三菱 デボネア (トミカ)

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1964年に新三菱重工(現在の三菱自動車)が、自社初の5ナンバー車として発表したフルサイズセダン。

元GM所属デザイナー ブレッツナーが手掛けた日本車離れしたデザインのボディは、モノコック構造を採用し、エンジンはコルト1000に搭載されたものをベースに新開発された、KE64型直列6気筒OHVエンジンを搭載。
超ハイカムシャフト機構を採用したことで、当時の2リッタークラスの車としては最高出力を誇った。

高速走行時の静粛性に優れたトランスミッションを採用し、三菱を代表する高級車として確固たる地位を築いたが、この車の驚くべき点は、1964~1986年という22年の長きにわたって、大きなモデルチェンジをすることなく生産され続けてきたことだろう。
そのため、この車は「走るシーラカンス」の異名でも呼ばれ、大人気漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」では、ドライブ中にデボネアを見た主人公 両津勘吉が「運転手は、どんな思想を持ってるか分からないから逃げろ!」と、後輩 中川に指示するシーンが描かれるほどであった。

ミニカーでは、ハンドルが別パーツで製作されるなど、小さいながらしっかりと作りこまれている。

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