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ブルマァク ギロ(ギロ星獣) スタンダードサイズ 当時物
遊園地の怪獣ショーに紛れ込んでいたギロ星の怪獣、ギロ。 おゝとりゲンの弟分のトオル少年と、種を越えた友情を築いた“宇宙のはぐれ者”ですね。 とろーんとした真ん丸眼に半開きの口。ピグモンやカネゴンといったマスコット系怪獣のような愛らしさのある怪獣ですが、劇中ではトオル少年に幻覚を見せて連れ回したりするなど、不穏な描写もあり、愛らしさの中にもどことなく不気味さも併せ持つ怪獣でした。 また、このエピソードではギロが紛れ込んでいた怪獣ショーのシーンでは、当時円谷プロと提携関係にあった、今は無き二子玉川園の様子が見られるのも第二次怪獣ブーム世代には懐かしいところですね。ヘルツ・ゼットン二代目・ベロン・タイラントといった怪獣たちの着ぐるみや、ZATメカのウルフ777などが映し出され、今となっては往時の様子を知る貴重な映像資料だと思います。(当時、伯父家族が世田谷に住んでいたこともあって、私も何回か連れて行ってもらいました。レオのソフビ人形を売店で買ってもらった記憶があります) そんなギロ(足裏表記はギロ星獣)の、ブルマァク製当時物のスタンダードサイズソフビです。 触角や顔つきからして、等身大時の姿をエプロン無しでソフビ化したような感じですね。やはり着ぐるみの特徴を上手く捉えている造形ですが、首廻りの飾りのアレンジなどに“ブルマァクの名匠”ならではのセンスが窺え、このギロも着ぐるみ以上に魅力的な怪獣ソフビとなっています。 #ウルトラマンレオ #ブルマァク #円谷プロ #怪獣 #ソフビ
ブルマァク スタンダードサイズ ウルトラマンレオ 第9話「宇宙にかける友情の橋」dape_man
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ブルマァク ケンドロス スタンダードサイズ 当時物
身体の上部に装着した悪魔の花、剣輪草の花弁をブーメランのように繰り出し、ウルトラマンレオを大いに苦しめた怪獣、ケンドロス。 このケンドロス、モロボシ・ダン隊長曰く、剣輪草を装着する前ならばMACでも倒せる程度の怪獣とのことでしたが、そんな実力を己でも認識しているのか、武器となる剣輪草を先に地球に送り込み、使えるまで成長したのを見計らって来襲するなど、怪獣的な見た目からは想像もつかない知性というか、ちゃんとした戦略を持っているのがユニークでしたね。 デザイン的には『帰ってきたウルトラマン』に登場したタッコングの亜流ともいえる感じでしたが(手足がもろにタッコング!)、顔の位置がより下のほうにあり、ボディをパイナップルやドラゴンフルーツといった南国系のフルーツを思わせるフォルムで、そして、何といってもこの怪獣のキモである剣輪草と組み合わせたことでオリジナリティを出すことに成功していると思います。 そんなケンドロスの、ブルマァク製当時物のスタンダードサイズソフビです。 剣輪草の花をクルクルと廻せる仕様が楽しいこのケンドロス、リアル表現と玩具的デフォルメのバランスが絶妙な造形はもちろんですが、肌色成型を包んでいる赤スプレーの鮮やかな色彩にも目を奪われますね。フォルムと相俟って、より南国系のフルーツ感が増していて、独特な存在感を放つソフビとなっています。 #ウルトラマンレオ #ブルマァク #円谷プロ #怪獣 #ソフビ
ブルマァク スタンダードサイズ ウルトラマンレオ 第7話「美しい男の意地」dape_man
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ブルマァク カーリー星人 スタンダードサイズ 当時物
地球上で主に女性ばかり次々と襲い、あまつさえ白戸隊員の婚約者を踏み殺した極悪非道な宇宙人、カーリー星人。 第3話・4話に登場したツルク星人同様、『ウルトラマンレオ』初期のダークでハードな雰囲気を決定付けた、猟奇的な通り魔宇宙人ですね。 その名前の由来は、両肩の二本角を含めたビジュアルがヒンドゥー神話の四本腕の女神、カーリー神を彷彿させることから付けられたとのこと。女性ばかりを狙う「宇宙の通り魔」が実は女神だった、というのは少々意外ですが、「血に飢え、殺戮を好む」といわれるカーリー神の性格は、この星人に似つかわしいといえますね。 そんなカーリー星人の、ブルマァク製当時物のスタンダードサイズソフビです。 等身大時はヒューマノイド形態、巨大化時は尻尾のある怪獣形態と、やはりツルク星人のように大きさによってその形態が全く異なる宇宙人でしたが、このブルマァクのカーリー星人は巨大化時の姿でソフビ化されています。 着ぐるみの特徴をよく捉えたリアルな表現と、怪獣玩具らしいデフォルメの絶妙なバランス。従来のスタンダードサイズよりも細身で、一回り小さくなってはいますが、それを補って余りある魅力がこのソフビにはあります。 肌色成型に濃淡の異なる2種類のブルーで構成された彩色も良い感じです。 #ウルトラマンレオ #ブルマァク #円谷プロ #怪獣 #ソフビ
ブルマァク スタンダードサイズ ウルトラマンレオ 第6話「男だ!燃えろ!」dape_man
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ブルマァク ウルトラマンレオ スタンダードサイズ 当時物
ウルトラシリーズの7作目(“ウルトラマン”シリーズとしては6作目)にして、第2期ウルトラシリーズの最終作となった『ウルトラマンレオ』。 前作『ウルトラマンタロウ』の“明るく楽しい”作風から一転、主人公のおゝとりゲン(ウルトラマンレオ)と、彼を厳しく鍛え上げるモロボシ・ダン(ウルトラセブン)との師弟関係を軸に、過酷な特訓や従来のウルトラマンのような光線技を用いない格闘戦などハードな描写を多く盛り込み、昭和ウルトラシリーズきっての異色作となった作品ですね。 当時を思い返せば、放映開始前はあのウルトラセブンが再び登場するということで物凄く楽しみにしていたのですが、モロボシ・ダンは第1話でセブンへの変身能力を失ってしまうわ、ウルトラ警備隊時代とは別人のような鬼隊長になっているわ、おまけにストーリーは暗いわで、観ていていたたまれなくなるので、番組が開始されてからは正直あんまりノレませんでした。 でも、本放送・再放送と何度か観ているうちに、他のウルトラシリーズとは違う、独特の雰囲気がたまらなくクセになってくるんですね。今ではベスト3に入るぐらい好きなウルトラシリーズ作品の一つです。 タロウまでのウルトラ兄弟たちとは異なる、獅子座L77星出身のウルトラマンレオ。 そんな出自を意識してか、セブン系を踏襲しつつ、頭部の形状を複雑化させるなどして、それまでのウルトラマンたちとの違いを打ち出した野心的なデザインのウルトラマンですが、そんなレオの、ブルマァク製スタンダードサイズソフビです。 この『ウルトラマンレオ』の時期では久しぶりに怪獣のスタンダードサイズが発売されたものの、従来のスタンダードサイズよりもひと回り小さいサイズとなり、それに合わせたサイズのレオも発売されましたが、こちらは大きさ約22センチ、従来のスタンダードサイズと同じ大きさのレオになります。 ブルマァクを始め、各社でヒーロー人形の造形を手掛けた、“ヒーロー人形の名匠”の作だと思いますが、レオの特徴的で複雑な頭部を上手くデフォルメし、格好良く、それでいてあまり尖がり過ぎず、子供にとって親しみやすいものに仕上げているのはさすがです。 #ウルトラマンレオ #ブルマァク #円谷プロ #怪獣 #ソフビ
ブルマァク スタンダードサイズ ウルトラマンレオdape_man
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ブルマァク レッドマン 大サイズ(マスク取れ) レッドナイフ付き 当時物
『レッドマン』は、昭和40年代から50年代にかけて放送された朝の子供向け番組『おはよう!こどもショー』内で昭和47年4月から半年間放送された、円谷プロ制作のミニ特撮ヒーロー番組です。 第二次怪獣ブームを生み出す起爆剤の一つとなった『ウルトラファイト』の新規撮影編の流れを汲む作品で、やはりストーリーらしいものは無く、ただひたすらにヒーローと怪獣が繰り広げるバトルを見せるというものでしたが、ウルトラマンのパチモンみたいなデザインのヒーローがナイフ(レッドナイフ)や槍(レッドアロー)を武器に、やり過ぎとも思えるぐらいに怪獣を痛めつけるというファイトスタイルは衝撃的でしたね。近年ではそうしたレッドマンのファイトスタイルがネット世代に大いに受けてか、「赤いあいつ」「赤い通り魔」などと呼ばれ、カルト的な人気を博したのも記憶に新しいところです。 そんなレッドマンの、ブルマァク当時物のソフビです。 こちらは450円大サイズよりもちょっと大きな、マスク取れ550円大サイズ(全長約30センチ)になります。 レッドマンは、ウルトラマンに清朝の暖帽を被せ、両耳にアンテナ状のパーツを付けた、どこかパチモンみたいな野暮ったいデザインのヒーローでしたが、このソフビ人形はブルマァクを始め、各社でヒーロー人形の造形を手掛けた、ヒーロー人形を得意とする原型師の作ということもあって、実に流麗で、格好良く仕上がっています。 そして、この大サイズのレッドマンにはご覧のようにレッドナイフが付属しているのですが、残存しているレッドマンにはこのレッドナイフが欠品しているものが多く、こうして残っているものは結構貴重だったりします。 #レッドマン #おはよう!こどもショー #ブルマァク #円谷プロ #怪獣 #ソフビ
ブルマァク 大サイズ レッドマンdape_man
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ブルマァク キングマイマイ スタンダードサイズ 当時物
竜神岳の地底から幼虫形態で現れ、落陽の最中に脱皮し、成虫形態へと姿を変えた怪獣、キングマイマイ。 いわゆる「11月の傑作群」の中の一つ、「落日の決闘」に登場する“変幻怪獣”ですね。エピソード自体は“生さぬ仲”の父子の情愛を描いた秀作ながらも、「悪魔と天使の間に・・・・」と「怪獣使いと少年」という、あまりにも有名な二大傑作エピソードに挟まれていることもあって、何となく埋もれてしまった感がありますが、劇中で夕陽をバックに幼虫から成虫へと劇的な変態を遂げるキングマイマイは実に印象的な怪獣でした。 キングマイマイのデザインを手掛けたのは、第一次怪獣ブーム後半から第二次怪獣ブームにかけて数多くの名獣を世に送り出した名怪獣デザイナー、池谷仙克氏。『帰ってきたウルトラマン』では第12話登場のシュガロン以来となる久々の参加でしたが、昆虫っぽいモチーフを上手く二足歩行の恐竜スタイルに落とし込み、美しさと重厚さを同居させた一体に仕立てた、その仕事ぶりはやはり見事なものでした。 そんなキングマイマイの、ブルマァク当時物のソフビです。 池谷デザインの名獣を、ブルマァクの名匠が見事に具現化した傑作ソフビの一つですが、同時期に発売されたムルチと腕が入れ替わったまま発売されたことでも有名なソフビですね。とはいえ、ある程度のキャリアのソフビマニア、コレクターは、キングマイマイといえばこのブルマァク版でその形を認識してしまっているので、その事実を知ってもそれほど違和感が無かった、というのが正直なところだったのではないでしょうか(笑) 劇中カラーとは全く異なりますが、肌色成型にメタリックブルーが美しく映えている彩色がまた素晴らしいと思います。 #帰ってきたウルトラマン #ブルマァク #円谷プロ #怪獣 #ソフビ
ブルマァク スタンダードサイズ 帰ってきたウルトラマン 第32話「落日の決闘」dape_man
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ブルマァク サータン スタンダードサイズ 当時物
小学校に落下した隕石が膨張し、その中から現れた怪獣、サータン。 ベムスターに続いて『帰ってきたウルトラマン』ワールドに登場した宇宙怪獣ですね。 全身が中性子で構成されている為、身体を透明化させることが出来たり、物体を透過することが出来るというSF色濃厚な設定の怪獣ですが、それでいて、オッサン顔に象のような長い鼻という妖怪チックな見た目とのギャップがユニークな怪獣でした。 このサータンをデザインしたといわれているのは、のちに東宝製作の『行け!ゴッドマン』でも“人面怪獣”ともいうべき、独特な雰囲気を持つ怪獣たちを数多くデザインした利光貞三氏。利光氏といえば、歴代ゴジラを始め、ラドン・モスラ・キングギドラなど、東宝怪獣映画が誇る名立たるスター怪獣たちの着ぐるみ造形に関わっていた伝説的な造形作家ですが、怪獣デザインではこのサータンやゴッドマン怪獣などフリーキーなテイストのものが多かったのが面白いところです。 そんなサータンの、ブルマァク当時物のソフビです。 前方に伸びた鼻、背びれのように造形された毛など、独特な解釈が味となっているサータン。この時期の新マン怪獣ソフビは、名匠のローテーションから外れていることもあって、出来としてはイマイチとされることが多いのですが、“勢い”が感じられるこのサータンの造形は個人的には結構好みです。 #帰ってきたウルトラマン #ブルマァク #円谷プロ #怪獣 #ソフビ
ブルマァク スタンダードサイズ 帰ってきたウルトラマン 第19話「宇宙から来た透明大怪獣」dape_man
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ブルマァク バラン スタンダードサイズ 当時物
中生代の巨大生物、バラノポーダの生き残りで、“日本のチベット”と呼ばれる、東北地方の北上川上流の秘境で、現地民から「婆羅陀魏山神」として恐れられ、そして崇められていた怪獣、バラン。 「ゴジラより兇暴!!」「ラドンより巨大!!」との触れ込みで銀幕に登場した怪獣ですが、実際には先の二体ほどメジャーにはなり切れなかった不遇の怪獣ですね。下手すると、単独では主役を張れなかったアンギラスよりもマイナーな怪獣かも知れません。しかし、“荒ぶる神”でもあったというコンセプトを着ぐるみ造形に反映させたかのような仁王像を彷彿させる表情や筋肉質なボディ、そして、まさにムササビのように皮膜を広げて滑空する独特な飛行スタイルなど、地味ながらもゴジラやラドンとはまた違った「怪獣らしさ」が横溢していて、根強いファンが多いというのも頷けるところです。 そんなバランの、ブルマァク製当時物のスタンダードサイズのソフビです。 ブルマァクのバランは、ジェロニモンやキーラ、ザラガスなどと並ぶ、ブルマァク初期に多く見られた「着ぐるみに似てない」怪獣ソフビの代表格ですが、個人的にはそんな部分も含めて結構好きな怪獣ソフビの一つだったりします。特徴的なザクザクと削り込まれた無骨な造形は民芸品のような味わいがあって、不思議とバランというある意味土着神的な怪獣に相応しいものに思えてきます。 また、ブルマァクのバランは、ブルマァクでも最多と思われるぐらい塗装のバリエーションが豊富なことで知られますが、私が所有するこのバランは、赤い成型色に黒と銀が吹かれたタイプになります。この時代の怪獣ソフビのスプレーワークとしては地味ですが、こちらもバランという怪獣には合っている気がして、結構気に入っています。 #ゴジラ #ブルマァク #東宝 #ソフビ #怪獣
ブルマァク スタンダードサイズ 大怪獣バランdape_man
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ブルマァク オートバイマシーンバッハ ストロングザボーガー 当時物
ブルマァク製、当時物の「オートバイマシーンバッハ ストロングザボーガー」です。 フリクション走行するプラ製のバイクにミニソフビのストロングザボーガーが乗った、チープトイですね。 決して珍しいものではありませんが、本来、バイクでもあるザボーガーがわざわざバイクに乗っているところが面白いと思います。いかにも'70年代のオモチャです。 #電人ザボーガー #ブルマァク #ピー・プロ #ソフビ #ロボット #怪獣 #怪人
ブルマァク 電人ザボーガーdape_man
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ブルマァク ストロングザボーガー 大サイズ 当時物
番組的には成功したとされる『電人ザボーガー』ですが、それでも、当時の多くの特撮ヒーロー物がそうだったように、この番組もいわゆる“テコ入れ”とは無縁ではありませんでした。第40話からの「電人ザボーガー対恐竜軍団シリーズ」との副題が付いた、恐竜軍団編がそれですね。第39話までの敵、悪之宮博士率いる犯罪組織Σ(シグマ)団を遥かに凌駕する、圧倒的な戦闘力を誇る新たな敵、魔神三ツ首率いる恐竜軍団。そして、これに対抗すべく、強化された新たなるザボーガー、ストロングザボーガー。ヒーローと敵、双方がパワーアップし、番組はますます盛り上がっていくかと思われましたが、第39話から次の第40話が放映されるまでの間、キー局では3ヶ月間、Σ団編が再放送されるいう変則的な編成があったり、放送時間も金曜夜から日曜朝に変更されたりと不運も重なり、恐竜軍団編は僅か1クールで終了してしまったのは残念でした... 大門豊のマシーン・ザボーガーと松江健のマシーン・バッハが合体し、誕生したストロングザボーガー。 今見るとシンプルなノーマルザボーガーのほうが断然良いと思いますが、子供の頃は見るからに派手なストロングザボーガーが好きでしたねぇ。腰部に装備された2門のバズーカ砲から発射される必殺技、「ストロングバズーカファイヤー」が大好きでした。 そんなストロングザボーガーの、ブルマァク当時物のソフビ。こちらは大きさ約28センチの大サイズになります。別項で紹介したノーマルザボーガーと同じサイズですが、全体的にマッシブに造形され、まさに“ストロング”の名に相応しい、圧巻の仕上がりです。 #電人ザボーガー #ブルマァク #ピー・プロ #ソフビ #ロボット #怪獣 #怪人
ブルマァク 大サイズ 電人ザボーガーdape_man
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ブルマァク 電人ザボーガー 大サイズ 当時物
『スペクトルマン』『快傑ライオン丸』『風雲ライオン丸』『鉄人タイガーセブン』に続く、フジテレビ系土曜夜7時枠のピー・プロヒーロー第5弾『電人ザボーガー』(放送時間については、途中から金曜夜7時、日曜朝11時と2度の変更あり)。 ピー・プロ制作作品ではありますが、実質的には昭和46年に倒産した大映の関係者が興した制作会社、友映がピー・プロから委託されて制作された作品で、そうした“裏事情”もあってか、『電人ザボーガー』はそれまでのピー・プロ作品とはちょっと毛色が違う、という印象があります。何といっても、3作続いたピー・プロこだわりの猫科猛獣モチーフから離れて、オートバイ(マシーン・ザボーガー)からロボット(電人ザボーガー)に変形するという、当時人気のロボットアニメ的なメカニック要素を前面に打ち出しているというのが大きいですね。これが“怪獣(怪人)”や“変身”といったものに少し食傷気味になっていた子供たちの興味を上手く惹きつけたと思います。ストーリー的にも、子供番組らしからぬ鬱々とした展開が続き、肝心の子供人気が得られなかった前作の反省を生かし、ブルース・リーばりのアクションを繰り出す主人公の秘密刑事・大門豊と、彼が操作するロボット、ザボーガーが織りなす明快なアクション活劇に徹したことで番組は子供たちの人気を集め、放送は再放送も含めて1年以上にも渡るヒット作となりました。 主人公・大門豊の体内に埋め込まれた電極回路から発せられる「怒りの電流」によって起動するロボット、電人ザボーガー。 顔のあるオートバイが変形するというアイデアがとにかくインパクトがあったロボットヒーローですが、そんな電人ザボーガーのソフビ人形はブルマァクから発売されました。 『電人ザボーガー』はブルマァク的にも力が入っていた番組だったようでこの時期としては豊富なラインナップで商品化されましたが、画像のザボーガーは大きさ約27センチの大サイズのタイプになります。やはり同社から発売された快傑ライオン丸や鉄人タイガーセブンの同サイズの人形と同じ原型師によると思われる造形は劇中着ぐるみよりもややスリムな印象ですが、それでいてちゃんとロボットヒーローらしい力強さも感じさせる素晴らしいものに仕上がっていると思います。 #電人ザボーガー #ブルマァク #ピー・プロ #ソフビ #ロボット #怪獣 #怪人
ブルマァク 大サイズ 電人ザボーガーdape_man
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ブルマァク ヘドラ スタンダードサイズ 当時物
『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』以来、一年半ぶりの新作ゴジラ映画となった昭和46年7月公開の『ゴジラ対ヘドラ』。その新怪獣が、宇宙から飛来してきた謎の鉱物ヘドリュームが地球上の有害物質を吸収することによって誕生した公害の権化、ヘドラです。 ゴジラにとっては久々のシングルマッチの対戦相手ですが、核から生まれたゴジラと公害から生まれたヘドラ、共に人類の負の遺産から誕生しているという点ではある意味“兄弟”のようなものともいえ、それだけに双方の身体を烈しく傷つけながらの凄まじい闘いは、まさに“骨肉相食む”と呼ぶに相応しいものでありました。 風変わりな主題歌のインパクトも含め、東宝チャンピオンまつり世代には、いろんな意味で忘れられない怪獣ではないでしょうか。 そんなヘドラの、ブルマァク当時物のソフビ。 ヘドラは劇中、水中棲息期・上陸期・飛行期・成長期と四段階で進化を遂げますが、このブルマァクのソフビは最終形態である成長期がモデルになっていると思われます。着ぐるみの成長期ヘドラはもっと目が大きくて、醜悪な面構えをしているのですが、このソフビのヘドラはブルマァク黄金期ならではの感性と美意識によってセンスよくまとまっている逸品です。劇中カラーとは全くかけ離れた黄色の成型色はいかにも当時のブルマァクらしいものではありますが、頭頂部と腹部にポイントで吹かれた黒のスプレーが意外と効いていて、ポップな中にもどことなくヘドラらしい“病んだ”雰囲気も感じられます。(稀少なピンク成型色版にも黒スプレーはしっかりと施されていましたね) カルト的な人気の高まりもあって、最近では商品化されることもすっかり珍しくなくなったヘドラ。趣向を凝らした様々なヘドラのソフビやフィギュアがあり、それぞれそれなりに魅力的ではありますが、個人的にはやはりこのブルマァク版に尽きますね。 #ゴジラ #ブルマァク #東宝 #ソフビ #怪獣
ブルマァク スタンダードサイズ ゴジラ対ヘドラdape_man
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ブルマァク ザイラス スタンダードサイズ 当時物
全人類を全滅させるに充分な量の宇宙ヴィールス菌(“ウィルス”ではなく、“ヴィールス”という響きが懐かしいですね)の入ったケースを移送中のS.G.Mの村上チーフと藤本を襲撃したインベーダーが、宇宙船からの怪光線を浴びて変身した怪獣、ザイラス。 アイアンやマルチなど、二代目怪獣が続いた第1クール後半の『ミラーマン』では久々の新規怪獣ですね。 初期ミラーマン怪獣特有の仮面的な表情に、シンプルながらも印象的な赤と黄色の体色。“火焔怪人”という二つ名が示しているようにキティファイヤーと同じく“火”をモチーフとする怪獣ですが、仁王像を思わせる姿のキティファイヤーが仏教圏的感性を感じるのに対し、このザイラスはどこか中南米圏的感性が感じられるデザインです。 そんなザイラスの、ブルマァク当時物のソフビ。 今となっては貴重なザイラスの立体物ですが、別項で紹介したノアと同じく、ブルマァクの名匠のローテーションから外れてしまったが為に、名作・傑作が多いブルマァクのミラーマン怪獣シリーズの中ではどうしても一段落ちる扱いを受けてしまうソフビです。表情などはとても良い感じに雰囲気を捉えているものの、この原型師特有の寸詰まりのフォルムがどうにも印象を悪くしているのが残念です。 ただ、そうした造形の甘さが逆にザイラスというキャラクターの持つ土俗的なムードを際立たせ、これはこれでエスニックな民芸品のような趣きがあるのも事実です。こういう部分がレトロソフビの面白いところですね。 #ミラーマン #ブルマァク #円谷プロ #ソフビ #怪獣
ブルマァク スタンダードサイズ ミラーマン 第11話「火焔怪人ザイラスを撃て!」dape_man
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ブルマァク インベラー スタンダードサイズ 当時物
インベーダーの前進基地の護衛、そして、エネルギーの調達の為に変電所を襲撃していたロボット怪鳥、インベラー。 このインベラーはあくまでもインベーダーの宇宙船、ロケットであって、怪獣ではないのですが、広義では鳥怪獣の一種ですよね。デザイナーの米谷佳晃氏は、かつて世界最速を誇っていた超音速旅客機、コンコルドをベースに、頭部を鷲でアレンジし、インベラーのデザインを完成させたそうですが、見事コンコルドのフォルムがピタリとハマっていて、それまでの鳥怪獣のイメージとは一線を画す斬新なものになったと思います。 ブルマァクのインベラー。 劇中ではインベーダーの宇宙船ということもあって操演で動かされていましたが、ソフビでは立ちポーズの怪獣として表現されています。体表の表現が丁寧で、パーツ分割なども工夫されているとは思うのですが、劇中のインベラーの美しいフォルムが再現し切れていないのがちょっと残念です。 #ミラーマン #ブルマァク #円谷プロ #ソフビ #怪獣
ブルマァク スタンダードサイズ ミラーマン 第5話「怪鳥インベラー現わる!」dape_man
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ブルマァク メシエ星雲人(メシエ星人) スタンダードサイズ 当時物
ロボネズや白鳥座61番星人の少女・エリカを使って、地球侵略の邪魔になる帰ってきたウルトラマン=郷秀樹の暗殺を画策した宇宙人、メシエ星雲人。 長い歴史があるウルトラシリーズにはもはや数え切れないほど多くの宇宙人が登場しましたが、名称に「星人」ではなく「星雲人」と付くのはかなり珍しいのではないでしょうか?平成ウルトラシリーズでは『ウルトラマンダイナ』に「クレア星雲人」、『ウルトラファイトゼロ』に「デスレ星雲人」というのが登場しましたが、少なくとも昭和ウルトラシリーズでは彼だけですよね?(映画ではゴジラシリーズの『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』で「M宇宙ハンター星雲人」が登場します。また、余談ですが、『ウルトラマンティガ』には「デシモ星系人」、平成『ウルトラセブン』には「レモジョ星系人」というのが登場しました) このメシエ星雲人というのは星雲・星団・銀河に番号を振って天体の一覧を作成したフランスの天文学者、シャルル・メシエにちなんで付けられたそうですが、そんな名前の由来と、往年の有名クリーチャー、メタルナミュータントのような風貌も手伝って、何となく“SF”の香りが漂う宇宙人です。(やってることは従来の侵略宇宙人と変わりありませんでしたが...) ブルマァク当時物のメシエ星雲人(足裏表記はメシエ星人)のソフビ。 ブルマァクの名匠による傑作が多い後期新マン怪獣の中にあってはユルーい造形ですが、このキャラクターにはそれが妙にマッチしています。着ぐるみよりも“福耳”が強調され、大黒様や恵比寿様のような趣があります。こういうのがレトロソフビの面白いところですね。(ちなみに私が所有しているメシエ星雲人は、胸にオレンジの吹き付けがあるタイプです) それにしても今になってみると、『帰ってきたウルトラマン』に登場する怪獣・宇宙人の中でもマイナーな部類のロボネズとメシエ星雲人が揃ってソフビ化されていたのはある意味、奇跡的でしたね。 #帰ってきたウルトラマン #ブルマァク #円谷プロ #怪獣 #ソフビ
ブルマァク スタンダードサイズ 帰ってきたウルトラマン 第45話「郷秀樹を暗殺せよ!」dape_man