haq02160 Museum

90年代に多数発売された特撮LDボックス。
箱自体は検索すれば普通に画像を見る事ができますがジャケットの画像はなかなかありません。
しかし箱がメインとはいえジャケットもまた商品の顔。
そこには各社によって手の込んだ物もあれば露骨な手抜きもあり、時には台所事情を偲ばせる物と玉石混合。
作品を全話所有できるという夢の商品だったLDボックスの魅力をもう一度思い出してはいかがでしょうか。

日本特撮海外版LDジャケットコレクションです。
単なる吹替にとどまらず色んな変更が加えられている場合もあり新たな発見も。
また日本ではLDが未発売のタイトルもありLD市場はあちらの方が大きかったようです。

自分は特撮好きですが所謂ヒーローアクションよりミニチュア特撮を始めとする特撮技術フェチの属性が強く、逆に特撮場面さえあれば戦争映画もホラー映画もみんな特撮映画として楽しむタイプです。
なので円谷プロ作品のLDBOXは自ずと数が多くなってしまうので別枠にしました。
また代表作のウルトラシリーズですが意外にも「ウルトラQ」～「帰ってきたウルトラマン」及び「ウルトラマンレオ」くらいしかBOX化されずバラ売りが基本でした。なのでここではBOX以外のウルトラシリーズも展示します。

日本最大の特撮番組制作会社として東映は揺るぎない地位を持っています。しかし意外にも他の製作会社と違い全話LDBOXは「仮面ライダー」、「同V3」、「人造人間キカイダー」の3作品のみでこれ以降は低価格帯を売りにしたハーフボックスやダブルジャケットが主体となりコレクションアイテムとしての作りは正直他社作品より落ちています。しかしこれは作品数が多い故に送り手も受け手も追いつかない事の裏返しでもあります。良くも悪くもB級感のある東映作品にはこれくらいのスタンスが似合っているのかもしれません。

残念ながら今となってはほぼ途絶えてしまった子供の娯楽に海外特撮番組があります。もちろん今もコミックヒーロー物等製作し日本でも放送や配信されていますが、昔は普通に子供の見る夕方や日曜といった時間帯やゴールデンタイムに海外ドラマが放送されていました。当時は特撮さえあれば東西の区別なく見ていたので洋ドラが深夜に追いやられた時は寂しい思いをしました。だからでしょうか、昔の海外特撮ドラマは90年代にはソフト化に恵まれています。大半の番組は元々大人を想定しているので再視聴した時の発見が一番多いジャンルでもあります。

TV作品と違い映画は意外にも無難なラインナップです。これはまだレンタルが元気で映画はいつでも借りてダビングできたからで、逆にTV作品はそうはレンタルに全話置いてくれないので買う羽目になっていただけです。またBOXが登場するとそちらに資本を投入せざるを得なくなったのでますます単体のディスクはスルーしてしまう悪循環に。

邦画の特撮映画の魅力は多々ありますがその中の一つに「頑張れば全部揃えられる」程度の数というのがあります。怪獣映画とSF映画だけに絞れば100本そこそこ、ファンタジーや戦争、怪奇物まで手を広げても大手配給作品なら7割くらい網羅するのは好き者ならそこまでハードルは高くありません。という事は逆に「いつでもいいや」と言う気になっていつまでも揃わない事も往々にしてありますが…

恐らく7～80年代の特撮ファンは同時にアニメファン、ゲームファンでもあったはずです。かくいう自分もそうでした。でも使える時間もお金も限度があります。特にソフトは当時は高額な物、自ずとどちらを選ぶ時がやってきてしまいます。それでも例外的に買ってしまう物もあります、しかも大半は気まぐれ。数は少ないですが粒はもっと揃ってません。

自分は玩具においては『でかいは正義』だと思ってます。それは大きいほど本物やプロップに近い見え方をするわけで、このコーナーのミニカーは主に1/18サイズですがあえてパ－スを強調して撮影しています。トミカサイズのミニカーとの見え方の違いもご注目ください。

宇宙船の玩具コレクション、それもやはりこちらもなるだけ大きいのを集めています。ただキリが無いので宇宙戦闘機やプレイセット的な物はあまりありません。「スタートレック」はその数が多いので単独のルームで展示します。しかしここで問題が、当初は布をバックに撮影していたのですが
「トレフィグにしか見えない」
大半が40センチ前後と自分のコレクションでは一番スペースを占めているのに大きさが伝わらない。なので見苦しいですがあえてコタツ台が見える状態で撮影しました。これを参考に大きさ伝わるといいのですが。

海の向こうにも困った事に日本の特撮ファンは多くいます。もちろんゴジラによるところが大きいですがそれでも歴史が長い分浸透度も広く下手すると日本以上の本もあったりします。G-FANは日本でも出た事の無い月刊の怪獣本でその意味では「宇宙船」に引けを取りません。一時期定期購入していたので他の海外の日本特撮本と合わせて紹介します。

ここではその他の作品の宇宙船を展示します。スタートレックの展示でお判りでしょうが自分は宇宙船が好きです。形に制限が無いので自由さが無限な反面、そこにロジックを入れないとただの塊になってしまう相反する要素のせめぎ合いがいいのです。ノズルがあったら効果的な配置を、ノズルが無いなら未知の推進機関を思わせるパーツが必要になるといった嘘に見せない大法螺がたまらない魅力です。