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Holger Czukay “Rome Remains Rome”
また、出ました!今回は、元CanのHolger Czukayの7枚目のソロアルバム”Rome Remains Rome”をご紹介します。Czukayについてのバイオグラフィーは既に書いてありますので、そちらをご参照ください。今回の参加者は、Holger Czukay (G, Organ, ABS-B, Frech Horn, Vo, Synth, Radio)に加えて、CanのバンドメイトであったJaki Liebezeit (Drs, Trumpet, Piano, Perc)とMichael Karoli (G)、更にSheldon ‘Kelly’ Ancel (Vo), Jah Wobble (Vo, B), Olli Marland (G, Piano)から成ります。本作品では、A面B面共3曲ずつ収録されています。今回の作品は、今までのミュージック・コンクレート風のRadio Paintingによる音の実験よりも、曲自体のユーモアや面白さなんかが前面に出ているように聴こえます(それでも、実験的なエディットやミックスはやっているのですが、、、)。言葉遊びのような曲名を付けたり歌ったり、少年少女合唱団らしきコーラスをそのまま曲に当てはめたりと、遊び心が満載です。またエスノな要素も入ってきており、時代を感じさせます。A1 “Hey Baba Reebop”は一聴、陽気な曲ですが、この曲はCanの後期メンバーであったRebop Kwaku Baahへのレクイエムらしいです。A2 “Blessed Easter”は先述のように、既存の合唱団のコーラスを曲に乗せているような実験エスノな曲で、CzukayのRadio Paintingの技が光ります。A3 “Sudetenland”もエスノ色の強い曲で、Liebezeitの超絶ドラムとCzukayのエディットが冴えています。B1 “Hit Hit Flop Flop”もかなりエスノ色が強く、躍動感のある曲で、バックで意味の無い歌詞を歌っています。B2 “Perfect World”は洒落た地中海風の楽曲ですが、KaroliのギターとCzukayのシンセそしてヴォーカルの絡みが凄いです。B3 “Music In The Air”は少しジャジーなしっとりした曲で、これでアルバムを締めています。今までの路線とはちょっと異なった印象ですが、しっかりCzukayしていますので、ご安心下さい。と言うか、今まで以上に聴き易いので、是非とも皆さんも、聴いてみてね❗️ A1 “Hey Baba Reebop” (3:53) A2 “Blessed Easter” (8:51) A3 “Sudetenland” (7:22) B1 “Hit Hit Flop Flop” (3:34) B2 “Perfect World” (10:33) B3 “Music In The Air” (5:13) https://youtu.be/ljbLpEMjBxs?si=pc17HsJS15Guohya #HolgerCzukay #RomeRemainesRome #VirginRecords #SoloAlbum #Ethno #Experimental #PopMusic #JakiLiebezeit #MichaelKaroli #Sheldon‘Kelly’Ancel #JahWobble #OlliMarland #RadioPainting #RebopKwakuBaah
Experimental Pop Virgin Records 3500円Dr K2
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Holger Czukay, Jah Wobble, Jaki Liebezeit “Full Circle (舟海)”
元CanのベーシストでもあったHolger Czukayの3枚目のソロアルバムでもありますが、今回は、Public Image Ltdの初代ベーシストJah Wobbleと同じCanのドラマーJaki Liebezeitとがっちりタッグを組んでの作品”Full Circle (邦題「舟海」←なんじゃそりゃ?)”となります。メンバーと担当楽器は、Holger Czukay (Radio Painting, G, Organ, Piano, French Horn, Perc, Processing; Rhythm Box [A1]; Vo [A3]), Jah Wobble (B, Vo; Synth [A1]), Jaki Liebezeit (Drs, Perc, Trumpet; Back-Vo [A3])となっており、録音はCanの使っていたInner Spaceで、ミックスはInner SpaceとConny Plankのスタジオで行われています。なお、ミックスは、A1でMark Lusardiによる以外、全てCzukayによって成されています。収録曲は、A面B面共に3曲ずつです。なお、Czukayのバイオグラフィーは既に書いてありますので、そちらを参照して下さい。それで、内容についてですが、まるでおもちゃ箱をひっくり返したような「様々な音楽或いは音」がゴチャコヂャに混ざり合っています。そして、奇妙なな統一感があり、多分それは、ベースのWobbleによるのかも知れません(なんせ、彼のベースの音やフレージングは独特ですから)。A1 “How Much Are They?”だけ、リズムマシンを使っていますが、それでも統一感があります。一方、Czukayは様々な楽器/非楽器を使って変幻自在に曲を弄っており、それを支えるLiebezeitのドラミングも派手ではないですが、重要です。また、Wobbleの呪文のようなヴォーカルと、彼に影響されたようなダブっぽいミックスやCzukayお得意のミュージック・コンクレート的なミックスやエディット(Radio Painting)も冴えています。それ以外にも様々なギミック的処理がされており、それも魅力の一つです。例えば、A3 “Full Circle R.P.S. (No. 7)”やB1 “Mystery R.P.S. (No. 8)”で、薄ら聴こえる短波ラジオの音と無国籍風の(or 自由な)フレーズのギター(or Wobbleのヴォーカル)の掛け合いなんかも、Czukayらしいですね。多分、もっと長い時間、ジャム・セッションして録音した元曲をエディットしたのでしょう。それでフェイド・アウトする曲が多いでしよう。なお、B3 “Twilight World”はジャズ・テイストにレゲエの粉を振り掛けたような曲で、異色と言えば異色ですね。こんなに雑然としながらも、キチンとHolger Czukayの音になっているのは凄いです。皆さんも是非是非聴いてみて‼️ https://youtu.be/7m2bjYl-SNA #HolgerCzukay #JahWobble #JakiLiebezeit #FullCircle #VirginRecords #TrioRecords #Experimental #Pop #Can #PublicImageLimited #Collaboration #Dub #Radio #ShortWave
Experimental Pop Trio Records (Virgin Records) 不明Dr K2
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Danielle Dax “Pop-Eyes”
アンダーグラウンド界の才色兼備の歌姫Danielle Daxのソロアルバム第一弾、その名も”Pop-Eyes”を紹介します。ただ、残念なことに、私の持っているのは、オリジナル・プレスのジャケじゃないことです。そう、あの人肉(?)のコラージュで、ヒトの顔を表現した、とても女性アーティストの作品とは思えない程、グロでポップなジャケではないんです❗️それが惜しいところですので、次回はそれを是非とも購入したいと思います。と言う訳で、オリジナルが出た2年後にリプレスされた盤で、Danielle Daxが、Vo, G, Drs, Kbd, Banjo, B, Flute, Tenor-Sax, Soprano-Sax, Trumpet, Tape, Drone, Drum Machine [Roland TR-808], Assorted-Perc, Toysを全部こなして、作り上げた、ホントの意味での「ソロ」アルバムなんです。しかも、4チャンネルのTeacのレコーダーで録音されており、1982年11月15-17日と言う3日間でミックスが終わり、マスタリングはGeorge Peckhamが担当しています。内容も素晴らしく、A1 “Bed Caves”やA3 “Everyone Squeaks Gently”では、中東風のメロディを披露しており、後のアルバムの方向性をしています。A2 “Everyone Squeaks Gently”ではドラムマシンではなく、プリペアード・ギターを叩いてパーカッション代わりにしているようです。A4 “The Stone Guest”はサックスが大活躍のインスト曲。A5 “Here Come The Harvest Buns”はユーモアのあるTR-808に合わせて朗々と歌っていますが、宅録感もあって親しみ易いです。B1 “The Shamemen”はカッコいいTR-808のHi-Hatの刻みから、これまたカッコいいベースラインになる小曲で、続くB2 “Kernow”は、TR-808とサックスが絡むインスト曲で、その天空をDaxのウィスパーヴォイスが舞っています。B3 “Numb Companions”では天使の様な声でDaxがオルガンに合わせて歌う「讃美歌」のようなビートレスな曲です。カッコいいシーケンスに合わせて、変幻自在な歌声で歌い上げるB4 “Tower Of Lies”に続きますが、ここでのシンセの使い方が興味深いです。そして、最後のB5 “Cutting The Last Sheaf”でも、金属質なシンセの間に独り言のような歌が聴こえてきますが、やはりトルコ辺りの民族音楽のようで、ビートレスに仕上がっています。とまあ、多彩な表現を一人でやってしまうDanielle Daxですが、プリミティブさと共に、曲によっては、その強さは違うのですが、どうも中東風のメロディやリフがそのここに散りばめられており、その後の彼女の方向性を示唆する出来であると言えるでしょう。嗚呼、それにしても、オリジナルのジャケ写の盤が欲しかったです。それだけが残念❗️ https://youtu.be/VohisjMjPSU #DanielleDax #Pop-Eyes #AwesomeRecords #TheInitialRecordingCompany #Re-Pressed #SoloAlbum #FirstAlbum #LemmonKittens #Multi-Instrumentalist #4ChannelRecorder
Experimental Pop Awesome Records (The Initial Recording Company) 2000円前後?Dr K2
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Danielle Dax “Yummer Yummer Man”
元Lemon Kittensにして、世紀の歌姫でもあるDanielle Daxのファースト・シングル”Yummer Yummer Man”をご紹介します。彼女のバイオグラフィーについては以前に書きましたので、そちらをご参照下さい。マルチ奏者でもあるDaxのソロシングルとしては、この作品はファーストにあたり、7㌅もあるのですが、私な購入していたのは12㌅EPです。実は、この12㌅EPは、以前に紹介したサード・アルバム”Inky Bloaters“からのシングルカットなんですが、タイトル曲の”Yummer Yummer Man”だけは新曲となっており、残り2曲”Bad Miss ‘M’”と”Fizzing Human Bomb”はアルバムに収録されていますので、どちらかと言うと、コレクターズ・アイテムですね。A1 ”Yummer Yummer Man”では、Steve Reeves (Wah-G), David Knight (G, Slide-G, Fuzz Organ), Danielle Dax (Vo, Theremin, Tapes), Martyn Watts (Drs)が、A2 “Bad Miss ‘M’”では、Ian Sturgess (B, Triangles), Steve Reeves (G, Slide-G), Danielle Dax (Vo), Martyn Watts (Drs, Metal, Bins)が、B面 “Fizzing Human Bomb”では、Ian Sturgess (B, Timbales), Steve Reeves (G), Danielle Dax (Vo, Drone-G), David Knight (G, Tape, Piano), Martyn Watts (Drs, Perc)が、それぞれ参加しており、曲はDaxとKnightによるもので、歌詞は勿論、Daxが書いています。それで、内容ですが、A2 “Bad Miss ‘B’”とB面”Fizzing Human Bomb”は既にアルバム”Inky Bloaters”で紹介してありますので、このEPのA1 “Yummer Yummer Man”について紹介します。この曲は、彼女の曲にしては、アップテンポで、メロディーもキャッチーですね。とても、かつてLemon Kittensをやっていたとは思えないですね。この一曲を聴くだけでも価値がある(と思えるのは私だけか?)かな?. あと、個人的にはA2 “Bad Miss ‘B’”のスライド・ギターをフィーチャーした曲もお気に入りです。そんな12㌅EPですが、Danielle Daxの魅力を知りたい方は、是非とも聴いてみてね❗️ A1 “Yummer Yummer Man” https://youtu.be/0G9iHrFuNT0 A2 “Bad Miss ‘B’” https://youtu.be/Axo8b9irOzM B1 “Fizzing Human Bomb” https://youtu.be/CYDH8pfYvk0 #DanielleDax #YummerYummerMan #AwesomeRecords #12inchEP #ExperimentalPop #DavidKnight #SteveReeves #MartynWatts #InkyBroaders #SingleCut
Experimental Pop Awesome Records 不明Dr K2
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Tuxedomoon “Desire”
当時・米国、今・欧州の実験的ポップ・バンドTuxedomoonを紹介します。Tuxedomoonは、パンク・ムーブメントと共に米国サン・フランシスコから現れたバンドで、当時、私はRock Magazine別冊で、その名を知り、早く聴いてみたいと切望していたバンドの一つです。それでは先ず、彼等のバイオグラフィーを見てみましょう。1977年に、アーティストのコミューンであったThe Angel of Lightに属していたSteven Brownが、SF市立大学電子音楽科で、Blaine L. Reiningerと出会ったことから、Tuxedomoonは生まれました。それで、Brownの協力者であり、後にマネージャーになるTommy Tadlockの家で、実際の音出しをし始めます。その時、Reiningerはe-VlnとGを弾いてましたが、Tadlickは「Teatment Mountain」と呼ばれるツール(エフェクト装置)を作ったりして貢献します。それで、パンクが出てきた1970年中盤に、2人は、「他のどんなグループにも似ていないことを唯一のルールとする」との約束で活動を始め、当初は、Vln, Sax, Polymoogシンセを使っており、Voもスクリーミング・スタイルでした。ドラムはいなかったのですが、そこに、Peter Principle (B)が加わり、Gregory CruikshankやVictoria LoweがVoとして参加したりしていました。更にコンサートの為にパフォーマンス・アーティストWinston Tongと映像作家Bruce Geduldigが加わります。その為、彼等のコンサートは"theatrical electronic cabaret"とも呼ばれてました。1979年に、彼等は電子音楽屈指の名曲と言われた”No Tears” EPをリリース、その年にThe ResidentsのレーベルRalph Recordsと契約、1980年に、デビュー・アルバム”Half-Mute”を出しています。なお、Lowe (Vo)はEPの前に脱退しており、また正式なメンバーではないですが、Michael Belfer (G)とPaul Zahl (Drs)が参加しています。それで、彼等はデビューアルバムのリリースの後に欧州ツアーを敢行し、その後、NYCに引っ越します。1981年にセカンド・アルバムでもある本作品”Desire”をリリースした後に、オランダやベルギーで好評だったこともあり、Rotterdamのアーティスト・コミューンで数カ月過ごし、その後、ベルギーのBrusselsに拠点を移します。そこでは、最初、Plan Kと言うライブ・スペースに身を寄せます。彼等は、Maurice Bejartのバレー曲を書き、それを1982年に、サード・アルバム”Devine”としてリリースしますが、その前後からReiningerはソロ活動を始め、1983年に脱退します。それで、Frankie Lievaartが代わりに加入、またLuc van Lieshout (Trumpet)が加入します(その後、直ぐに、Ivan Georgievに代わります)。そんな中で、彼等は4枚目のアルバム”Holy War”を1985年にリリース、最も売れた作品になります。しかしながら、Tongが脱退し、残ったSF組のBrownとPrincipleも続けて脱退。結局はマルチ奏者のGeorgievがバンドを立て直して、1986年にアルバム”Ship of Fools”をリリースし、無事ツアーもすることが出来ましたが、その後、1990年代には約8年間、一緒に演奏することはなかったので、半ば解散状態となり、2000年に再結成され、以前の曲を演奏します。そして、2004年に新作アルバム”Cabin in the Sky”をリリース。その後も順調に活動を続け、2015年には、10枚組LPボックスの”The Box”もリリースされています。しかしながら、Bruce Geduldig (映像)が2016年3月に63歳で他界し、Peter Principle (B)も翌年7月に63歳で他界しています。以上がTuxedomoonのあらましになります。 それで、セカンド・アルバムでもある本作品を紹介します。先ず、この時の録音に関与したメンバーは、Steve Brown (Horns, Vo, Kbd), Blaine L. Reininger (Strings, G, Kbd, Vo), Peter Principle (B, Perc, G), Winston Tong (Vo, Back-Vo)4人で、ゲストにAli Robinson (Cello)とVicky Aspinall (Vln)も参加しており、クレジットにはBruce Geduldig (Lights, Film, Mise En Scène)の名前も見られます。ドラムレスの編成なので、リズムボックスを使っています。多分、このアルバムを何の情報も無しに聴けば、米国のバンドとは誰も思わないと言う位、「欧州的な」フレージングや楽器編成を体験することが出来ます。そうですねぇ、ロックと言うよりも、一種の室内楽のような印象も有ります。ベースがボトムを支え、それに効果的なMoogシンセのフレーズや、伸び伸びとして、ラウンジ風のSaxが絡んでくる曲が多く、どちらかと言うとギターは控えめです。インスト曲もありますが、Voもがなり立てる訳ではなく、やや演劇調でしようか? それにしても、当時、このようなバンドが米国SFから出てきたことに驚きますね。なので、ちょいと変わったシャレ乙な音楽を聴きたければ、このアルバムも一度は聴いてみて下さい。ハマるかも❗️ クレジット曲順 A1 “East” A2 “Jinx” A3 “• • •” A4 “Music #1” A5 “Victims Of The Dance” A6 “Incubus (Blue Suit)” B1 “Desire” B2 “Again” B3 “In The Name Of Talent (Italian Western Two)” B4 “Holiday For Plywood (Holiday For Strings)” “No Tears” https://youtu.be/1GwdHe5nQSQ [full album] https://youtube.com/playlist?list=PLBD27CAC86FA83826 #Tuxedomoon #Desire #RalphRecords #ExperimentalRock #ChamberMusic #Electronic #Acoustic #Visual #NewWave #AmericanBand #SteveBrown #BlaineL.Reininger #PeterPrinciple #WinstonTong #Synthesizers #Sax #RhythmBox #AliRobinson #VickyAspinall #BruceGeduldig
Experimental Pop Ralph Records 不明Dr K2
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Neo Zelanda “Mix Zelánea”
私は1980年代初頭にメール・アート&ミュージックをやっていた関係で、Neo Zelandaの名前(及び音楽も?)は知っていましたが、まさか、Neo Zelandaの作品がリイシューされるとは思ってもみませんでした。それで、Neo Zelandaのことを調べてみました。私はNeo Zelandaのことをグループ名と思っていたのですが、実は、スペインのAni ZincことMaría José Gonzálezのソロユニットだったのですね。先ずこれにビックリしました。そして、Diseño Corbusierのトリオ(或いはデュオ)のメンバーでもあり、レーベルAuxilio De Cientosの共同運営者でもあったということにも驚きました。更に、意外だったのが、1986年にリリースされた本作品が、唯一のアルバムだと言うこと、1982年にファースト・カセット”Radio Sabotage”位しかリリースされていないことを知りました。しかしながら、当時は良く名前を聞いていたように思ったのですが、、、。まあ調べてみても、その位しかわかりませんでしたが、彼女が当時のスペイン地下音楽を支えていたは確実ですね。それで、本作品でのメンツを紹介しておきます。Ani Zinc (Vo, Voice操作, Perc, Vocoder, Tapes, Kbd, Effects)で、ゲストにJosue (Kbd), Javier Marin (Kbd, Perc), Vox Populi! (Perc)が参加しています。この編成から分かるように、Neo Zelandaでは、彼女の自由奔放なヴォイス・パフォーマンスを中心にした音楽をやっており、その声を時には変調したり、加工したりして、そのバックに簡素なパーカッション(多分リズムマシン)やシンセが鳴っている音楽と言えばいいでしょうか?どちらかと言えば、スカスカな音で、ビートレスな曲も多いんですが(特にB面)、それを補って余る程に、彼女のヴォーカリゼーションとその加工仕方はアイデア満載で面白いです(勿論、Diamanda Galasとはタイプが全く違いますが)。B1などは鼻歌なんですが、声の重ね方や変調具合が抜群です。彼女の音楽は押し付けがましさがなく、何だかこの世のしがらみから自由になれそうなものです。なので、未聴の方は一度は体験された方が良いと思いますよ! https://youtu.be/yHocfNxcsEs #NeoZelanda #MixZelánea #MunsterRecords #AuxilioDeCientos #Reissue #AniZinc #SoloUnit #Spain #1986 #VoicePerformance #Experimental #EffectedVoice
Experimental Pop Munster Records (Auxilio De Cientos) 3000円Dr K2
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Felix Kubin “Jane B. ertrinkt mit den Pferden”
脅威の天才実験ポップアーティストFelix Kubinの10㌅EPです。Felix Kubinはここでは初出ですかね? と言う訳で、先ずは彼のバイオグラフィーを簡単に。彼の音楽歴は8歳の時唐始まっており、その時にはピアノとオルガンを使っていました。その後、1992年〜1996年はハンブルク応用科学大学(Hochschule für Angewandte Wissenschaften),で、ドローイング、サウンド・インスタレーション、ビデオ或いはアニメについて学んでいたそうです。それで、DAADの科研費を取り、1年間オランダのAetEZのメディア・アート学部に留学しています。それで話しを戻すと、12歳の時に、彼は、シンセ、オルガン、ヴォイス、ドラムマシンを使って最初の録音を始めます。その2年後、彼は4トラックMTRを試すようになり、1983年には、Stefan Mohrと共にDie Egozentrischen 2と言うバンドを結成します。彼は、Zick Zack RecordsのAlfred Hilsbergに見出され、Alfredの関係するライブ・イベントに参加するようになります。この時に宅録した曲などを集めたセルフ・コンピレーション・アルバム”The Tetchy Teenage Tapes of Felix Kubin 1981–1985”が、その後になって独レーベルA-Musikよりリリースされています。1990年代となると、Felixはノイズとかで曲を作り始め、彼のバンドKlangKriegと共に多数のアルバムをリリースしていきます。また、1992年から1994年の間、彼はLiedertafel Margot Honeckerと言うダダ系の合唱団(?)に参加しています。そして、1998年に彼は彼自身のレーベルGagarin Recordsを始め、その頃から、彼の音楽はアヴァン・ポップ路線に変わります。その数年間は活動の幅を広げ、新しいラジオの形式や室内楽オーケストラと電子音楽の為の作曲などに集中していきます。加えて、音楽関係の本、アルバム、ワークショップ、公演などと多忙を極めます。なんでも100本以上のの国際音楽/マルチメディア・アートに参加しています。2005年にもなると、ますます現代実験音楽に傾倒し、アンサンブルとの共演、様々な音楽堂の為の曲作りを行うようになり、2010年にはensemble Intégralesとのコラボで、彼は、6つの部屋で、ヘッドフォンによるライブイベント”Echohaus”の指示者もやっていいます。また2013-2015年には、"Chromdioxidgedächtnis" と"Takt der Arbeit" と言う大作2本を作曲。その後も、彼の活動は多岐に渡り、また量的にも多かったのですが、仏映画監督Marie Losierが、”Felix In Wonderland”と言うFelixの数々の受賞に関する作品を撮影した映画を作製。この映画は2019年にLocarno映画祭で初演されています。 ザッと書くとFelix Kubinの活動は他にもあるのですが、彼が多作でしかもそれぞれが優秀と言う天才肌の人物であることがわかりますね。それで、本作品について、紹介していきます。 本作品は、時期的にはアヴァン・ポップに傾倒していた時期の作品で、A面に3曲、B面1曲から成ります。A1 “Wagner 99”はワグナーの交響楽のように重厚な低音が続くドローン様のテイクで、これだけ聴くも「えっこれ、Felix Kubinなの?」と驚くことでしょう。A2 “Vater Muss Die Stube Peitschen”は骨折したようなシーケンサーとかシンセを切り刻んで、カットアップ・コラージュしたかのような曲で.最後にはEGもビックリなテクノイズ的な部分も聴取できます。A3 “Termiten”は、非常に抽象的のベースとなる基調音に色んな電子音が出入りする曲です。途中、接触不良系の電子音も。一方、B1 “Jane B. Ertrinkt Mit Den Pferden”はタイトル曲で、いきなり、女性Voとギターサウンドからなる軽妙なポップスから始まりますが、AMKを彷彿とさせる針飛び音をとループが、リスナーを困惑させるようと言うか、それを狙った曲となっています。更に元曲を更にいじって、EQかけたり、フィルター通したりもしています。ここら辺のセンスが、如何にもFelixらしいです。しかもそのいじった音楽に、自分のシンセ音を足していますし。 そんな訳で、Felix Kubinの実験精神豊富なこの作品は隠れた名作でしょう。もし、彼の音楽を聴いてみたいのでしたら、この作品もお勧めしますが、もっとポップな作品もありますので、それはまだ今度、ご紹介しますね。 B1: “Jane B. ertrinkt mit den Pferden” https://youtu.be/x3EXAm1mCgo #FelixKubin #JaneB.ErtrinktMitDenPferde #Diskon #ExperimentalPop #天才少年 #MaxiSingle #Pop Music #Synthesizers #Organ #DrumMachine #Instrumental
Experimental Pop Diskon 不明。Dr K2
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Group A “anOther”
君はGroup Aを知っているか? 日本人女性2人組の実験的ポップを演奏するデュオで、2012年に東京でSayaka BotanicとTommi Tokyoによって結成されたデュオで、2016年からは独逸ベルリンで活動しています(元々は3人組だったとのこと)。分担は、Sayaka Botanicがヴァイオリンとカセットテープよるコラージュ、Tommi TokyoがアナログシンセとドラムマシンにVoとなっており、初期には上半身裸で、直接身体にペインティングしていくパフォーマンスもしていたらしいです。因みに、Sayaka Botanicは、イギリスのUniversity of Arts/London Collage of Fashionのテキスタイル科を卒業してロンドンでファッションレーベルで制作の仕事をしていたとのこと。そんな彼女達に興味を持ったのは、彼女達の動画を偶々観たことによります。初めは何をしているのかよく分からなかったので、何本かライブ動画を観てみましたが、何だか摩訶不思議な音楽が聞こえてきただけで、正体も全然分かりませんでした。なので、今回、調べてみましたが、この位の情報だけでした(すまん!)。 それで、この作品ですが、どうも、2018年にカナダ・モントリオールのAgora de la Danaeで行われたマルチメディア・プロジェクトの”anOther”の為に作られた作品のようで、Group Aの他に、パーフォーマーDana Ginoras, 地元メディア・アーティストSonya Stefan並びにフィンランドの照明アーティストMikko Hynninenも加わったパフォーマンスだったらしいです。その音楽部分だけを取り出してリリースしたものです。なので、純粋に彼女達の表現を体感すると言うよりも、そのバックグラウンドも察して欲しいところです。それで内容ですが、A面はいきなりレコードの針飛び音から始まりますので、ちょっとビックリします。そして重低音のシンセらしき音が続き、次第にインダストリアルなビートの曲に移行していきますが、この辺りの切り替えが職人的に素晴らしい。B面はテープによるコラージュから始まりますが、次第に伸びきってフェイドアウト。次の曲は可愛らしいパーカッションらしい音にテープや変調ヴォイスがミニマルに続きますが、これがまた「都市の民族音楽」のような気持ち良さです。そして最後は重低音のの小曲で締めます。意外とミニマルな要素が強いと思いましたが、これがまた麻薬的な気持ち良さに直結していきます。あと、最近は、Sayaka Bitabicさんが単独でも演奏をしているみたいですが、これは憶測なので興味がある方は調べて教えて下さい。インダストリアルど言い切れないような中性的音楽が紡ぎ出されています。やはり、ベルリンは自由なのか!? そう言う場ってありますよね?わ私も住んでみたいです. “MNQ126” https://youtu.be/vCes86Hf18g #GroupA #anOther #MannequinRecords #ExperonentalPop #Minimal #SayakaBotanic #TommiTokyo #Berlin #DanaGinoras #SonyaStefan #MikkoHynninen #Multimedia
Experimental Pop Mannequin Records 不明。Dr K2
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Y Creat “The Blue Tape” I
これは視聴して気に入ったので、購入したアルバムです。このバンドや作品の詳細は全然知らなかったので、少し調べてみました。このY CreateはオランダのHessel Veldmanのカルト的ソロ・プロジェクトなんですが、1980年代から活動している人で、このY createでは、彼以外は、毎回、違うメンバーで構成されているようです(或いは、Herman te Looとのデュオとも言われてます)。HesselとNick Nicoleが1982年に開始したレーベル/スタジオ(と言っても、Hesselのアパートのリビングのことらしい)/アーカイブの総称のExartに関わっていたミュージシャン達から選んでいたそうです。そうして、彼等は即興的或いは楽譜による作曲に基づいて、毎週木曜日にHesselのアパートのホーム・スタジオで演奏を行い、それらを全部録音していたとのことで、その一部がこのレーベルからリリースされてきています。Hesselは結構「反復パータン」が好みで、それをギター、ベース或いはシンセで演奏しており、特に、KORG MS-20とRoland Junoでそのようなパターンを演奏していました。ここでは、その反復パターンに彼のSoprano Sax、時にVoiceなども含めて録音されています。そしてリズムマシンとして、Roland TR-606が使われています。その演奏などは全部録音されており、Hesselは1週間かけて、吟味し、Y Createの相棒でもあったHerman te Looと、次の「木曜セッション」の前に、ミックスについてディスカッションしています。その中で充分に練られた結果が、コンパイルされて、Exartから3本のカセット作品としてリリースされています。因みに、Y CreateのYは二人の故郷でもあるYmuidenの頭文字だそうです。今回の作品は、この内の”Blue”の初のVinylでの再発ですが、それ以外には”Green”と”Grey”があり、更に催眠的だそうです。このカセット3部作はHesselとHermanが1984年に始めたバンド、Gorgonzola Legsの下地になっているとのこと(私は未聴)。大体の活動で、分かっていることは以上になります。 それで、本作品ですが、単調でダルなリズムマシンとシンセやベースなどの反復音は確かに「催眠的」ではありますが、そこにSaxが即興的に絡んでくるのは独特な音世界を作り出しています。デュオでの演奏は、時にTuxedomoonやWireのようにも聴こえたかもしれませんが、Hesselはそのようなバンドを模倣している訳ではなく、独自の演奏にしているだけであるとしています。何となく、1980年代にあった、靄の掛かったような音質が、ちょっとしたユーモアと共に、ヴィンテージな電子楽器にて表現されているようです。まあ、曲名は付いていませんが、一曲一曲が短いので、然程、退屈しません。そんなDIYな匂いがプンプンする音楽を欲している方は是非、聴いてみて下さい。それにしても、オランダはDe Fabriekなど、独自の進化を遂げたバンドや活動が多いですね。私も活動時期が被っていますが、このY CreateやExartは全然知りませんでした。 https://youtu.be/bDhZy_NPiQQ https://youtu.be/4BTK79EAxhw #YCreate #TheBlueTape #LesGiants #ExperimentalPop #Industrial #HesselVeldman #HermanTeLoo #Exart #DutchScene #Hypnotic #DIY
Experimental Pop Les Giants ?Dr K2
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Danielle Dax “Up Amongst The Golden Spires”
またまた、出ました❗️元Lemon Kittensのマルチ奏者で美人歌姫でもあるDanielle Daxの日本盤(“Pop-Eyes” や”Jesus Egg That Wept”のトラックを集めてコンパイルした日本向け特別盤)です。それにしても、彼女のファースト・ソロアルバム”Pop-Eyes”は凄かったですね。あっバイオグラフィーは以前に書きましたので、そちらを参考にしてください。先に書きましたが、このアルバムはファーストアルバムとセカンドアルバムのトラックを合わせて作られたセルフ・コンピです。しかしながら、どれがどちらのアルバムかは言われないと分からない程、馴染んでいますね。内容的には、中東趣味のメロディや複雑に絡み合うパーカッションや歌声、そのバックでいい具合に使われているRoland TR-808のリズム、更に音を削ぎ落としたかのようなアレンジも秀逸で、無駄な音が一切無いです。また、彼女の歌声は、Diamanda Galasとは違い、圧迫感よりも内省的ですが、同時にオープンマインドなものです。そして、何よりも彼女の音楽が持つ「説得力」です。多分、これはこうにしか歌えないと言うような「必然性」ですね。まあ、そんな訳で、”Pop-Eyes”や”Jesus Egg That Wept”は持ってなくても、これ一枚でも充分な魅力的ですので、少しでも興味を持った方は、聴いてみて下さい。因みに、殆どの曲は彼女が作詞・作曲して、彼女か一人で録音しています、才女ですねぇ。 “Bed Caves” https://youtu.be/k9tHUaQrtiw “Hammerheads” https://youtu.be/lp9MNZ-SdHc #DanielleDax #UpAmongstTheGoldenSpires #Vap #ForJapaneseListeners #Pop-Eyes #JesusEggThatWept #SelfCompilation #SoloAlbum #Ex-LemmonKittens #AvantPop #ExperimentalPop
Experimental Pop VAP 不明Dr K2
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Lemon Kittens “The Big Dentist”
Lemon Kittens、やっと手に入れました❗️Lemon Kittensは異端の歌姫Danielle Daxと後にShock Headed Petersを結成するKarl Blakeのデュオで、1970年代末に英国ReadingでKarl BlakeとGary Thatcherで、1978年4月に結成されましたが、GaryはデビューEP ”Spoonfed + Writhing”をリリース後、脱退しています。その後、Ian Sturgess (G, Perc), Mike Barnesもメンバーなったりしていますが、結局、メンバーは落ち着かなかったようです。この頃は、Danielle Daxはジャケ画を書いたりしていましたが、次第にLemon Kittensは、KarlとDanielleのデュオ体制になっていきます。そして、1980年にNurse With WoundのレーベルUnited Diariesから名作”We Buy A Hammer For Daddy”をリリース。翌年には12㌅EP”Cake Beast”を同じレーベルからリリースし、1982年にIlluminated Recordsより本作品であるセカンド・アルバム”The Big Dentist”をリリースします。その後、2人はそれぞれの活動の為、分裂し、Danielleはソロで、KarlはShock Headed Petersとして活動を続けていき、Lemon Kittensとしてはこのアルバムで終了しています。 それで、本作品ですが、まずタイトルの付け方からして独特のセンスで、直訳すると「でっかい歯医者」となります。本作もデュオで作製されており、Danielle Dax (Vo, G, Sax, Kbd, B, Sequencer, Synth, Flute, Perc, TR-808)とKarl Blake (Vo, Dr, G, B, Tapes, Kbd, Clarinet, Sequencer, TR-808)で、プロデュースはDanielle DaxとKen Thomasが行なっています。何かぎこちないリズムやシーケンサーと、ノイジーなギターやキーボード(主にエレピ)、サックスなどの音が絡み合う実験色の強い「ポップ・ミュージック」ですが、一筋縄ではいかないのが、Lemon Kittensですね。とても音程が取れなさそうなバックの演奏に無理くり乗っけたヴォーカルが尋常じゃないです。また、意外とKarlの曲、特にヴォーカル曲が多いですね。それはそれで面白いです。基本的には本作は歌物の体裁を取っていますが、寧ろ、作詞が先に出来て、後から音を足していったかのような曲の作り方では?と妄想しています。丁度、以前紹介した、Pere UbuのDavid Thomasのファースト・ソロ・アルバムのような構造ですが、こちらの方がよりポップです。しかも「異形」のポップミュージックです。これを読んで気になった方は、是非とも聴いてください❗️ https://youtu.be/_pnZ5sssm6g #LemonKittens #TheBigDentist #IlluminatedRecords #KarlBlake #DanielleDax #ExperimentalPop #AvantPop
Experimental Pop Illuminated Records £39.99Dr K2
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Frieder Butzmann “Das Mädchen Auf Der Schaukel”
稀代の天才電子音楽家Frieder Butzmannのソロとしてはセカンド・アルバムになります。バイオグラフィーは前回紹介しましたので、そちらをご参照下さい。タイトルは「ブランコの少女」の意。しかしそれが何を言いたいかは不明(と言うか、NDWのグループやアーティストのタイトルって意味不明なのが多い)ですが、このスチールはThomas Kieselの短編映画”Incendio Italians”から取られたものらしいです。今回は音質重視なのか45回転12㌅EP2枚組の仕様です。この作品は、1984年にリリースされていますが、録音自体は1982年に行われています。彼の作品は、冷戦下西ベルリンで育まれた奇怪な電子音楽或いは実験的ポップソングですが、ここでは比較的分かりやすい形で収められています。D3を除いて、ほぼほぼ全曲をFriederが作詞・作曲したいますが、D3だけはJean Derauxが作詞・作曲しており、やや異質な感もあります。Friederの曲は合っているのかいないのかが分からないと言うか「脱臼したハーモニー」が特徴なのですが、本作品では最小限に使用されており、何となくリズムなどがハッキリしている曲が多いです。また、本作品には、映像作家Michael Simbruckの映像作品に使用されたトラックD1”Der Letzte Akt”も収められています。 Frieder Butzmann初心者でも受け入れ易い作品だとは思いますので、西ベルリンの空気感を体験したい方は是非聴いてみて下さい。 “Gläserne Jugend” https://youtu.be/x9Lp9mo49VY #FriederButzmann #DasMädchenAufDerSchaukel #Zensor #ElectronicMusic #AvantPop #Experimental #NeueDeutscheWelle #GermanNeueWelle #Berlin
Experimental Pop Zensor 4180円Dr K2
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Danielle Dax “The Chemical Wedding”
地下音楽界の才色兼備なアーティスト、Danielle Dax (元Lemon Kittens)の日本国内盤です。内容はセルフ・コンピとなっています。今回は邦題も中々イケてますね。彼女については前回も書きましたので、バイオグラフィーは省略します。 まあ、日本盤でセルフ・コンピなので、初めは散漫な感じかな?と思ってましたが、彼女の曲は彼女にしかできない為か、どの曲を取ってもDanielle節で、思った以上に統一感があり、ビックリしました。歌も曲もオリジナルだなぁと感心しています。彼女はマルチ奏者なので、基本的には彼女の「ソロ」なんですが、ヘルプで、Trevor Reidy (Dr), Karl Brake (G), Pete Farrugia (G), Ian Sturgess (G, B), Chad Strentz (Harmonica), David Knight (G, Perc, Kbd, Tape)が参加しています。Danielle自身はVo, G, Sax, Percと作曲を担当(一部はDavid Knightが作曲)。勿論、ジャケも彼女によるドローイングを元にしています。まあ錬金術のように彼女は、新しい音楽を作り出したのでしょう。それこそが、”The Chemical Wedding”ですね。メロディ・ラインが特徴的なので、すぐに分かりますね。ある意味、貴重な編集盤なので、Danielle初心者にもお勧めです。 A2 “Whistling For His Love” https://youtu.be/70DcsvgwMgw B1 “Cat-House” https://youtu.be/JWp86Mw1GUQ B2 “Up In Arms” https://youtu.be/CupSoWrcN4k #DanielleDax #TheChemicalWedding #VapInc. #ExperimentalPop #SelfCompilation #Certic #JapaneseEdition #Multi-Instrumentalist #TrevorReidy #KarlBrake #PeteFarrugia #IanSturgess #ChadStrentz #DavidKnight
Experimental Pop Vap Inv. 不明Dr K2
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Nuts & Co “Kangourou”
これまた、謎のレコードです。Nuts & Coの唯一のアルバム”Kagourou”です。先ず、調べてみてわかったことはバンド名が、Nuts & Coで、タイトルが”Kangourou”、リリースは仏の再発レーベルCamisole Recordsが2020年にリリースしたとだけです。いやはや、とんでもない謎物件です。どうもメンバーはFriederike Mueller (主にVo), Jean-Christophe HeyMarc’Halant (Synth, Piano, Perc, G, B)のデュオが基本で、それにPhilippe Gueneugues (Sax), Michael Delavillarmois (B), Daniel Mornet (Accordion), Philippe Thierry (Batterie?)達がヘルプで加わっているらしいです。それにしても、このデュオが、仏なのか独逸なのかも良く分かりませんが、多分名前の感じからは仏のバンドでは?と想像します。また、どうもリイシュー盤なのですが、その元がいつ(多分1982年4月?)、どう言うバンドであったのかも全然分かりません。もうお手上げです。なので、情報をお持ちの方は教えて下さい❗️独逸語の歌詞な曲名もあるのですが、仏語の歌詞や仏っぽいニュアンスもあるので、多分、仏のデュオでしょう。曲はミニマルで、Young Marble Giantsの様な簡素なアレンジで、聴かせる曲が多いですね。個人的には割と好きなバンド。ちょうど、DDAAやPtoes Productionが突然変異したような音楽を聴取することが可能です。兎に角、一度、聴いてみて欲しいデュオではありますね。皆さんも是非、騙されたと思って。、、、それにしても”Kangourou”ってタイトル、何か日本語っぽいんですが、どう言う意味か?知ってる人は教えて下さい。 https://youtu.be/K9EJNeJEuo0 #Nuts&Co #Kagourou #CamisoleRecords #Duo #FriederikeMueller #Jean-ChristopheHeyMarc’Halant #ExperimentalPop #MinimalWave
Experimental Pop Camisole Records 不明Dr K2
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A.T.R.O.X. “The Night’s Remains”
A.T.R.O.X., このバンドは全然知りませんでした。なので、今回、初めて聴きますし、少し調べたみました。この作品でのメンバーは、Max Marchini (B, Kbd, Toy, Perc), Pier Luigi Andreoni (Vo, Kbd, Drum Machine, Perc, Vocoder), Marino Benvisi (G, Perc), Alberto Andreoni (Vo, Kbd, G, Perc), Francesco Paladino (Vo, Perc)とクレジットされています。バイオグラフィーを書こうと思ったんですが、1982年の伊のアングラ・シーンなんて、早々分かるはずもなく、調べた範囲で書いておきますね。このA.T.R.O.X.は、伊の前衛音楽グループThe Doubling Ridersやニューウェーブ・バンドLa PattonaのメンバーてあったFrancesco Paladino & Pier Luigi Andreoniが活動初期に率いていた同国の80年代初頭のポスト・パンク/ニューウェイヴ・シーンの伝説的なバンドであるようで、本作品も元々は、Trinciato Forte Recordsからの盤を2015年にSpittle Recordsがリイシューしたものです。Roger Enoとの共作も知られるマルチ奏者/作曲家のPier Luigi Andreoni、現在も活動を続けるその盟友なFrancesco Paladinoがメンバーであったこともあり、読み直しの進んだ伊の地下音楽シーンの中で、ミニマル/エクスペリメンタル/シンセ・ポップの代表のような存在でした。本作品、彼等のファースト・アルバムであり、典型的ニューウェーブから逸脱し、早くからシンセを導入、伊のバンドらしい越境的なアヴァン・ポップと独自のイマジナリーな音が融合した記念碑的アルバムと言われてます。そんなこととはつゆ知らず、購入した訳です。内容を私は個人的な感想から言うと、そんなにシンセ・ウェーブな感じはなく、寧ろ、ミニマル・ウェーブな感じが強いですし、当時一番安かったDR-55と思われるチープなリズムボックスを使っており、宅録感満載の音作りを始終しているようです。少しだけ、仏のDDAAなんかを思い起こさせました。しかしながら、この時期に既にニューエイジと言うかアンビエントな音作りをしていたのはちょっと驚きました。こう言うポップミュージックって矢張り普遍なものなのですね。もし、機会が有れば、手に取って聴いてみて下さい❗️(因みに、Atroxと言うノルウェーのプラック・メタル・バンドもあるので混同しないように!) “Carnival Foods” https://youtu.be/SA2Zouna9BA “The Night’s Remains” https://youtu.be/EWpjWvkazNQ #A.T.R.O.X. #TheNight’sRemains #SpittleRecords #NewAge #宅録 #Italy #Underground #MinimalWave #FrancescoPaladino #PierLuigiAndreoni
Experimental Pop Spittle Records (Trinciato Forte Records) 2240円Dr K2