Wire “Chairs Missing"

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パンクよりも早くポストパンクを実践していたWireのセカンドアルバム”Chairs Missing (邦題: 消えた椅子)”の登場です。前回、サードアルバム”154”のところで、バイオグラフィーは書きましたので、それを参照してください。実はこのアルバムはCDとサブスクで毎日毎日、仕事しながらか通勤中に聴いていたのですが、どうしてもヴァイナルが欲しくて、ヤフオクで買いました。Wireはこの作品までは日本盤が当時は出ていなかったんですよ。なので、邦題もCD再発した時に付けられたタイトルだと思います。前作の”Pink Flag”がミニマルな展開で殆どの曲が1分台で終わるのに対して、本作品ではもう少し展開を付けていることやプロデューサーのMike Thorneのキーボードが控えめに加わっている点で、パンクとは異質な音楽になっています。また、エフェクターの使い方も段々と巧みになってきており、「ギターはアンプ直でいいんだ」と言うパンクバンドとは一線を画しています。奇妙なベースラインで始まるA1の”Practice Makes Perfect (「習うより慣れろ」の意)やエフェクティド・ギターの絡みが興味深いB3の”I Am The Fly”、Big BlackもカバーしたA8の“Heartbeat”、UKチャートにも入ったB2の“Outside Minor”などなど、ヴァラエティに富んだ曲が目白押しで、個人的には凄く好きなアルバムです。入手は困難かもしれませんが、そんな初期Wireのバンドサウンドを堪能してみてはどうでしょう?是非❗️

https://youtu.be/G-_aFM8exps

#Wire #ChairsMissing #EMI #PostPunk #MikeThorne

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