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『リードを失くしたラッパ吹き/阿部薫 ライヴ・アット・騒 1978』
これは2003年4月に作られたCDRであり、全四曲はすべて1990年頃に出た「ライヴ・アット・騒」シリーズから抜粋した演奏です。あのシリーズは内容もさることながら若松孝二や友川かずきなど、ライナーの執筆陣の文章もとても面白かったのですが、これはそこから阿部のサックス以外の演奏ばかりを抜粋して集めた一枚です。1978年の1月から8月までの4回のセットから、ピアノ、ハーモニカ、ギターなどの独奏。天性の楽器演奏者としてブラアン・ジョーンズを彷彿とさせるようなエピソードもあり、この人の「ちゃんとできるひとなのにめちゃくちゃ」(失礼)に聴こえるフリー・ジャズを、有名ないくつものアルバムとは全く別のアングルから楽しめるようになってます。死の直前には灰野敬二とバンド結成の構想もあったという阿部薫、いつもどこか寂し気で物悲しい演奏に聴こえるのは私だけかもしれませんが。『アカシアの雨』もいいけれど、いとこだった坂本九の『ボクの星』なんかを録音してもらいたかった、きっと素晴らしいヴァージョンになったはずです。
フリー・ジャズ CDR 私家版揖斐是方
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The Knack Live at New York 1981
既にメンバーの二人が鬼籍に入ってしまいましたが、ナックもいいバンドでした。1981年12月のライヴが収録されているのですが、お馴染みの大ヒットに加えて「テキーラ/ブレークオンスルー」などというラテン・テイストのカヴァーや、ラストの「シャローナ」の後にとCCRの「トラヴェリン・バンド」なども。とにかくバンドとしての一体感、はつらつとしたエネルギー、突進力、疾走感は素晴らしいものがあります。そして故・ブルース・ゲイリーの大ファンとしては、彼の更なる活躍を見たかったわけです。#creedenceclearwaterrevival #mysharona #dougfieger #brucegary #prescottniles #bertonaverre
ロック CDR Nouvelle Vague揖斐是方
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50回転ズ デビュー以前のCDR 劇団クリノ
インディーズ時代の50回転ズがリリースしたCDR二枚。売値は三百円と四百円。どのくらいの枚数が出回っていたのか知りませんが、彼等のようなタイプのバンドはとにかく初期の演奏、録音が圧倒的に良い、勢いとパワーが違います。とはいえデビュー以降も一向に衰える事を知らないサウンドですが。名曲「天王寺エレジー」も収録。#インディーズ #ガレージパンク #CDR
ガレージパンク CDR 劇団クリノ揖斐是方