The 39 Clocks “Subnarcotic” LP2 in “Next Dimension Transfer” box set

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The 39 Clocksの5枚組みボックス”Next Dimension Transfer”の2枚目は、彼等のセカンド・アルバム”Subnarcotic”です。オリジナルは、1982年に、独Psychotic Promotionからリリースされていますが、その後も、1988年に独What's So Funny AboutからLPで、2011年に独Bureau BからCDで、2012年にも独Bureau BからリマスターされてCDで、2015年には米Luxury ProductsよりLPで、何度も再発されている彼等の名作です。本作品での参加メンバーは、いつものJürgen Gleue (Vo, G, B). Christian Henjes (Vo, G, Organ, Strings), Plus Automatic Drums (Drs)の他にゲストとして、André Mergen (Cello [D3]), Ingo Erlhoff (Clarinet [D3]), Christian Kuschel (Drs & Strings [D1], Drs D2]), Rüdiger Klose (Drs [C3, D4]), Süsskind (Melodica [C1, D2])も参加しています。内容は、C面4曲/D面5曲となっています。それでは各曲について紹介していきます。

LP2: Subnarcotic
★C1 “Heat Of Violence”は、格段に音が良くなっており、ビックリしますが、ダルなVoは相変わらずですね。それにしても、ファズGが痺れますね。なお、リズムマシンはDR-55でしようか?
★C2 “Dom (Electricity Elects The Rain)”でも、オルガン・サイケな曲で、執拗に反復するリフがSuicideっぽいですが、全体的には、よりVelvetsらしいです。間奏ではNo Wave的不協和音が隠し味です。
★C3 “Psychotic Louie Louie”は、カバーで、生Drsを使って、Gも弾きまくりのノリの良い曲ですが、反復するBとオルガンのリフがSuicideっぽくもあります。
★C4 “Past Tense Hopes & Insant Fears On 42nd Street”は、リズムマシンに合わせた、やや落ち着いたオルガン・サイケな曲で、優しげなVoやGのカッティングもカッコ良いです。
★D1 “Virtuous Girl”は、生Drsに合わせたアップテンポな曲で、ストリング・シンセが効果的に用いられています。なんか生き生きしてますね。
★D2 “Three Floors Down”でも、生Drsが使用されてますが、GとVoがややヘナヘナな感じで、また、それが彼等らしくもあります。間奏のメロディカもグー!そうして最後はぐちゃぐちゃに!
★D3 “Rainy Night Insanities”は、カバーで、ややダウンテンポなリズムマシンに合わせて、オルガンやチェロやクラリネットが絡み、彼等としては新展開な曲です。生楽器が結構カオスな演奏で、ジャムっています。
★D4 “A Touch Of Rot”では、生DrsとBとGが全うな演奏を繰り出し、漸く「通常レベル」のサイケな演奏になっており、ビックリです!
★D5 “Aspettando Godot”は、ややリゾート風の曲調とGやオルガンの演奏が、リズムマシンの反復とよく合っており、良い気分にさせられます。

 本作品は、セカンドアルバムなんですが、音楽的にも録音技術的にも格段の進歩が見られ、安心して聴ける作品になっています。付録のブックレットを見ると、いつもはトレーラーの部屋を録音場所にしていたようで、そこら辺の違いもあるのかな?と思います。基本的にはサイケな曲なんですが、オルガンやストリングス等のアレンジも良く、凄く聴き易い作品になっています。サイケ・ファンにはお勧めです❗️

C3 “Psychotic Louie Louie”
https://youtu.be/IjpCACCkIXY?si=I7OMbjtI8egsj22D

[full album]
https://youtube.com/playlist?list=PL22Aa1wSmDcWAanU-X4EZqv1ulhlZO88x&si=E59cSfXb4ZPgoyCD

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