V.A. “391 | Selezione 2”

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伊のSpittle RecordsのシリーズVoyage Through The Deep 80s Underground In Italyの第二弾です!特に、地域別と言う訳ではないのですが、CDでリリースされている”391”シリーズは地域別になっていますので、気になる方はそちらも要チェックですね。
それでは各曲を紹介していきます。
A1 Marginal Note “Rain Tells Stories“ : Gabrielle Bruzzolo (Perc, G Harmonics)とChristian Patat (G, Kbd, Vo)のデュオで、Trevisoで活動。1989年作、チャカポコしたデルソルなリズムの合わせて、カリプソな男性ヴォーカルが乗ると言う曲です。ラウンジ・ミュージックとネオ・アコのミッシング・リンク。
A2 Cauchemar “Fuga“ : Enrico Arias (G), Maurizzio Liguori (Kbd, Programming), Marco Tullio (B), Alberto Pietropoli (Sax)から成る4人組で、Bolognaで活動。1986年作で、ドラムはLinnDrumだろうか?最初はシンセのメロディが良いなと思っていたら、結構、ギターとか弾きまくってます。またサックスもムーディで、良い感じのインスト曲です。良質なラウンジ・ミュージックかな?Tuxedomoonにやや近いか!
A3 Alphaville “Tonino Spara (La Polizia Risponde“ : メンバーはFranco Bolelli (Ghost Writing, Scratch Box), Luca Majer (Tapes, Drum-Box, B, G), Paola Vanzetti (B), Tonino Curagi (Alto Sax)の4人組で、Milanoで活動。1983年の曲で、ラウンジ・ミュージックのような落ち着いたインストの音楽に仕上がっています。こんな音楽も伊の地下音楽だったんですね。
A4 Angelo Vaggi “The Two Sides Of The Moon“ : Angelo Vaggi (Synth, Samples, B, G)で、JFK (Vo)が参加。Vaggiは、1970年代に活動していたFourth Sensationと言うバンドのメンバーでもあります。Milanoで活動。1988年作、細かいシーケンスから始まって、突如、結構カッコ良くて、ダンサブルなドラムやギターなどのバックに、演説(? これがJFK[ケネディ大統領]ってこと?)のサンプリングから成る曲に変わります。
A5 Mr. Andrew “New York“ : 本名Andrea Piccitto (Vo, Synth, Programming)で、Bolognaで活動。1983年の曲で、ミニマルなシーケンスとドラムマシン、可愛らしいシンセのリフに、やや粗暴な男性ヴォーカルで、宅録感が溢れていますが、メロディは秀逸で、全体の印象はシャレ乙ですね。
B1 Modelli Prodotti “Jessica“ : Aldo Bruschi (G, Synth, Vo, Beat-Box), Riccardo Castald (Drs), Marco Lavagetto (Synth, Tapes, Vo)のトリオで、Genovaで活動。1982年作の未発表曲。ディレイの掛かったシンセの上昇するパルス音を中心に進行するやや実験的な音楽で、個人的には松武秀樹氏の”Loop”を想起しました。
B2 East Wall “Guardami Ancora“ : 元Kirlian CameraのKbdだったFabrizio Chiari (Kbd)とWilma Notariとが1982年に結成したダーク・ウェーブ・デュオ。後にKirlian KameraのAngelo Bergaminiのアレンジとシンセのヘルプでリクルートしてきています。1985年にシングル“Eyes Of Glass”でデビューし、独で成功を収めています。1991年には、メンバーは、Fabrizio Chiari (Kbd), Tiziana Wells (Vo, Synth), Gianni Defelici (Kbd)でバンドとなり、Parmaで活動。その年に、アルバム”Silence”をセルフ・リリース。タイトル曲は元々Kirlian Cameraの曲で、定番のRoland, Yamaha, Oberheimのシンセで作製されています。1977年の曲。これまた結構、ダンサブルな電子音とシーケンスによる展開が面白いです。マリンバのリズムや伸びやかな女性ヴォーカルもグッドです。
B3 Lynx Avenue “Inside Memories“ : Massimo Gusella (Drs), Paolo Milani (Sax), Michele Perli (Vo), Michele Piovesan (G), Giovanni Reginato (B),
から成る5人に、今回はSteve Dal Col (G)がゲスト出演しています。Bassano Del Grappaで活動。1984年の曲。これまた、オシャレで良質なラウンジ・ミュージックで、ムーディなサックスまで入っています。また、途中で転調するアレンジも見事です。
B4 Opium Club “I.C.E.“ : Omar Codognotto (Synth, Drum Machine)とGiampaolo Diacci (B, G)のデュオで、VeneziaのMestre地区で活動。1989年作、ピアノみたいな音でシーケンスを組んで、結構、カッコ良い、勢いのあるインスト曲に仕上げています。ギターのカッティングもフリーキーでカッコ良いです。
B5 La Cosa “9/8“ : Thomas Baierline (Sax), Tony Bek (B), Guiseppe Belluardo (Drs, Perc), Michele Calzavara (Kbd, Synth), Lorenzo Monguzzi (G, Vo), Piero Mucilli (Piano)の6人組で、Milanoで活動。1989年の曲で、細かいドラムとスラップ奏法も使うベースの上に、ゆったりとした爬虫類系の男性ヴォーカルやサックスが乗るスタイルで、落ち着かないラウンジ・ミュージック?とも言えるかな。
第二弾も中々、楽しめました。こちらの方が、ラウンジ・ミュージックっぽい大人し目の曲が多かったですが、この時代だからこそ、そう言う音楽も地下で活動していたのだと思います。また、日本のD.D. Recordsなんかとの共通性もあって、興味深かったです。やはり、どの国も1980年代の地下音楽は面白い❗️さあ、皆さんも聴いてみて下さい!

B3 Lynx Avenue “Inside Memories“
https://youtu.be/SDMAQPCbvAA

B5 La Casa “9/8”
https://youtu.be/ez6pn3DbGA4

Bandcampのリンクも貼っておきます。
https://spittlerecords.bandcamp.com/album/v-a-391-selezione-2

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