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ティモシー・アーチャーの転生 / フィリップ・K・ディック著 大瀧 啓裕訳
1982年刊行。ディックの遺作 原題:The Transmigration of Timothy Archer 「ヴァリス」、「聖なる侵入」と共にディック三部作と言われています。内容は、SF小説というよりはどちらと言えばオカルト小説っぽいです。新訳版もそのうちに読みたいと思っています。
サンリオSF文庫 SF フィリップ・K・ディック 大瀧 啓祐ace
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時は乱れて / フリップ・K・ディック著 山田 和子訳
1959年刊行 原題:Time Out of Joint 平凡な日常生活が崩壊してゆく。自分がおかしいのか、世界がおかしいのか... サンリオSF文庫で最初に出版された8冊のうちの1冊です。サンリオが休刊後ずっと絶版になっていましたが、現在はハヤカワから出版されています。
サンリオSF文庫 SF フィリップ・K・ディック 山田 和子ace
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タイタンのゲーム・プレーヤー / フィリップ・K・ディック著 大森 望訳
1963年刊行 原題:The Game-Players of Titan タイタン人に支配された地球。特権階級にある地球人がゲームで土地の所有権を決めていた...。 「高い城の男」の次に書かれた作品とは思えないクオリティの低さが気になります。
創元SF文庫 SF フィリップ・K・ディック 大森 望ace
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ザップ・ガン / フィリップ・K・ディック著 大森 望訳
1967年刊行 原題:The Zap Gun 見せかけの冷戦を続けている世界。実際には使えない兵器ばかり開発していた主人公が、異星人の襲来によって本物の兵器を設計することになるが...。
創元SF文庫 SF フィリップ・K・ディック 大森 望ace
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死の迷路 / フィリップ・K・ディック著 山形 浩生訳
1970年刊行 原題:A Maze of Death 未開の惑星デマルク・Oに閉じ込められた14人の男女。一人一人殺されていくメンバー。果たしてその目的は...。
創元SF文庫 SF フィリップ・K・ディック 白石 朗ace
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ジョーンズの世界 / フィリップ・K・ディック著 白石 朗訳
1956年刊行 原題:The World Jones Made ディック、初期の長編。ジョーンズの能力にまつわるところは非常に面白いのですが、全体的には...ちょっと落ちるかなぁ...。
創元SF文庫 SF フィリップ・K・ディック 白石 朗ace
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暗闇のスキャナー / フィリップ・K・ディック著 山形 浩生訳
1977年刊行 原題:A Scanner Darkly 70年代の長編で、なかなかの完成度です。 2006年にキアヌ・リーブス主演で映画化されました(ロトスコープ)。 内容はジャンキーの主人公、アークターの救われないお話。
創元SF文庫 SF フィリップ・K・ディック 山形 浩生ace
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フロリクス8から来た友人 / フィリップ・K・ディック著 大森 望訳
1970年刊行 原題:Our Friends from Frorix8 高い知能の「新人」と、ミュータントの「異人」によって支配される世界。その圧政に苦しむ「旧人」は宇宙に向けて助けを求めた...。
創元SF文庫 SF フィリップ・K・ディック 大森 望ace
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いたずらの問題 / フィリップ・K・ディック著 大森 望訳
1956年刊行 原題:The Man Who Japed 初期の長編。反道徳的な行動をとったものは激しく糾弾される世界。このディストピアで無意識に"いたずら"をしてしまう主人公の物語。
SF 創元SF文庫 フィリップ・K・ディック 大森 望ace
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アルファ系衛星の氏族たち / フィリップ・K・ディック著 友枝 康子訳
1964年刊行 原題:Clans of the Alphane Moon 精神病患者の収容所になっていたアルファ系の衛星。星間戦争の後放棄され、取り残された患者たちは独自の社会を形成していた。そこへ地球から調査隊が送り込まれて...。
SF 創元SF文庫 フィリップ・K・ディック 友枝 康子ace
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パーマー・エルドリッチの三つの聖痕 / フィリップ・K・ディック著 浅倉 久志訳
1964年刊行。ハヤカワの初版は1984年。 人口増加に伴い他惑星へ棄民された人々は、過酷な生活から逃避するためにパーキー・パットの日々に浸る。現実と幻想の境目が融解する世界を巧く描いています。 自分が自分である事を、何が示し何が決めるのか。
ハヤカワ文庫 SF SF フィリップ・K・ディック 浅倉 久志ace
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アンドロイドは電気羊の夢を見るか? / フィリップ・K・ディック著 浅倉 久志訳
1968年刊行。ハヤカワの初版は1978年。 原題:Do androids dream of electric sheep 「ブレードランナー」の原作。記憶を操作されたアンドロイド。それを知ったとき、自分が人間なのかアンドロイドなのか証明するものは...。作中では感情移入できるかどうかが人間とアンドロイドの最大の違いと定義づけています。 アイデンティティという、わかっていてそうで漠然とした概念に対してあらためて考えさせられる作品。 「レプリカント」は、映画化に際してリドリー・スコットが考えた名称です。そんなリドリー監督をキューブリック化させていくきっかけになった作品だと思います。
ハヤカワ文庫 SF SF フィリップ・K・ディック 浅倉 久志ace
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宇宙の操り人形 / フィリップ・K・ディック著 仁賀 克雄訳
1992年刊行 短編集というよりは、長編として出すには「宇宙の操り人形」が短いので短編を足して調整した感じです。表題作の「宇宙の操り人形」は設定がなかなか面白いですね。久しぶりに故郷に戻った主人公。しかしその町は自分の記憶にある町ではなく、しかも自分は子供の頃に死んでいた...。後半が"トンデモ"展開でちょっと残念です。 久しぶりに昔住んでた場所に行ったりすると「ここってこんなだっけ?」ってなったことありませんか?今見えているもや記憶の正しさに疑問が芽生えた時の不安感を書かせたら、この人は天才です。 ・The Cosmic Puppets「宇宙の操り人形」1957年 仁賀克雄訳 ・Project ; EARTH「地球乗っ取り計画」1953年 仁賀克雄訳 ・A Surface Raid「地底からの侵略」1955年 仁賀克雄訳 ・Strange Eden「奇妙なエデン」1954年 仁賀克雄訳
ちくま文庫 SF フィリップ・K・ディック 仁賀 克雄ace
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人間狩り / フィリップ・K・ディック著 仁賀 克雄訳
1991年刊行。この短編集は何度か版を変えて出版されてます。 表題作の「人間狩り」は映画「ターミネーター」の未来設定に通づるところがあります。「パパそっくり」は、得体の知れない何かが身近な人間になりすます恐怖を描く。 ・The Father-Thing「パパそっくり」1954年 仁賀克雄訳 ・The Hanging Stranger「ハンギング・ストレンジャー」1953年 仁賀克雄訳 ・The Crawlers「爬行動物」1954年 仁賀克雄訳 ・Fair Game「よいカモ」1959年 仁賀克雄訳 ・Meddler「干渉者」1954年 仁賀克雄訳 ・The Golden Man「ゴールデン・マン」1954年 仁賀克雄訳 ・Nanny「ナニー」1955年 仁賀克雄訳 ・Imposter「偽者」1963年 仁賀克雄訳 ・Survey Team「火星探査班」1954年 仁賀克雄訳 ・Service Call「サーヴィス・コール」1955年 仁賀克雄訳 ・Colony「植民地」1953年 仁賀克雄訳 ・Exhibit Piece「展示品」1954年 仁賀克雄訳 ・Second Variety「人間狩り」1953年 仁賀克雄訳
ちくま文庫 SF フィリップ・K・ディック 仁賀 克雄ace
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永久戦争 / フィリップ・K・ディック著 浅倉 久志訳
日本オリジナル編集の短編集。1993年初版 1953年から1956年に書かれた短編の中から、戦争に纏わる作品をあつめて収録したものです。カバー絵はH.R.ギーガー。 ・The Defenders「地球防衛軍」1953年 ・The Chromium Fence「傍観者」1955年 ・War Veteran「歴戦の勇士」1955年 ・To Serve The Master「奉仕するもの」1956年 ・Jon's World「ジョンの世界」1954年 ・The Variable Man「変数人間」1953年
新潮文庫 SF フィリップ・K・ディック 浅倉 久志ace