ソラリス / スタニスワフ・レム著 沼野充義訳

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1961年刊行(ハヤカワの新訳版は2015年)
原題 : Solaris
1964年の日本語訳は、ポーランド語版ではなくロシア語版からの翻訳でした。そのため検閲によって削除された部分がありました。科学を懐疑するような思想・表現は、ソ連にとってはNGだったでしょうね。
惑星ソラリス―この静謐なる星は意思を持った海に表面を覆われていた。惑星の謎の解明のため、ステーションに派遣された心理学者ケルヴィンは変わり果てた研究員たちを目にする。彼らにいったい何が?ケルヴィンもまたソラリスの海がもたらす現象に囚われていく…。人間以外の理性との接触は可能か?―知の巨人が世界に問いかけたSF史上に残る名作。レム研究の第一人者によるポーランド語原典からの完全翻訳版。

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