Klaus Schulze “Moondawn”

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いつも、独モノが多くてすいません。でも買っちゃうんですよね。プログレでも、こう言うエレクトロ物は。と言う訳で、今回は、Klaus Schulzeのソロ名義としては6枚目のアルバム”Moondawn”を紹介します。この作品で、初めて、Schulzeは巨大なMoogシンセ (いわゆるタンスでしょうか?)を使って制作したと言われており、噂ではPopol VuhのFlorian Frickeから譲り受けたとのことです。まあ、インナーのジャケ写で、多量のシンセに囲まれているSchulzeは、正直、カッコ良いっす!彼のバイオグラフィーは以前にも書いてありますので、そこら辺をご参照下さい。今回は、1976年1月に、FrankfurtのStudio Panne-Paulsenで、制作されています。先ずは、参加者ですが、Klaus Schulze (Synth, Organ, Kbd, Sequencer)だけで、ゲストにHarald Großkopf (Drs)を迎えての制作となっていますが、Schulzeの機材について、もう少し詳しく書きますと、シンセはBig Moog, ARP 2000, ARP Odyssey, EMS Synthi A, Farfisa Synthorchestraで、オルガンはFarfisa Professionalで、キーボードはCrumarで、シーケンサーはSynthanorma 3-12を使っています。これだけ見たら、ご飯3杯はいけますね。まぁ、冗談はさておき、両面1曲ずつと言う長尺の曲をそれぞれ紹介していきたいと思います。

★A “Floating” (27:15)は、微かな電子音から始まり、Drsのキックとシーケンスへと移行、EMSシンセらしきSE音も加わり、次第に盛り上がっていきます。とにかく反復するシーケンスと滑り込んでくるストリングス風のシンセ音が心地良い。Drsによるビートと言うよりシーケンスによるビート。更に入れ替わり立ち替わり、シンセ音のメロディが挿入され、やがてリズム隊が前面に出て、盛り上がってきます。Drsも手数が増えてきます。ここら辺は確かに「浮遊感」がありますね。そして、フェイドアウトしていきます。
★B “Mindphaser” (25:22)は、這うような電子音とホワイトノイズで始まり、ゆったりとしたメロディも、SE的な雷鳴音と共に、明瞭化してきます。ストリングスらしきアナログ・シンセの音が耳に優しく、ジリジリと大きくなっていき、一気に、Drsとオルガンのパートに切り替わり、EMSやMoogシンセ音が飛び交い、頭の中を擽ぐられるようです。ほぼ単一コードで進行していますが、多彩なシンセ音が次々に立ち現れ、またDrsも叩きまくられ、シーケンスも挿入されます。電子音は重層化し、小宇宙の大セッションへと。そうしてカオスとなって曲は締められます。

 いやー、聴き応えのある作品ですねー。2曲とも一代電子音絵巻の如く、じっくりと聴くことができます。シーケンスも手弾きシンセもDrsも、非常に上手く絡み合っており、また、ミックスも秀逸です。Suezan Studioの小柳カヲルさんによると、本作は、”Picture Music”からのロマン主義的作風の頂点とのことで、なるほど!と納得してしまいます。各曲に物語性があり、そのピークの前後のミックスが見事です。電子音は決して無機質ではないとの証明が、本作品には溢れていますので、そんな音楽を体験するにはもってこいです!さあ、聴いてみましょう!

https://youtu.be/BfZr-mUxOlU?si=rFgfOzJVQnQreY9M

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