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ヒトラーの描いた薔薇 / ハーラン・エリスン著 伊藤典夫・他訳
2017年初版 日本独自編集で、各作品の発表年に幅があります(1957〜1988年)。 エリスンの印象は「過激なブラッドベリ」なんですが、今のような混沌とした時代にこそ読まれるべき作家さんだと思います(アゲ過ぎかな^^;)。 無数の凶兆が世界に顕現し、地獄の扉が開いた。切り裂きジャックやカリギュラら希代の殺人者たちが脱走を始めた時、ただ一人アドルフ・ヒトラーは…表題作「ヒトラーの描いた薔薇」をはじめ、地下に広がる神話的迷宮世界を描いた傑作「クロウトウン」ほか、初期作品から本邦初訳のローカス賞受賞作「睡眠時の夢の効用」を含む13篇を収録した短篇集。 ロボット外科医(1957)/小尾芙佐 訳 恐怖の夜(1961)/伊藤典夫 訳 苦痛神(1964)/伊藤典夫 訳 死人の眼から消えた銀貨(1969)/伊藤典夫 訳 バシリスク(1972)/深町眞理子 訳 血を流す石像(1973)/伊藤典夫 訳 冷たい友達(1973)/小尾芙佐 訳 クロウトウン(1975)/伊藤典夫 訳 解消日(1975)/伊藤典夫 訳 ヒトラーの描いた薔薇(1977)/伊藤典夫 訳 大理石の上に(1981)/伊藤典夫 訳 ヴァージル・オッダムとともに東極に立つ(1985)/伊藤典夫 訳 睡眠時の夢の効用(1988)/小尾芙佐 訳
ハヤカワ文庫 SF SF ハーラン・エリスン 伊藤典夫ace
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世界の中心で愛を叫んだけもの / ハーラン・エリスン著 浅倉久志、伊藤典夫訳
1969年刊行 原題 : The Beast that Shouted Love at The Heart of The World 日本では1979年にハヤカワから出版されました。1969年にこの短編集がヒューゴー賞短編小説部門で、これに含まれる「少年と犬」がネビュラ賞中長編部門でそれぞれ受賞しています。 静かに、そして痛烈に社会を批判しています。叫んでるけものはエリスン自身かもしれません。この叫びは50年近く経った今でも響きます。しかし読後には暖かさと爽やかさが残ります。
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