Telex “Looking For Saint Tropez (テクノ革命)”

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やっとこさ、発掘しました!ベルギーのテクノ・ポップの元祖Telexのファースト・アルバム”Looking For Saint Tropez (邦題「テクノ革命」)”です。Telexのバイオグラフィーについては、前回、書きましたので、ここでは省略させて頂きます。一応、メンバーは、Marc Moulin (ラジオDJ兼ジャズ・ミュージシャン), Dan Lacksman (プログラマー兼サウンド・エンジニア), Michel Moers (Vo)から成る鉄壁のトリオです。彼等は、パンクと電子実験音楽を融合させたディスコティックなダンス・ミュージックを提示した訳ですが、最初に、彼等は、匿名バンドとして活動を開始しており、その時に、1960年代に活躍していた仏ロックバンドLes Chats Sauvagesの"Twist à St. Tropez (ツイスト・ア・サントロペ)”のシンセによるカバーやロックの名曲"Rock Around the Clock"の超スローなカバー及び自作曲の”Moskow Diskow”の3枚のシングルが、欧州だけならず、米国でもヒットしたことで、Telexとしても有名になったキッカケでした。そして、その延長で、本作品でもあるファースト・アルバム”Looking For Saint Tropez”が、1979年にリリースされます。勿論、上記の3曲及びベルギーの有名な歌手Plastic Bertrandのパンクソング"Ça Plane Pour Moi (邦題「恋のパトカー」)の全く感情の構っていないカバー曲も含まれています。ヴォーカルや手拍子など以外は全てシンセやドラムマシンなどのエレクトロニクスを使っています。しかも、ドラムマシンのリズムは基本的に四つ打ちのディスコのリズムで、そして、それに乗るシーケンサーも極めて正確(当たり前ですが)で、その「ジャスト」の音楽が、Telexの魅力の一つだと思います。シンセのリフなんかは手弾きなのかな?それともそれも、MIDIとかで自動演奏なのかな? しかも、キャッチーかつポップに仕上げています。また、ヴォーカルのMoersは、ヴォコーダーを多用しているのも特徴的で、ここら辺はKraftwerkの影響もあるのかな?とも思います。もうA1 “Moscow Discow”からしてダンサブルでカッコ良いです! A3 “Café De La Jungle”が意外な小曲で、感情たっぷりのピアノを聴くことが出来ます。A4 “Ça Plane Pour Moi (恋のパトカー)”とかB2 “Rock Around The Clock”やB4 “Twist Á Saint Tropez”のカバー曲も原型が分からない位、見事なテクノポップなアレンジになっており、この時期、既存のロック・チューンを打ち込みでアレンジするのが流行ったのかな? ある意味、Silicone Teensや初期Human Leagueなんかとの共通性を感じますね。また、仏のバンドLes Chats Sauvagesやベルギーの歌手Plastic Bertrandの曲を選んだのも、欧州的ですね。それらのカバー曲のアレンジだけではなく、自作曲もクオリティは高いです。VoのMoersも、生声で歌っている曲もあり、そこら辺は曲によるみたいです。そんな珠玉のテクノポップ・チューン満載の、このファースト・アルバムはTelexの魅力に溢れていますので、初心者の方は是非聴いてみて下さい❗️見事にディスコ・チューンにアレンジされていますから。

A4 "Ça Plane Pour Moi”
https://youtu.be/7w5ct2thMEg

[full album]
https://youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_mOT6DWXHkqtnLeFLQeR17yNai4t2YhoiI

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    4AD

    2023/08/24 - 編集済み

    やっと知ってる持ってる盤が出ました。
    彼らのベストは越美晴もカバーした、L'amour Toujoursではないかと思います。

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      Dr K2

      2023/08/24

      越美晴、懐かしいですね!私は彼女のカバーは詳細は知りませんが、当時はそう言うカバー流行ってましたよね。

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    4AD

    2023/08/25

    https://youtu.be/8MNv3KpQh3M?t=33

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