The Stranglers “No More Heroes”

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殆ど私の個人的な思い入れです、The Stranglersのセカンドアルバム”No More Heroes”の登場です。前回もバイオグラフィーは少し書きましたがもう少し補完してみます。The Stranglersの結成は1974年初頭、当時はGuildford Stranglersと名乗ってました。もう少し書くと、バンド結成時に、Jet Black (Dr)は既に30歳半ばで、アイスクリーム屋や自宅ビールサーバーなどの事業で成功していましたが、バンドの夢は捨てていませんでした。一方、スウェーデンのルンド大学で生物学の研究をしながら、Johnny Soxと言うバンドをやっていたHugh Cornwell (Vo, G)が、イギリスに戻ってきて、Jetと結成したのが、Guildford Stranglersでした。2人だけのライブに参加したのが、Jean-Jacques Burnel (B, Vo)で、更に、Hughがスウェーデンから連れてきたHans Wärmling (Kbd)も加入しますが、翌年、脱退し、新たにDave Greenfield (Kbd, Vo)が参加します。結成当時は、ハードロックとプログレの全盛期てあり、長髪、ベルボトム、長いギターソロが要求されていましたが、彼等は非ハードロック的な硬質の攻撃性と非プログレ的でラディカルな知性の混淆する新奇な音楽を頑なにをやっていました。そして、イギリスにパンクムーブメントが勃興してきた頃に、一気にメジャーデビューを果たし、1977年4月にファーストアルバム(前回参照)をリリース、同年9月に、本作品であるセカンドアルバム”No More Heroes”をリリースしていきます。しかしながら、歌詞が、露骨なsexism(“Bring On The Nubiles”)あったり、racismに対する皮肉な内容だったり(“I Feel Like A Wog”)、自死した友人のこと(“ Dagenham Dave“)だったりした為、レコード店或いはスーパーマーケットでの店頭販売が自粛されたりと問題作となり、その分、話題作にもなりました。しかし、音の方は、よりポピュラリアティーを獲得しており、皮肉にも、本作は高い支持や評価も得ています。私はそのような内容は歌詞カードを見て、何と無く知ってはいましたが、高校生の頭では理解が及びませんでした。上記の曲以外にも”No More Heroes”や”Burning Up Time”など名曲揃いです。またDaveも2曲(“Dead Ringer”と”Peasant In The Shitty”)でリードヴォーカルを披露しており、ビックリしたものです。そんな曲の中で、一番気になっていた曲がB面最後の曲”School Mom”です。ノリの悪い不協和音のような旋律が延々と続き、Hughの字余りな歌詞で歌われる、この曲には不気味な引力を感じました。それから、アルバムが醸し出す雰囲気は、私にはとてもサイケデリックに感じられました。そんな有名なアルバムですが、未聴の方は是非聴いてみてください。因みにジャケ写は、なんと❗️Nurse With WoundのSteve Stapletonによって刻まれたものらしいです。

[full album]
https://youtube.com/playlist?list=PL_PZZm2fi_Vq9YnXsGUrp7rfahBCzUzt1

“Straighten Out”
https://youtu.be/66RLZrn9-Ps

#TheStrangers #NoMoreHeroes #SecondAlbum #UnitedArtistRecords #Psychedelic #Sexism #SchoolMom

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