近鉄 8000系 8069F アルミ試作車 登場時

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■実車について
8000系の中でも1編成しか製作されずに試作的要素の強いアルミ車体で製作された異色な編成です。車体はアルミ車であることから屋根のアールが従来車より角ばって、弁当箱という愛称がついていました。電装関係は同時期の従来車と同じで、台車は専用の型式でした。
編成の附番も異色で、Tc車:モ8000、T車:サ8700、M車:モ8200、Tc車:ク8500で末尾はほとんどの編成で同じ番号に揃えられていますが、8069編成は、8069-8720-8220-8570となります。これは、8060編成にT:8719、M:8219編成を使用したための(8061~8068編成は、8711~8718、8211~8218を編成に組み込み番号を揃えていましたが、8060編成の相棒が8719、8219となった為の結末です)

■模型について
GMの8810系エコノミーキットを利用して製作しました。このキットには、8000系アルミ車の先頭部が付属したいますので、それを使用すると作成可能です。ただ、8810系の屋根のアールは深く8000系アルミ車のそれとは異なります。これをどう克服するかですが、GMの2600系ラインデリア車のキットの屋根を利用して製作することにしました。この車両はいわゆる近鉄の丸屋根車のグループに属する空調機器がラインデリア装備の車両で、屋根アールはR8000です。8000系アルミ車は屋根アールR9000ですがほぼ同等なのでトライしてみました。結果は、まずまずかなと思います。また、床下機器は8000系車両の定番となる機器配置を市販のキットやバルクパーツを使用して実車の雰囲気を出すようにしました。最もこだわったのは屋根上です。電気、エハー配管、2段碍子のパンタ台など自作して雰囲気を出しました。床下のコンプレッサーのみ現在はついていません。近いうちにそれらしい自作のパーツで完全完成したいと考えています。

2024.5.14 投稿

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