Vono “Dinner Für 2”

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これも、「クラウトロック大全」でいつもお世話になっている小柳カヲル氏が少数個人輸入したものを通販で購入したブツです(いつも有難う御座います♪)。バンド名はVono、そして、この作品は元々、Sky Recordsからリリースされていた、彼等のファースト・アルバム”Dinner Für 2”を、またまたいつもお世話になっている独逸Bureau Bが再発したブツであった訳です。Sky Recordsと言うと、独プログレ界で名門のレーベルですが、何でも、ゲストで参加しているStephan Kaskeがレーベルの知り合いだった関係で契約できたそうです。それで、このVono については、私は何も知らなかった訳で、ちょっと調べてみると、Norbert SchultzeとVolker Schultzeの兄弟デュオと言うことが分かりました。NOことNorbert Schultze (Synth [Jupiter-8])で、VOことVolker Schultze (Vo)によって、1970年代後半に結成されたものの活動は今ひとつでした。しかしながら、その後、1982年に再活動をベルリンのクラブ等で始めました。そこに、Sky RecordsとのコネのあったStephan Kaskeがプロデュースの話しを持ちかけ、デビューアルバムを作製しましたが、彼等はもっとギターやドラムを入れたロック・ミュージックがやりたかったので、そっちの方向にシフトしていきました。今回のアルバムには、マルチ奏者のKaske (Drum Programming)も参加していますが、この頃は、Vonoは、ラディカルな程のミニマルなシンセ・ウェーブ、特にダンサブルなダーク・エレクトロな音楽をやっており、それなりに評価は受けていたので、その後、音楽性が変わったのは残念です。そんな彼等のファースト・アルバムが、この”Dinner Für 2”です。また、他にも彼等は2枚のオリジナル・アルバムを出していますが、彼等のことは今まで悉く無視されており、その後の音楽性の変化については不明です。
と言う訳で、早速、本作品の内容を紹介したいきたいと思います。先述のようにミニマルな曲が特徴ですが、B1 “Tief Im Dschungel”では単一コードの曲もあり、ダダイズムの影響もあったようです。そして何と言っても、リズムにドラムマシンの音をそのまま使っておらず、シンセのパルス音でリズムを刻んでいることが特徴でしょうか。その為か、ドスドスと踊れる曲と言うよりも、寧ろリズムを感じながら聴く音楽と言う気がします。そんなところは、何だか初期のThe Residentsっぽい感じも少ししますね。そして、音自体はかなりシンプルで、難解な音楽ではないです。それにしても、殆ど一発録りのような音ですね。それと、NDW的に典型的な短い曲が多いです。肩意地張らずに聴くことが出来ますので、NDWやシンセ・ウェーブに興味のある方は是非とも聴いてみることをお勧めします❗️

A1 "Dinner Für 2" (3:23)
A2 "Tanzstunde" (1:49)
A3 "Im Schein Des Neon" (2:28)
A4 "Lottozahlen" (2:07)
A5 "Lover Werner" (2:39)
A6 "Mit Mir Zum Siege" (3:17)
A7 "Mauertanz (1)" (2:31)
A8 "Bitte Wenden" (0:59)
B1 "Tief Im Dschungel" (4:47)
B2 "Hirnregister" (2:33)
B3 "Der Zauberer" (1:38)
B4 "Nimm Alles Mit" (1:54)
B5 "Leben In Irland"(1:38)
B6 "Mauertanz (2)" (2:45)
B7 "Hitze" (2:41)

A4 “Lottozahlen” (2:28)
https://youtu.be/TnrSRjl_pss?si=y6aWAF7tH5AdUZTa

[full album]
https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_nqX6wxfWvKjjk3f-bQK42lu4EihM2VgA0

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