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Missing Foundation “Demise”
これは、アメリカ狂気の集団Missing Foundation (MFと表記)の3枚目のアルバムです。MFはアメリカNYのLower East Sideで本格的に始動したPeter Missingが率いたインダストリアル・グループと言うか集団です。結成当初はPeter以外に, Florian Langmaack, Adam Nodelman, Chris Egan, Mark Ashwillがコアメンバーでした。MFは、ライブハウスやクラブでは無く、スクワッド(不法占拠)した場所や街頭で演奏することが多く、またかなり政治色の強いアティテュード(アナキズム)を持っていたことでも有名です。また、MFの有名なロゴがあるのですが、これはマティーニのカクテルグラスを逆さまに置いて、「パーティは終わりだ」を意味する印となっています。つまり、彼らはもう享楽的なクラブカルチャーは終焉し、これからは生存をかけた戦いであるとの意思表明だと思います。Peterは独逸で活動を始めて、1980年代〜1990年代にかけて、欧州の主要都市を渡り歩き、その土地の街角/壁に、そのロゴをペイントしまくってきたらしいです。それで、肝心の本作ですが、乱打される金属質なメタル・パーカッションやジャンク・パーカッション、それに加えて、重低音を響かせるベースと引き攣ったノイズ音、アジテーション丸出しの狂ったようなヴォーカルが渾然一体となって収められています。ファーストよりはやや曲っぽくなりましたが、それでも、その怒りのエネルギーは沸点に達しているようで、まさに「死」をも意味する狂気のアルバムです。しかしなから、ホールレスや生活困窮者に対してボランティアをやるなど、社会福祉的一面もあるようで、そこがまさしく「政治的」と言われるところかもしれません。因みに活動時期は1984-1992年ですが、2012年に復活し、現在も活動しています。 https://youtu.be/jh5zOcEtyjY #MissingFoundation #PeterMissing #Demise #Industrial #Noise #MetalPercussion #Squad
Industrial, experimental Humanity Records 不明Dr K2
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Cabaret Voltaire “Red Mecca”
ご存知 CabsことCabaret Voltaireの4枚目のフルアルバムです。Cabsは英国の工業都市シェフィールドで1973年結成、1978年にRough Tradeと契約したインダストリアル・ミュージックを奏でるトリオ。メンバーはB/VoのStephan Malinder, G/ClarinetのRichard H. Kirk(最近、亡くなった)とelectronics/tapes担当のChris Watson(現在はBBCの音響技師にしてフィールド録音の達人で、本作発表後、脱退)。本作でも鬱々とした天気の悪い工業都市を思い起こさせる音楽を収録しているが、特筆すべきはドラムが比較的多くフィーチャーされており、曲に躍動感を与えている点です。この直後に初来日しましたが、Chris Watsonは抜けており、代わりにドラマーが加入した編成になっていました。これもJapan Recordsの配給で日本盤が出ていたので、即、レコード店で購入しました。余り重要視されていないアルバムですが、過渡期の作品としては面白いと思います。なお、日本盤には当時売り出し中だったRough Tradeのポストカードが付いています。 https://youtu.be/UZJXJjM2C3I #CabaretVoltaire #Cabs #Industrial #RedMucca, #RoughTrade #JapanRecords #Drums #RhythmMachinr #Bass #Guitar #Keyboards #Clarinet #Bongos #Tapes #EffectedVoice #StephanMallinder #RichardH.Kirk #ChristopherR.Watson #NikAllday
Industrial, experimental Rough Trade (Japan Records) 2500円Dr K2