Conrad Schnitzler “Rot”

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未聴のレコ棚を探っていたら、また出てきました、Conrad Schnitzler先生のソロになってからのレコードとしてはファーストアルバム”Rot” (赤と言う意味)です。もう何度もバイオグラフィーは書いていますので、省略しておきます。時期的には、彼がメンバーであったTangerine Dreamのファーストアルバム”Electronic Meditation”を作製してから、このバンドから去りました。A面1曲”Meditation”とB面1曲“Krautrock”と言う長尺の曲がそれぞれ収められています。まあ、何と言うか、毎回、ポップ寄りだったり,実験的だったりと変幻自在な電子音楽を我々に聴かせてくれる訳ですが、この「色」シリーズも長尺ながら、EMS Synthi Aを存分に活かした曲になっております。A面はオルガンと思われる通奏低音の上で、ポッピングする電子音が深めのディレイ処理されている宇宙のようなです。B面では、何だかリズムらしき律動もあるんですが、基本的にノれるものではないです。また,その曲では、ギターも弾いているんですが、それで曲名が”Krautrock”なんて、如何にも彼らしい国内的にも国外的にも辛辣なブラック・ユーモアだと思いますよ。このアルバムが作られた時期は、世の中はサイケデリックが席巻してた訳ですが、そんなムーブメントとは別の立ち位置で、彼は彼なりの電子音楽を作製していきます。「音楽」の境界を押し広げ、アートの定義を拡張し続けることが彼の第一義だったのでしょうね。因みに、この盤はフランスのリイシュー・レーベルBureau Bが2012年にリリースしたものですが、ライナーノーツは,あのAsmus Tietchensが書いています。しかしながら、Conrad翁の制作意欲は凄いですねぇ。見習いたいものです。電子音楽に興味のある人であれば、そんな自由な音楽に触れてみては如何でしようか?

https://youtu.be/xoiMF8avzFc

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