ballet Version)” (3:47) D4 “Der Leere Raum” (2:01) D5 “Was Ist Ist (Extended Version)” (4:20) LP3 E1 “I Wish This Would Be Your Colour (Live)”(8:18) E2 “Bili Rubin” (3:00) E3 “Die Interimsliebenden” (7:15) E4 “Installation Nr.1 (Jon Is Mixing)” (3:45) E5 “Montblanc” (0:30) F1 “Open Fire” (4:26) F2 “Salamandrina” (2:59) F3 “Letztes Bild” (3:52) F4 “Silence Is Sexy” (5:55) F5 “Drachen” (2:05) https://youtu.be/02Tn4w7AhcU?si=BeEwybEjfVjCKLeB [full albums] https://youtube.com/playlist?list=PLcWA977eKB-OuWf5a0ajVTwwEzgXxgBLh&si=oUinFecMiAsMZWhG #EinstürzendeNeubauten #StrategiesAgainstArchitectureIII(1991-2001) #SelfCompilationAlbums #3LPs #MetalPercussion #TablaRasa #EndeNeu #SilenceIsSexy #RoughTrade #Potomak #GrandHarbour #AlexanderHacke #BlixaBargeld #F.M.Einheit #JochenArbeit #MarcChung #N.U.Unruh #Rudolf“Rudi”Moser
Neue Deutsche Welle (German New Wave) / Experimental Rock Rough Trade, Potomak, Grand Harbour 不明Dr K2
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Einstürzende Neubauten “Yü-Gung”
今回は,Einstürzende Neubautenの初来日の記念にリリースされた12㌅EPです。来日前の「廃墟求む」の新聞広告が懐かしいですね。当然、私も観に行きましたよ、後楽園ホールに。その前後辺りで、このEPがWAVEから配給されていたと思います。ライブでも演奏された、名曲Yü-Gungには涙がちょちょ切れましたね。しかし、ライブで実際に観ると,どうも主旋律とかドラム代わりのメダパー叩いていないように思えて、テープか何かを使っているのかな?とちょっと落胆しました。それと、このEPのB面に入っている”Sand”のカバー曲は今聴くと良いですが、その時は、彼等にはもっと混沌したサウンドを求めていた私は,この普通のポップスをカバーしたのが、どうも腑に落ちなかったですね。しかも、Blixaの歌い方も抑制的だしね。何れにせよ、ここら辺が、Neubautenの転機点であったことは確かですね、より音楽的にと言う意味で。以前のように会場の床に穴開けたり,火をつけたりしていたアナーキーなステージからより音楽として聴かせるように方向転換したのだと思います。なおA面のプロデュースはAdrian Sherwoodミックスヴァージョンですね。この後にリリースされた”Fuenf Auf Der Nach Oben Offenen Richterskala”はもう買いませんでした。彼等のターニングポイントであった作品ですが、今聴くと新鮮ですので,皆さんも是非聴いてみてちょ❗️ A “Yü-Gung” B1 “Seele Brennt” B2 “Sand” “Yü-Gung”(Adrian Sherwood remix) https://youtu.be/c7B8Rr4mIpg “Yü-Gung” (original mix) https://youtu.be/4H2bYIEAFsU “Yü-Gung” (1990 Live version) https://youtu.be/AnEaOCQsoHs [full EP] https://youtu.be/pFDoTnylJO8?si=F35QFTDFS92NDSRk #EinstürzendeNeubauten #Yü-Gung #Experimental #Sand #CoverSong #WAVE #日本盤 #SomeBizarre #12inchEP #AlexanderHacke #BlixaBargeld #F.M.Einheit #MarcChung #N.U.Unruh
Neue Deutsche Welle (German New Wave) / Experimental rock WAVE (Some Bizarre) 1500 円Dr K2
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Einstürzende Neubauten “Kollaps”
このバンドは多分、同時代的に最も重要であり、いつも革新的音楽を作り続けてくれている、そう言う存在であると言えます。バイオグラフィーは前回書きましたので、省略しますが、 VoのBlixs Bargerdが中心になって、西ベルリンで1980年に結成されました。そしてファーストアルバムを録音する時のメンバーは前出のBlixa BargerdとN.U. Unruh及びF.M. Einheit(実は加入したのは1981年の、このアルバム作製時らしいです)です。裏ジャケには、オリンピック会場跡地に当時の機材がズラリと並べてありますが、もうそれだけでご飯3杯は食べられる位の魅力がありますね。本作品の作製時には、Gudrun GutやBeate Bartelも関わっていたそうですが、彼女達は、直ぐに脱退してMania Dを結成します。それからいつも問題になるのはバンド名ですが、英語で言うとCollapsing New Buildingであり、正しく、崩壊する新建築の意ですが、一方で、第二次世界大戦後に建てられた建築ラッシュ時の高層の集合団地にもかけているみたいです。また彼等が何故,このような音楽をやるようになったかは、N.U. Unruhがお金に困って、ドラムセットを勝手に売ってしまったからとはBlixaの言です。結果、どんなバンドも今まで為し得なかった音楽ができた訳です。それで、本作品ですが、荒々しい自作メタパー(自作楽器)を中心に、ノイジーなギターと引き攣るように歌い叫ぶBlixaのヴォーカルが単純にして強烈な荒々しさをもって、我々の聴覚を襲ってくるようです。最早、インダストリアルとかポストパンクとか実験音楽とかのカテゴリー不能な音楽がこのアルバムには封じ込められています。また「一つ目人間」のトレードマークや手書きのロゴも本作品から取り上げられています。そのトレードマークは、メキシコのトルテカ文明の遺跡の洞窟に描かれた壁画のものであり、Blixaが1980年に書物から引用しているとのこと。それと、歌詞にも意味深な単語の反復が用いられており、独逸語独特の発音と相まって、特異な音楽の一役を買っています。その後、初のドイツツアーの時にベースとしてMark Chungが加入しており、また、その前には、当時弱冠15歳のマルチインストルメンタリストAlexander Hacke(あるいはAlexander von Borsigとも記載されている)も加入しており、サウンド面で充実した布陣となります。この辺りのアルバムは、私はリアルタイムで購入したのですが、これに影響されて、部屋に拾ってきた鉄板などを吊るして録音を繰り返してたものです。その位、カッコよかった!そんな初期の爆発するようなエナジーに満ちたEinstürzende Neubautenのファーストアルバムを是非聴いて下さい。 A1 “Tanz Debil” (3:21) A2 “Steh Auf Berlin” (3:45) A3 “Negativ Nein” (2:25) A4 “U-Haft Muzak” (3:38) A5 “Draussen Ist Feindlich” (0:48) A6 “Hören Mit Schmerzen” (2:32) A7 “Jet'm” (1:20) B1 “Kollaps” (8:02) B2 “Sehnsucht” (1:18) B3 “Vorm Krieg” (0:20) B4 “Hirnsäge” (1:49) B5 “Abstieg & Zerfall” (4:29) B6 “Helga” (0:08) https://youtu.be/wTIOkvLfEF4?si=9YobvmnP5VzG_fsK B2 “Kollaps” (live version) https://youtu.be/Hkrv0Q11tWM [full album + alpha] https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_lokqiB03F_FZvo-MwbzFHisgOiuncL3k8&si=nJfkK_RyzJ0JTidy #EinstürzendeNeubauten #Kollaps #ZickZack #FirstAlbum #MetalPercussions #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #ExperimentalRock #BlixaBargerd #N.U.Unruh #F.M.Einheit
Neue Deutsche Welle (German New Wave) / Experimental Rock Zick Zack 不明Dr K2
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S.Y.P.H. “Rare & Lost Into The Future”
とうとう辿り着きました、独逸のS.Y.P.H.(以下SYPHと表記。読みは「ジフ」なのか?)❗️Neue Deutsche Wellsの中から出てきたSYPHは、あのクラウトロックの巨人Canの再来とまで言われてきました。今回、そのSYPHのレア音源を纏めた編集盤を紹介します。SYPHは1977年に、独逸Solingenで、Harry Rag (Vo: 本名Peter Braatz), Uwe Jahnke (G)にThomas Schwebel (G)が加わって結成されました。その意味ありげなバンド名は、当初は”Saufender Yankee Prügelt Homo" (Boozing yankee pummels fag)の略と言われてましたが、1986 年以降は"Save Your Pretty Heart" の略語とされています。それで、Thomas SchwebelがパンクバンドMittergspauseに移ったので、その代わりにUli Putsch (Dr)とJürgen Wolter (B)が加入して、コアメンバーになりますが、種々の人々がいつも周りにいてサポートなどをしていたようです。少なくとも1979年までは安定していました。1980年にSYPHはファーストアルバムをリリースしますが、CanのHolger Czukayが、プロデュースしており、また、SYPHはHolger Czukayとコラボ作”On The Way To The Peak Of Normal”もリリース。またUwe JahnkeもJah Wobble + Kaki Liebezeit + Holger Czukayの12㌅EP "How Much Are They?"にも参加しています。 1986年にUli Putschが脱退し、Ralf Bauerfeind (Dr)が加入します。1993年にバンド活動を一旦停止しましたが、メンバー各人はのんびりと録音などをしていたとのこと。2011年になってやっとSYPHとしての新録を作製します。その時はRalf Bauerfeind, Uwe Jahnke, Jürgen Wolterのコアメンバーに加えてJörg Lehnardt (G)とGeorg Zangl (steel harp)も参加しています。この時以来、VoのHarry Ragが辞め、代わりに Doc Schokoが加入し、現在でも復活しています。 それで、今回、紹介する作品は、タイトル通り,1977年1月〜1986年夏までに録音された曲からコアメンバー自らが選出し、Harry RagとChris Eckmanが編集したものです。とにかく、濃い!濃すぎる内容!ヴォーカルの変則ディレイ処理やインスト曲での執拗な反復、不明瞭なリズムに絡む変なサックス、荒い演奏のライブトラック、ガムラン風のリズムとシーケンスの混合、シンセのベースラインとドコドコなドラムなどなど実験色が濃い。これは正規では出せないですね。どっちか言うと、Canよりも好きな音楽かも。そんなレア&ビックリ実験ロックは如何にもトラウトロックの正当な継承者であり、また異端でもあるのですよ。この機会に聴いてみて下さい。 A1 “I Want You” (5:35) A2 ”Stoppuhr” (1:06) A3 “Acoustic Alarmclock” (2:12) A4 “Musik Zu Zweit” (6:23) A5 “John Thursday” (5:10) A6 “Dampfer Linda” (1:46) B1 “Rare & Lost Into The Future” (2:10) B2 “Lebensgunst” (3:06) B3 “Nur Eine Atmo” (5:34) B4 “Fairabendjezz” (5:27) B5 “Fritz Franz” (4:14) B6 “Fuddel Spirale” (1:11) [live tracks (本アルバムはYouTubeに上がっていませんでした)] https://youtu.be/sqg53QArVLk?si=e1SFnJxH0pPUMhql [Holger Czukay / ”On The Way To the Peaks Of Normal”] https://youtu.be/VaSc9VSNwuQ?si=hmOyf82Eml_mBKzn #S.Y.P.H. #Rare&LostIntoTheFuture #1977-1986年 #NeueDeutscheWelle #GermanNewWave #ExperimentalRock #Can #Krautrock #RareTracks #PreviouslyUnreleased #HarryRag #UweJahnke # #UliPutsch #JürgenWolter #RalfBauerfeind #MichaelKemner #Edited #HarryRag&ChrisEckman
Neue Deutsche Welle (German New Wave) / Experimental Rock Vinyl on Demand 2500円?Dr K2