首チョンパ (ザ・ドリフターズ 加藤 茶)
それは昭和46年(1971年)、僕が小1の頃テレビではザ・ドリフターズが人気絶頂期、CMではある物が話題となっておりました!
♪首チョンパ、首チョンパ、首 首 チョンパ、首チョンパ♪
そう、ザ・ドリフターズの首チョンパです!
首チョンパとは 見ての通りグリップを強めに握るとドリフの首が飛ぶ!ただそれだけなのですが、僕らにとっては喉から手が出るほど欲しいおもちゃでありました!
この首チョンパ、トンボ鉛筆の販促品でトンボの『MONO』という高級鉛筆を1ダース買うと一個貰える物でした。
勉強嫌いの僕にとっては鉛筆など、無くす事はあっても年間に1本消費するかしないかの無縁のもの!況してや、トンボ鉛筆MONOは高嶺の花!でも、話題に乗りたい!その一心で親に嘆願したのでありました!
『これから一生懸命勉強するけん、今やったらやる気が出るっちゃん!だからトンボ鉛筆買って!』と.心にも無い事を必死で訴え続けて一週間、なんとか買ってもらう事となりました!
やって来たのは そう、あの校門前の明石文具店、僕の狙いは"カトちゃん"無ければ最低でも"長さん"か、"荒井注"と、心に決めて店へと入るのでありました!
店に入ると出て来たのは桔梗屋 いや、シュンの父!僕は恥ずかしそうに『トンボのMONO鉛筆1ダース下さい!』と、小声で言う、
店主はニヤリとしながら商品を取りレジを打ち込む!
そして支払いを済ませる!
そして、待望の瞬間が…
当然、僕は好きなものを選べるものと思っていた次の瞬間!
『はい!』と、首チョンパを渡そうとする。
えーーーー!選べないの???
そして渡されたドリフはな、な、なんと、
高木 ブー!
違うーーーーーーーーーーーーーー!
ブーーーーーーーーーーじゃない!!
よりによって仲本 工事と一二を争うほど、不人気の た、高木ブーーーーーーーーーーーーーー!
あの、ギャグは無く 体型そのものがギャグ?まさかーーーーーーーーーーーーーー!
殺生なぁーーーーーーーーーーーーー!
高木ブーーーーーーーーーーーーーー!
終わったぁ(ToT)
然し乍ら、小市民の僕は何も言えずその店を去るのでありました!
店の外では両手いっぱいにフルコンプした首チョンパを持つシュン、こちらを少し見てニヤリ!
敗北感!
僕はあまりの恥ずかしさに高木ブーーーの顔の部分をポケット隠し帰宅するのでありました!
それから月日が経つこと、約47年!
つ、ついにカトちゃんの首チョンパを手に入れる事が出来ました!この歳になってもあの日の敗北感は忘れられません!
やったーーーーーーーーーーーーーーー!
皆んな、羨ましいやろーーーーーーーー!
あーーーーーーーー恥ずかしい!
首チョンパ、ゲットだぜの巻!でした。
お粗末。
販促品 玩具
トンボ鉛筆
2018年8月13日
ひでパパ俺達!