Mecanica Popular “¿Qué Sucede Con El Tiempo?”

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このスペインのデュオ、知ってる人方は相当なマニアですね。もうバンド名からしてそそりますよね?このスペインのデュオはEugenio MuñozとLuis Delgadoとによって1978年に結成されました。EugenioはKbd兼サウンド・エンジニアで、1972-1978年はMusigramaで働いており、その後、1979年からスペインのRCAのスタジオで働くようになりました。このデュオの前にもCarlos Martosと一緒にやってたみたいです。一方、Luisもサウンドエンジニアで、RCAのスタジオに雇われたみたいです。当時のマドリッドのRCAのスタジオは、24チャンネルのレコーダーに24チャンネル・ミキサーを完備して、最新の機器が揃えられており、それらを使って、EugenioとLuisは納得行くまで約4年も要してファーストアルバムである本作品”¿Qué Sucede Con El Tiempo?”を作り上げます。タイトルの意味は「そんな天気で何があったの?」或いは「そんなテンポで何があったの?」と言うことらしいのですが、本当は、スペイン語による単なる言葉遊びによって名づけられたみたいです。彼等の渾身の作品は.このデュオの魅力を解ってくれる人Servando Carballarの為に作ったと言っても過言ではありません。このServandoはAviador Dro y sus obreros especilizadosのリーダーであり、Discos Radioacivos Organizados (DRO)のCEO に最近なった人です。結果、Servandoはこれ大層気に入り、直ぐに、DROからのリリースを決めたとのこと。その後、1987年にセカンドアルバム”Baku: 1922”をリリースします(この作品については別に紹介します)。このデュオは2019年までに4作のアルバムを出していますが、結構、時間をかけて作り込むタイプだと思います(3-4年に1作ぐらいのペースで)。
それで、本アルバムですが、どうも彼等は楽器を演奏するのではなく、演奏された/音が発せられた素材を使って異なる再生スピードで重ね合わせて曲を作っているらしく、当然、ピッチのズレやタイミングのズレが生じますが、それを含めて曲に仕上げると言う、如何にもサウンド・エンジニアらしい曲作りだなぁと感心します。当然、ループを多用するので、一種のミニマル・ミュージックとしても可聴できます。それとシンセなどの電子機器も使っているのですが、パーカッションには非楽器なモノの音がも使っているのが特徴でしょう。そこら辺はある種ののノイズ・ミュージックともリンクするようです(特にB面)。私が入手したのはリイシューされたものですが、気の利いたジャケやシールなども復刻されており、マニア心を揺さぶりますね。そんな一風変わったミニマル・ウェーブなMecanica Popular、聴いてみませんか?玄人好みですが。

[full album]
https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_n0hXdPB1Onl3km54Dr-P8oFXvbnTvTmU8

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