銀河釉 春茜銀河茶盌(椀型)

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佐賀県武雄市の陶芸家、中尾哲彰氏の茶盌です。「春茜銀河」と名付けられた銀河釉でも比較的新しい釉薬を用いた茶盌で、見込みの中は白い花びらの花が咲いたような釉薬の流れができていて、それに明るい銀色の結晶が浮かんでいて、雨や朝露に濡れた花を思わせます。

私自身が銘をつけるのなら、小説家、山本周五郎氏の作品名をいただいて「雨上がる」にしたいと思っています。ですが、いつか、よりふさわしい人が銘を付けて愛用してくださるだろうということで、保留にしている状況です。

この茶碗は遠州流お家元の指導を受けて茶道具として作られていますが、流派の「綺麗さび」という言葉がいかにも似合う茶盌だと思います。

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