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Paralejurus rehammanus
デボン紀モロッコの海に生きた三葉虫の中の一種パラレジュルス。カエルの様な、或いはヘルメットの様な頭が特徴的な本種はイレヌス目に属し、また最も一般的な種であるのも本種です 最も一般的に見かける為化石専門のサイトを覗けば、必ずとは言えないものの国内外問わず姿を拝む事ができ、その為三葉虫初心者でも手が届き易く、ちょっと背を伸ばせば良質な標本をゲット出来るのも良いところ。派手な装飾もない、また良い意味で飾らない姿の為管理も容易で、これから三葉虫を集めたい方に強くお勧め出来る三葉虫。それがこのパラレジュルスなのかもしれません 生態については既に絶滅している事もありよくわかっていません。多産する事から繁栄していた事は確かで、数多く採掘される事を生かし三葉虫に躍動感を出させる、所謂フライングフィニッシュの練習台になっている可能性が高いです。本種もそのフライングフィニッシュの技術が取り入れられており、鈍重な三葉虫にはとても似つかわしくないダイナミックさがあります。見栄えが最高な為とても良い買い物をしたと思いますが、撮影には苦労しました。見て楽しむを地で行く標本です
化石 海 9cm三葉虫とエトセトラ
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アンモナイト
とある石の即売会で購入した北海道産アンモナイトの化石です アンモナイトの知識には疎いゆえ種名はわかりませんが全体の保存状態がとても良く、一部殻が剥がれた箇所からは見事な縫合線が顔を覗かせています。十分なサイズの保存状態が良いアンモナイトは高価なイメージが付きものですが、こんな立派でありながらお値段なんと2000円 2000円...?これは買わざるを得ないと言うもの。掘り出し物とは正にこれの事を言うのでしょう
化石 海 2000円 白亜紀三葉虫とエトセトラ
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Morocconites malladoides
モロッコニテスで最も特徴的な部分といえばやはり頭部の突起。モロッコのみで発見される+突起のインパクトでモロッコの代表種となっている、このモロッコニテスですがこの個体は 突起がめっちゃ短いです。過去見たモロッコニテスは総じて突起が長い個体だった為、初めてこれを見た時あまりの短さに驚きました。こんな小さい突起が一体何に役立ったというのか 外敵を追い払うにはしょぼ過ぎるし 砂を掘ろうにも短過ぎる 同種の争いに使うにはリーチが無さすぎる 役に立ちそうな場面が何も思い浮かびません。長い突起になるまでの進化途中の個体だったのか?それともこれで普通だったのか?謎が謎を呼ぶ三葉虫。それがモロッコニテスなのかもしれません
化石 地球 mdl.store三葉虫とエトセトラ
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ゴードリセラス
親から貰った自分にとって初めての化石がこのアンモナイト。この化石を貰わなければ化石を集める事はなかったし、そもそも化石に興味を抱く事もなかったと言えるくらいに、自分の人生に大きな影響を与えました。とうに石になってるしそもそも人ではありませんが恩人(石)的存在です 初めて入手したのがアンモナイトであるのにも関わらず 、恥ずかしながらそれの知識には疎いですが、肋を見るに恐らくゴードリセラスの一種だと思われます。ゴードリセラスはアンモナイトの中では比較的有名な種で、日本では主に北海道で発見されます。石の質感を見るに、本種は恐らく三笠或いは夕張で見つかったのではないでしょうか 母岩はとても硬く、当たり前ですが人間が放つパンチの威力ではびくともしません。そんな硬い岩にある本種を丁寧に削り。それも中央のヘソがはっきり見えるまで細かく削りあげるとは正に職人の芸そのもの。本種を発見した人は相当な技術を持っていたに違いありません 後ろにも小さなゴードリセラスと、断片ではあるものの他のアンモナイトが付いており、当時の北海道の海に十分思いを馳せれる素晴らしい標本。いつか自分の手でアンモナイトを掘ってみたいものです ゴードリセラス 二体のゴードリセラス ゴードリセラツー... 何でもありません
化石 地球 白亜紀三葉虫とエトセトラ
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傷を負った Harpes perradiatus
生きていたスリッパの片方ことハルペス。デボン紀のモロッコでは一般的な種であり、砂の中にある栄養を頭の微細な穴でこしとる事で生きていたと言われています これはただのハルペス。しかし本種は頭が不自然に盛り上がっており、生前何かしらのダメージを負い、その負った傷が塞がった痕が、この盛り上がりだと思われます 化石になる過程で偶々そうなったといえばそこまでですが、それで片付けるには生々しく、やはり何者かにより傷を負わされた可能性の方が高いでしょう。当時の捕食者といえば魚類ですが、魚類が関わったにしてはこの傷は小さすぎる為、個人的にはウミサソリによって出来た傷であると考えています 上に書いた様にハルペス自体モロッコではありふれた種ですが、もし本種が生前ダメージを受けた個体なら★1ではなく、★2にの珍しさになるでしょう
化石 地球 三葉虫の巣穴三葉虫とエトセトラ
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Neltneria termieri
カンブリア紀のモロッコの海を生きた大型三葉虫。同時代に生息していたカンブロパラス等と比較すると、本種は些か小型の部類に入りますが、それでも人の好奇心を掻き立てるに十分な大きさであり、身体の側面から生え出た棘という棘がより存在感を醸し出しています その平たい身体から見るに、ほとんどの三葉虫と同じく砂の上を這い生活していたのでしょう。複眼は少し大きめといった感じで、初期の三葉虫ながら複眼の性能はかなり高度だったのかもしれません。大きめのサイズというのもあり、かなりベテランの個体だったのではないでしょうか。サイズから移動速度は遅めだった可能性があると思われますが、それを解決したのが側面のトゲなのだと個人的に思います 本種はカンブリア紀。カンブリア紀は5億年前。つまりこれは5億年ものという事になりますが、特筆すべきはその保存状態。死して約5億年もの時が流れ、人間の手によって発掘された状態はご覧の通り。全身が完璧に残っているという奇跡的なものでした。母岩の硬さに恵まれた事もあるかもしれませんが、化石が作られるのに最適な環境で死んだのが一番大きかったのかもしれません。最近化石になった生き物ですらバラバラなのが大半なのに、気が遠くなる程過去の地球で生きた本種が完全体として残っているのは、正にアンビリーバボーであると言わざるを得ません
化石 地球 mdl store三葉虫とエトセトラ
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Quadrops flexuosa
十数年前初めてこの三葉虫を見た時、そのあまりのカッコ良さと悍ましさに感動した記憶があります 俗に言うワリセロプスタイプの三葉虫。しかしその見た目はワリセロプスに似ていながら異彩を放っており特に 四又の突起とまるでムカデの足を思わせる棘は、本種の特異さを特徴する装備。おまけに背中に棘頭部に棘とげトゲ...。全身という全身にトゲを付けましたと言わんばかりの全身はイカつさ半端なく、死して石になって尚迫力を放ち続けています 本種は湾曲した状態で見つかる事が多く、特徴的な突起は砂を掘る為に役立てられていたと推測されます。棘は言わずもがな外敵からの防御用でしょう。単に守るだけならシンプルに真っ直ぐな棘で良い気がしますが、後方に曲がっているのが興味深い。後方がお留守になりがちかと最初思いましたが、後ろも見える複眼の構造をしており、本種に死角はないでも後ろにも隙なし。よっぽど背後が気になったのでしょうか この神経質さが功を奏したのか亜種が発掘されており、四又ではなくただのヘラと化した種や、より突起が鋭くなった種をこの目で確認しています。本種はその生物離れした見た目から非常に人気が高く、常に高値がつく高級三葉虫ですが、完全体として採掘される数が非常に少なく、同じワリセロプスのショート、ロング、ハミィタイプが時折出品されるのに対し、新しいクアドロプスが出品されたのを最後に見たのは一年前。生物として絶滅し次は化石として絶滅しかける。前人未到の地を開拓すればまだ見つかる...かもしれない。かもしれないとしか言えないのが、希少三葉虫全般の悩みの種なのではないでしょうか
化石 mdl store 2023年4月三葉虫とエトセトラ
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Barrandeops ovatus
モロッコ三葉虫「モロコプス」の内の一種 少し前までモロコプスは「ファコプス」として長年親しまれてきました。教科書や図鑑で必ずといって良いほど掲載される為、全三葉虫の中で最も馴染み深いのは恐らくこのモロコプスなのでは無いでしょうか? クリーニング技術が発達する前はモロコプスの形をした三葉虫は、全てファコプスとして出回っていたそうですが、技術が発達した事で細かな違いがわかる様になり、モロコプスのちょっと違う種...な感じで少し前まで一種のみだった本種が、気付けば色々仲間が増えてきました ちょっと違うといっても違いは微々たる物で、モン◯ンの亜種の様な大きな変化はなく、もう本当専門家でないとわからないレベルで小さな違いしかありません。なので余程三葉虫の沼を深く沈むぞと思われる方以外は、いつも通りめちゃくちゃ硬いダンゴムシの認識で良いでしょう あとこれは余談ですが背中を指でなぞるとちょっとしたマッサージになります
化石 mdl store 6cm三葉虫とエトセトラ
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Diacalymene ouzregui
自分が一番最初に手に入れた三葉虫。三葉虫収集はここから始まったと過言では無いくらい、自分にとってかなり思い出のある種です この三葉虫の特徴はなんといってもその奇異な顔。どことなく人面に見えるその顔はかなり強烈で、およそ虫らしくない(甲殻類ですが)奇妙さがあります 一見目のように見える部位は実は「コブ」で、本当の目はコブの両側にある...。説明が難し過ぎます。だって目らしい目がないのですから。もしかするとあまり視力には頼らない生活スタイルだったのかもしれません インパクトがある三葉虫はレアなイメージが付きものですが、本種は多産する為安価で購入する事が出来、本種をきっかけに三葉虫コレクションを始めたとされる人は、世界中に沢山います。多産種でありながら質の良い標本が見つかる事はそれ程多くなく、本種の大半が三葉虫っぽい何かとして発掘されます。顔がはっきりとわかる個体はじみーーにレアです
化石 2010年頃 モロッコ三葉虫とエトセトラ
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Hamatolenus vincenti
カンブリア紀に生息していたモロッコ最初期の三葉虫の一種。ハマトレヌスには色々な種類がいますが、本種はほっそりタイプ 5億年ものでありながら全身が綺麗に残っており、体節から伸びる失われやすい棘もしっかりと存在。身体を守る棘があるという事は、彼等にとって脅威となり得る存在が当時より闊歩していたのでしょう しかし三葉虫の化石は数多く出れど、捕食者の化石が出たという話は全く耳にしません。当時の海がどんなだったかは現代でも未知数ですが、快適とは程遠い環境であった事は確かなはずです
化石 三葉虫の巣穴 2023年12月三葉虫とエトセトラ