#作ってみよう…… 富岡工学 Tomioka LAUSAR 45mm F2.8 NEX_Part3

初版 2021/01/19 07:59

改訂 2021/01/19 08:03

前回、無事にレンズが取り外せたので、ひっくり返してボードを外します。

右上に写っている歯車が、シャッターチャージ、右下のバーがシャッターです。

今回は、レンズからシャッターを外さないので、シャッターをB(バルブ)状態にして絞りを操作しますので、間違ってシャッターダイヤルを回すとシャッターが閉じられてしまうので、シャッターチャージの歯車を外した後に、又ネジを戻します。

丁度、ハッセルのレンズが閉じてしまった時に、コインを使ってシャッターチャージをする要領です。


今回の難所は、シャッターレバーを折りたたんでレンズの内側に引っかけて、B(バルブ)状態にするので、この折りたたむ工程でしょう……

ヤスリを掛けて薄くして2つ折りにして、角を更に内側に曲げて引っかけます。

これで常時、レンズが開いた状態になります。


当初は、L39-Nexマウントアダプターを使う予定でしたが、

回転止めの平行ピンの部分を、切削しなければ入らないので、ボール盤かフライス盤が、必要になるので今回は、Nex用接写リングを使用しました。

28mmの一番長いリングのネジ側を、7mmの長さに切ります。

左上のリングが、長さ7mm、本体4.2mmの厚さです。

初めは、長めに切断して、無限大を合わせながら、削っていきます。

リングを4.2mmまでしても無限大が出ない時は、ヘリコイドのリングピンの頭が、マウントアダプターに当たっている可能性があるので、慎重に削ります。


無事無限大が出たら、レンズの使用位置を見極めながら、瞬間接着剤で仮止めします。液だれしないように、ゼリータイプが良いですが、多用するとレンズに白濁の可能性があるので、ごく少量使います。

位置が決まったら、金属パテで隙間を埋めて、固まり始めたら黒のマジックインキで塗ります。乾いてから塗ると光沢が出るので、半乾きの時の方が綺麗に塗れます。

半日以上、乾燥のため放置します。

マウントアダプターのベースをネジ込んで完成です。


今回使用した、Pixco マクロエクステンションチューブは、Tomioka LAUSAR 45mm F2.8の外径と一緒の54mmなので、カッチっと填まります。


切断用の金鋸も、百均で売っていますので、Pixco マクロエクステンションチューブが、送料込みで¥1400、締めて¥2000です。余ったリングで、マクロ撮影も出来ます。

この時代のレンズシャッターのカメラ、構造はどれも殆ど同じなので、分解手順もフランジバックも余り変わりません。と、言うことは一眼デジカメには改造出来ないと言うことです。ミラーレス有ってのクラフトレンズです。

次回製作する時は、マウントアダプターに、ねじ切りしてネジ止めされる方が宜しいかと思います。


掲載写真、圧縮し過ぎで、見にくくて済みません。

製作に関して責任は持てませんので、悪しからず……


夢の富岡工学製レンズ、自分で作ると愛着も一入です。




#作ってみよう

#カスタムレンズ

デジタルカメラで、フィルムカメラの魅力を伝えられたらと思います。
フィルムカメラのレンズを、デジタルカメラでも使えるようにクラフトしています。

リンク先掲載を、ミューゼオ運営様に掲載確認をし、問題がないとのことなので掲載させて頂きました。
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