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水谷孝 アーサー・ドイル 豊住芳三郎 ライヴ・イン・ジャパン1997
裸の王様もといラリーズの、水谷孝氏の訃報に接し、彼の最期のライブ録音といわれるこのレコードを紹介することで追悼の意を表したいと思います。マンダラ2でのライブ録音ということで、けっして広くはない空間に響くそれぞれの演奏が臨場感をもって迫る、いわゆるフリー・インプロヴィゼイション・ジャムです。ラリーズでのギターの咆哮といった側面ではなく、インプロヴァイザーとしての氏の別の一面が垣間見られるのはいいのですが、それにしても、この後の20余年、本当に何も演奏活動はしなかったのであろうかと思ってしまいます。こういうことであれば、皮肉にもラリーズの最期の生き残りは平壌在住の若林氏だけになってしまうのではないか。 アーサー・ドイルという黒人のジャズメンが来日した際の彼が主役のライブであり、彼の作品をリリースしているQBICOというイタリアのレーベルからのレコードなのですが、やはり裸リーズ・水谷孝さんの最期の記録としてのバリューが圧倒的な作品として記憶されていくでしょう。本当に亡くなったのであれば、の話ですが。#freejazz #裸のラリーズ
フリージャズ LP, Album QBICO揖斐是方
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NECROMANCERS OF THE DRIFTING WEST / THIRD EAR BAND
1997年にイタリアで発売された96ページにわたるCDサイズのミニブックです。バンドの歴史、ディスコグラフィー、インタビュー、写真、グレン・スウィーニーの詩などが、英語とイタリア語で掲載されています。そして、当然、目当ては添付されたCDでした。70年録音の「アベラールとエロイーズ」のサウンド・トラック盤。入手した当時は大変ありがたいものでした。しかし2018年にそれは「エレメンツ1970-1971」という三枚組の中にそのまま収録されてリイシューされましたので、今では価値が減じてしまいました。むしろ本の方が資料性の高いものなのかもしれません。#thirdearband
サイケデリックロック 音楽CD+本 SONIC BOOK揖斐是方
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ピンク・フロイド/シド・バレットのカヴァー集 GOOD MORNING MR.BARRETT
小泉純一郎・元首相が下宿していた家の息子、シド・バレットですが、たしか90年代後半のリリースだったと思います、イタリアのシンガー、LODOVICO ELLENAによるフロイド/バレットのトリビュート盤。「ルシファー・サム」「夢に消えるジュリア」「ドミノ」「エミリーはプレイガール」「ゴールデン・ヘアー」など13曲。ほぼ全編一人多重録音らしいですが、チープなジャケットともども、いかにも手作りの味わいがありまして、もともと楽曲はいいし、最後まで聴かせてしまう面白みはあります。バレット・ファンがどの程度認識しているアルバムかはわかりませんが、本人の音楽を聴きつくしたコレクター向けの一枚でしょう。#pinkfloyd #sydbarrett #acidpsych #トリビュート盤
ロック 音楽CD メロウ揖斐是方
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YEEEEEEH!!/SCIACALLI 1992-1994 イタリアン・ネオ・ガレージ ザ・ビーバーズ
これもピース・アイ・レコードのH氏に教えてもらった思い出の一枚、90年代のイタリアのネオ・ガレージバンドの限定盤コンピレイション。60年代ビートの有名曲のカバーに混じって「AKIRA」という曲が。聴いてみるとザ・ビーバーズの「ホワイ・ベイビー・ホワイ」ーの日本語による忠実なカバーでした。たぶん、イタリアで当時有名だった日本の同名のマンガから安易にタイトルを借用したのでしょう。バック・インレイには女性の後ろ姿というのも、明らかにインデックスへのオマージュ笑。#音楽CD #ガレージパンク #ビーバーズ #成田賢 #INDEX
ガレージパンク CD ON SALE MUSIC揖斐是方
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I Pooh イ・プーの初期シングル・ボックス・セット
イタリアン・ブログレッシヴの大物もごく初期はポップなビート/サイケデリックバンドでした。最初の三枚までのアルバムはサイケデリック・ロック・ファンの間で人気があるようです。イ・プーのいいところは技巧を聴かせるというよりも歌心を大切にしたラブロックというニュアンスが強く、その印象は後年の有名アルバムでも 変わりませんでした。まさにサイケデリック時代を反映しているピクチャースリーブを再現、四枚のシングル盤は4曲のカラー・レコード。限定800セットで2018年のリリースです。# ボックス・セット # サイケデリックロック #7インチ
ビート/サイケデリック アナログ・レコード BMG揖斐是方