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Telex “Looney Tunes”
発掘しました。ベルギー🇧🇪のエレ・ポップのベテランTelexの5枚目のアルバム”Looney Tunes”です。先ずはバイオグラフィーを少し。Telexは、1978年に、Marc Moulin, Dan Lacksman, Michel Moersの3人によってベルギーのBrusselsで結成されました。その時に、彼等はギターを使わずに何か「欧州的」な音楽を作りたいと考えていたそうです。その3人の肩書きは、ラジオのDJでジャズ・ミュージシャンであったMarc Moulin, プログラマーでサウンド・エンジニアであったDan Lacksmanに、ヴォーカリストとしてMichel Moersが加わって結成されたとのことです。Moulinは、元々ピアノを弾いており、ベルギーではよく知られたジャス・ミュージシャンでした。一方、Lacksmanは高校生の頃からプロの録音エンジニアを目指しており、また、1970年代にはEMS VCS 3シンセを持っており、後にはヴィンテージ・アナログ・シンセのコレクターにもなっています。それで、彼等はディスコとパンクと実験的電子音楽とをミックスした音楽を始め、ライブをせずに、正体不明のままで、”Twist A Saint Tropez”, “Moskow Diskow”, “Rock Around The Clock”と言う最初の3枚のシングルをリリースします。これらのシングルは英国や欧州でヒットし、12㌅マキシ・シングルは米国のダンス・ミュージック・シーンでも人気が出ます。Telexは、その後、1979年〜1988年の間に5枚のアルバム”Looking For Saint Tropez”, “Neurovision”, “Sex”, “Wonderful World”, そして本作品でもある”Looney Tunes”をリリースしますが、1989年になると、彼等は自分達の昔の曲をリミックスして、ハウスっぽく仕上げたりして、1989年に”Les Rythmes Automatiques”をリリース。しかしながら、そこから長い間(20年間)、表舞台から消えます。そして、2006年3月に、5曲のカバーを含む新作アルバム”How Do You Dance”をEMI Recordsからリリースし、シーンに再び現れます。ただ、2008年には、Moulinが他界してしまい、Telexとしての活動は、2009年に、ベスト・アルバム”Ultimate”をリリースして、解散となります。
それで内容ですが、中々、陽気てダンサブルなエレ・ポップがたんまり詰まっているのですが、サンプラーを使っているのか、事あるごとに、合いの手のようにヴォイスのサンプリングが入っており、何だか時代を感じさせますね。また、全体に散りばめられた捻くれたユーモアも彼等の特徴です(“I Don’t Like Music”とか”Beautiful Li[f]e”とか)。彼等の音楽が「ロック」と言われると、ちょっと違うんじゃないかとは思うんですが、シンセによるメロディの一部や重めのリズムには、寧ろ「王道のエレ・ポップ」をビシビシ感じますね。また、1980年代後半ともなると、電子楽器やその周辺機器は安価で性能の良いものが出てきた時代なので、そこら辺をふんだんに使ってのアレンジとなっていますね。Telexの初期の玩具箱のようなポップネスから成熟したポップネスへと熟成の跡が見られますが、これをメジャー寄りと取るかどうかは、皆さんが聴いてみて判断して下さい。もう一つのユーロ・ディスコ路線ですね。
B1 “I Want Your Brain”
https://youtu.be/9vrb7jeOo1M
[album]
https://youtube.com/playlist?list=PLvJvwnXipws8vdAjF-gPdka-CciMqpH9-
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