鳥獣戯画な切手
鳥獣戯画な日本切手が出てたと知りゲット♪
興味湧く、国宝の絵巻モノであります。
美術展示に行ったこともあり。
そのときの日記をリンクしておきまーす😁
鳥獣人物戯画をザックリまとめると…
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◦甲巻→ウサギやカエルなどが、当時の行事や風俗に擬人化して描かれる。今ではグッズなど、多くで引用される。
◦乙巻→動物や霊獣など博物描画的な図絵。
◦丙巻→甲巻に同じく、当時の風俗を描いたもの。構成は人物(大人)→子供と続き→最後にカエル🐸や猿🐵が載るという展開。
◦丁巻→一筆書き風な風俗の人物描画。
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これまでの説では、
制作順序も甲→乙→丙→丁の順で、
時代は平安末から鎌倉初期とされてます。
歴史で言いますと、
源平のサムライが登場してくる時代がまさにソコ!
白河→鳥羽→後白河など、
歴代天皇が朝廷の実権を握りつつ…
武家では平清盛がのし上がり、
平家の栄華を誇りつつ。かたや源氏は源頼朝が頭領となり、打倒!平家を目指す…ダイナミックな時代。
ここでキーパーソンとなるのが、後白河院(1127~1192)という人物。
最初は天皇→
引退して上皇→
出家して法皇♪
引退すれども陰で実権を握り、
平氏・源氏を操りながら生き延びる…したたかキャラ。
また世間の風俗に興味深々で、楽しいもの好き。
そんな“遊び好き”なサガが、
この鳥獣戯画を始め、数々の変わりダネな絵巻物を生んだと言われます。
切手の3枚はいずれも甲巻からの場面🐰🐸🐵
けれどわかっていないことも多く、
ナゾ多き絵巻物とされ。
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そんな中で一つ…
制作順序のナゾについて興味持ったのを上げてみます。
これまで
甲巻よりあとに、丙巻が制作されたとする説。
ですが4~5枚目の見立てを比べてみると…
甲巻の動物たちが、烏帽子や装束を着て表現されるのに対し。
丙巻のカエルやサルは、、
葉っぱで烏帽子を代用するという素朴さなのと、衣装も着せておらず…。
ヒトが、何かを構想する流れ的に、
なんだか出来上がった感ある甲巻のあとに、
妙に素朴めいた丙巻の生き物表現って、
ありうるのだろうか?
・・・という疑問であります。
つまり、甲巻→丙巻の順ではなく(6枚目)
実は丙巻が先にあり。ほどなくして…
“いっそ人間の烏帽子+衣装着せたら面白いんじゃね?笑”😁
みたく、
甲巻が描かれたとは考えられないだろうか…
ってことです(7枚目)。
面白い考察だと思いました。
これは『ユリイカ 鳥獣戯画の世界』(2021年)にある、土屋貴裕氏のページに載っています。
私も、
とても素直にwその説に一票なのでした😊
鳥獣戯画はこんなふうに、
制作過程のナゾや、作者でさえ正確にはわかっておらず。
平安時代の世紀末、
戦乱や混迷、疫病、災害…
そんな中にあっても、
世の中の楽しい面を知りたい、集めたい、表現し残したいと思った権力者によって。
こんな楽しい絵巻物が作られたと思うと、
それもまた酔狂の極みな儚ささえ…感じてしまうのです。
https://muuseo.com/collectoiz/diaries/9
#鳥獣戯画 #日本切手 #ウサギ #カエル #猿
切手
日本
1977年(3枚目)、1990年
fanta