Enno Velthuys “Ontmoeting”

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これまた「謎物件」を購入してしまいました。まあ、Dead Mind Recordsだからいっかぁと思って、全然知らないアーティストEnno Velthuysのファースト・アルバム“Ontmoeting”を買ってしまいました。余りにも、知らなかったので、ちょっとだけ調べてみました。Enno Velthuysは、蘭のアンビエント・シンセ奏者で、元々、フルクサス創設に関わったWillem de Ridderに才能を見出されで、音源制作を続けた人物であるらしく、1982年からカセット作品をリリースしています。そのような背景のあるVelthuysですが、1960年代には様々なバンドのギタリストとしても活動しており、ドローイング作品も残していたという蘭の伝説的作家とのことです(私はそのようなことは全く知りませんでした)。それで、1982年頃に、彼は、蘭のKubus KassettesのオーナーRob Smitと初めて会って、Velthuysにカセットで作品を出さないかと持ち掛け、それでVelthuysは、自分で気に入っている曲の入ったテープをSmitに渡しで、ピックアップしてもらおうとしました。最初は、Velthuysは、ギターを使ったリズミックな曲も含めた、幅広い作品にするつもりはなかったようですが、それもVelthuysの作品に新しい方向性を与えたようです。それで、1982年に、彼のファースト・カセット”Ontmoeting”がKubus Kassettesよりリリースされ、1987年までに4作をリリースしています。その為か、現在、彼は、同国ではカルトな地下アンビエント作家として知られています。そのバックアップをしているのは、同国のノイズ・レーベルDead Mind Recordsで、そのオーナーJohnny van de Koolwijkが彼の才能に惚れ込んでいるからです(調べましたが、この位しか分かりませんでした。すまん!)。
そんなEnno Velthuysのファースト作品が、今回、紹介する”Ontmoeting”です。A面B面共5曲ずつ収録されていますが、曲名などは一切付いていません。それで内容なんですが、まだ”new age”なる用語が使われていない時代から、既にnew ageな音楽をやっていたと言う先見性に驚きました。また、Synth Waveの要素やambientの要素もあって、多彩な才能があるんだなぁと感心至極。B1なんてスペーシーですらあります。使っているのは、アナログ・シンセ (多分ポリシンセも使っている)がメインで、その他にエレピやリズムボックスと言うところでしようか。恐らくは多重録音をしていると思います。その為か、リマスターはしているのですが、音が今ひとつ籠っているようにも感じますし、最近のnew ageやambient作家さん達の作品と比べると、バイアスが掛かってしまうのはちょっと惜しいです。それでも、気持ち良いことには変わりありませんので、そこら辺を掘ってみたい方は、是非とも聴いて欲しい一枚ですね❗️

[original cassette album]
https://youtu.be/3nwxsYylscQ

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