B-CLUB ブルマァク復刻版 タガール スタンダードサイズ 平成物
八丈島近海で“大ガニ怪獣”ガンザと対決するも、触手2本を切断され、片目を潰された挙句、敗走した怪獣、タガール(その後の生死は不明)。
『ウルトラマン』のチャンドラーやドラコ(初代)、『帰ってきたウルトラマン』のザザーン、『ウルトラマンA』のムルチ(二代目)、そして『タロウ』のオイルドリンカーらと同様、怪獣世界内の弱肉強食のドラマを描く為のかませ犬としての役割を課せられた哀しき怪獣ですね。とはいえ、タガール以前の歴代かませ犬怪獣たちはレッドキングやタッコング、ドラゴリー、アストロモンスなど、ウルトラシリーズの名だたるメジャー怪獣を相手にしていたので、かませ犬としての存在感もそれなりに発揮したりもしてましたが、タガールの場合は相手がガンザという、タロウ怪獣の中でもかなり地味な部類の怪獣ということもあって、その印象も今ひとつ...という感じになっています。
怪獣というよりも、同時期の東映あたりの等身大ヒーローものの怪人と言ったほうがしっくりきそうな、タコを人間体型にアレンジしたデザインも悪くはないのですが、ウルトラシリーズの怪獣としては捻りが無いというか、ちょっと物足りないような気がします...
そんなタガールの、B-CLUB製ブルマァク復刻版のソフビ。
こちらもいわゆる幻11体シリーズ(ブルマァク時代に金型まで作られながらお蔵入りになっていた未発売のソフビ群)の一体で、2002年7月に発売されました。
前述したように、着ぐるみ怪獣としてのタガールはデザイン的にも造形的にも残念な印象の怪獣ですが、このソフビ人形のタガールはそうした印象を一変させる素晴らしい造形です。
流麗でしなやか、そして躍動感のあるフォルム。吸盤状のモールドに見られる丁寧なディティーリング。実物よりも数段格好良く、魅力的に見えるアレンジを得意とするブルマァクの名匠の技巧が冴え渡っています。
この名匠の造形でガンザも見てみたかったですね。
以上、B-CLUBから発売された幻11体シリーズのタロウ怪獣7体。
エース超獣4体も良い出来でしたが、タロウ怪獣の7体は正統派フォルムあり、異形フォルムありと、バラエティに富んでいるのが良いですね。
#ウルトラマンタロウ #ブルマァク #バンダイ #B-CLUB #円谷プロ #怪獣 #ソフビ
B-CLUB ブルマァク復刻版
スタンダードサイズ
平成14年(2002年)
ウルトラマンタロウ 第7話「天国と地獄 島が動いた!」
dape_man