始めに 東芝ミュージック・テープの歴史

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本編に入る前に、東芝のミュージック・テープの発売状況を、ざっと確認しておきます。
(ビートルズにこだわらずに)

画像1&2 レコード月報 1967年6月号
最初に発売されたテープは4トラックのオープンリールで、1967年5月10日発売です。
4トラックというのは文字通りトラックが4つあるという意味ですが、
ステレオですのでLチャンネルとRチャンネルで2トラック使います。
それが往復で4トラックということです。
いわゆる「4チャンネル録音」などではなく、普通のステレオです。
価格は1巻 ¥ 2,500 です(後に ¥2,800 になります)

画像3 レコード月報 1967年9月号
4トラックのカートリッジ・テープの登場で、第1回分は1967年8月21日発売です。
約10曲位の収録で1巻 ¥2,300 です。
このタイプは過渡期のものだったようで、第5回分までは発売されましたが、
1968年以降は新譜が途絶えています。
ビートルズはありません。

画像4 レコード月報 1967年12月発売号
8トラックのカートリッジ・テープが登場します。
第1回分は1967年12月1日発売で、価格は ¥2,800 です。
(その後、邦楽 ¥2,400、洋楽 ¥2,600となります)
8トラックありますので、ステレオのプログラムが4組収録されています。
但し、エンドレス・テープですからA面・B面はなく、
同じ進行方向に4つのプログラムが平行して録音されています。
再生機側で4つのプログラムを連続演奏するか、
手動でプログラムを選択して演奏する仕組みになっていました。
もともとカー・ステレオ用のメディアですから、連続演奏が基本でした。
この時発売されたのは12型と言われる1LPタイプですが、
その後20型の全曲集タイプも発売されます。

画像5 レコード月報 1968年4月号
「プレーテープ」が発売されます。第1回分は1968年4月21日発売です。
4曲入りのカートリッジ・テープで 1巻 ¥500 です。
恐らく2トラックのモノラルだと思います。
(仕様が書かれておらず、私自身再生音を聞いたことがないのです)
元祖はアメリカですが、日本では東芝のみの発売だったようです。
この時代特有の形態ですが、1971年に入っても新譜が発売されています。
カートリッジの仲間とは言ってもとても小型で、カセット・テープよりも少し小さ目です。
ビートルズやメリー・ホプキンも発売されています。

画像6 レコード月報 1968年4月号
カセット・テープの発売です。第1回分は1968年4月21発売で、価格は ¥2,300 です。
(その後邦楽 ¥2,000,洋楽 ¥2,100になります)
この時発売されたのは12型ですが、1970年8月には20型も発売されます。

画像7 レコード月報 1968年11月号
ミニカセットテープの発売です。
第1回分は1968年11月10日発売、4曲入りで ¥750(邦楽は ¥700)です。
ミニと言ってもサイズは普通のカセットと同じで、
テープの尺が短く、収録時間が少ないという意味です。

画像8 レコード月報 1971年9月号
ハイパックの発売です。
第1回分は1971年8月5日発売、10曲入りで ¥1,900(邦楽は ¥1,800)です。
タイプとしはカートリッジになるようですが、8トラなどよりも小さく
(プレーテープと同サイズ?)、手軽さが売りだったのですが、
普及せず、短命に終わったメディアです。
ビートルズも発売されています。

その後の歴史として、8トラックのカートリッジ・テープは1980年代に
カラオケ用として大流行しました。
カセット・テープもCDが発売されてからも長く売られていました。
(特に邦楽・演歌系は根強かったです) 
ドーナツ盤のAB面曲にカラオケを加えたシングル・カセットもありました。

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