SPK “Zamia Lehmanni: Songs of Byzantine Flowers”

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更に「SPKは熱い内に打て‼️」と言う訳で彼等の4枚目のアルバム”Zamia Lehmanni: Songs of Byzantine Flowers”です。まあ、バイオグラフィーは前々回に書いてありますので、そちらを参照して下さい。このアルバムは3枚目”Machine Age Voodoo”でのインダストリアル・ディスコ調とはまた異なるベクトルを持っています。ここに来て、SPKはほぼほぼ、Graeme Revellのソロ・プロジェクトらしくなってきています。数曲でSinan Leong(因みに彼女はGraemeの奥さんです)がヴォイスを、1曲でJon Thorntonがヴォイスで参加している以外の全ての楽器はGraemeが担当しています。また、アルバム全体に渡って、orchestraが用いられています。またロシア古正教会のミサの合唱も使われています。そして、ビートは大部分で控えめになり、曲調は中東〜ギリシャ辺りのビザンティン文化的に大きく傾いています。最初,聴いた時、「これ,ホンマにSPKか⁉︎」と驚きました。A-3ではムードジャズっぽいピアノなども聴取可能です。多分,この作品の背景にはGraemeが映画のサントラ作りに注力し始めたからではないでしょうか?(彼はその後、ハリウッド映画のサントラを手掛けて、音楽界では成功する訳です) 兎に角、オーケストレーションの使い方が素晴らしすぎる。一緒にするのは何ですが、近年のEinstrutzende Neubautenのストリングスの使い方と似ている、と言うか、こっちの方が早いか? B-1でのチェロのメロやB-2でのSinanの唄には泣ける。裏ジャケに見えにくい字で、「ネクロポリス….云々」と書いてありますが、そんなことは別として,トータルなアルバムとしてはピカイチですね。これはある意味,隠れた名作ですので、食わず嫌いじゃなくて、素直に聴いてみて下さい。お勧めです。しかし、あれだけ残酷な映像(死体やセックス、フリークス)を思いっ切り使っていたバンドの首謀者がハリウッド映画(ただの映画じゃないよ❗️ハリウッドだぜ❗️)のサントラを手掛けるなんて、、、世の中、何が起こるかわかりませんなぁ。

A1 “Invocation (To Secular Heresies)” (5:16)
A2 “Palms Crossed In Sorrow” (5:05¥
A3 “Romanze In Moll (Romance In A Minor Key)” (4:15)
A4 “In The Dying Moments 6:41
B1-2In Flagrante Delicto” (7:31)
B1 “In Flagrante Delicto (Introduction)”
B2 “In Flagrante Delicto”
B3 “Alocasia Metallica” (6:07)
B4 “Necropolis” (5:29)
B5 “The Garden Of Earthly Delights” (3:18)

https://youtu.be/MmdNFc31w0Q?si=sHIMGGBSK6wYEs_w

[full album]
https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_m4WfHYhtoT3a1T_btm2KCdcERPqWWjs8o&si=GSgwOWhe9A7LFbms

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