アンプ製作ーーー電圧増幅段の作り直し

　とりあえず完成して試聴を行っていた強制冷却式のA級アンプですが、音量を上げると歪みが気になる。参考書を見ながら回路図を見て考えていたが、前回製作した時と異なり、電圧増幅段を簡略可するために増幅段を減らした回路設計に少々無理が有ったようで、駆動力が足りない。そこで電圧増幅段を制作し直す。OPアンプを利用するのと結局同じ構成になってしまった。

　上の画像は出力段にSEPP回路を使い、バイアス電圧を大きめに設定したので放熱用にアルミの厚板を貼り付けたトランジスターの温度を計っているところです。ヘッドホンアンプとして何度も製作していた回路とほぼ同じで、手作りOPアンプといったところで、今回はどうせですのでカレント　ミラー回路も組み込んであります。　

　カレント　ミラー回路を組み込んだ設計は意外と難しい。というのも負帰還の抵抗値を大きくすると高域特性が悪化してしまうからです。これは参考書に載っておらず、気がつくのにかなり時間がかかった。LTspiceがなければ利用を断念してた回路かも知れません。これで差動増幅回路の精度が大幅にアップします。

　試聴はもちろん問題有りません。

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