Yellow Submarine (1986国内版 / MONO)
中学生の頃からあまり興味のなかったマジカルミステリーツアーとイエローサブマリン(笑)大人になると、いや、歳をとると趣向も変わるもんだ(笑)どちらもマストアイテムになろうとは不思議です。いや、ビートルズの奥深さが今頃になってわかったということかな。
UKオリジナルバブルの昨今、なかなか手を出せない懐事情なので、ふと見つけた超お買い得プライスの再発モノラルを手に入れた。多分、帯がないためある意味間違えたような安さで店頭に出てきたのでは?と思ったりして。
とにかくA面を聴くためだけのようなアルバムだけど(たまにB面も聴く)収録曲が素晴らしい。
針を落とすと、まず、ノイズの全くないサイレントなランインが嬉しい(なんだかノイズありが当たり前になってしまっている感覚も怖い)で、初めてのモノラルなサブマリン。
いい、かなり良い。
比較試聴は87年発売バージョンの東芝EMI CD。これも2009年リマスターと比較したいんだけど、そんなのいつでもできるから後回し(笑)
最も驚くのはGeorgeの2曲。いや待て、この2曲は今更だけど傑作!
Only A Northern Song、テープ逆回転の切れ味が楽しい。モノラルなのになんでこんなにスピーカーから飛び出して部屋中に広がるの???ダブルトラックのGeorgeのヴォーカルもセンターからしっかり出てSEに埋もれたり前面に出たり、そういうのもモノラルなのに細部までしっかりわかる。
そして、It's All Too Much、これは病みつき系サイケロックの名作だ。出だしのフィードバックギターでぶっ飛ぶ。ステレオCDでは出ない地鳴りのような重低音が凄い、Ringoのハイハットのキレも凄い。CDでは分離して明確に聞こえる春日の「トゥース!」のような?(笑)掛け声がレコードだとそんなに強調されていないから別の曲のような印象だ。
まあ、Georgeのソロ作品のような2曲だけど、ビートルズ傑作選には入れるべき曲だと思うな、これ。
Hey Bulldogはギターのキレ、ベース、ドラムの音のデカさにのけぞる。やっぱりこの曲はロックなビートルズ傑作選に登録だ。All Together Nowも好きなんだよな〜なんで今まで聞き流してたんだろ。
このアルバム、モノラル、ステレオ、レコード、CD、色々と聴き比べするのが楽しいアイテムだと思う。それくらいサウンドがカラフルで仕掛けがいっぱい。良いと思うな〜
YEX 715 - D / YEX 716 - D
Rock
東芝EMI
Furuetti