HEATHKIT MODEL IT-3117

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真空管試験機 米国ヒースキット製。

真空管アンプを使用していると、不具合が出ると、先ず疑うのが、真空管。
ヒーターが点滅しない等、目視で解る場合は、交換すれば済むのですが、
それ以外は、どの程度劣化しているのかわからないのは、非常に悩ましい。
修理依頼する前に、真空管の交換だけで解決出来るならと思い、真空管試験機を購入しました。

現在は、真空管試験機を製作しているメーカーは無いので、中古品を捜す他ありません。
真空管が、使用されていた時代は、修理業者の必須アイテムだったので、今でも中古品は、容易に入手出来ます。

ヤフオクで、検索したら、この試験機は、米国のヒースキットというメーカーが作った最終モデルで、比較的新しく、綺麗だったので、入札しましたが、
結構高値で、落札され、同じ製品が出品されるのを待って、何度か入札を繰り返し、やっと入手出来ました。

実際に現物を見るとノブが割れていたり、内蔵チャート紙のロールが回らない状態でしたが、試験機の機能は、問題無い様です。
この試験機の使用方法を、YouTubeで理解出来たので、いざ本番。

早速、片側のチャンネルから音が出なかった、マッキントッシュのパワーアンプMC240の真空管をテストしてみました。

真空管の種類は、非常に多く、この、ヒースキット試験機で使えるチャート紙(ネットで検索してダウンロードした)に従い、一本づつ、真空管を試験機に差し込み
チャート紙に記入された番号に従いスイッチを切り替え、テストボタンを押すと、中央のメーターで、緑のGOOD位置まで、針が表示するか、確認しました。

その結果、一本の真空管が、赤のBAD表示になっていました、この真空管と、同じ種類の真空管は手持ちしていなかったので、早速ヤフオクで、入手。
交換すると、両チャンネルから音が復活、この試験機を入手した甲斐がありました。

実際、真空管は、結構、長寿命なので、ほとんど、試験機の使用機会は、無いのですが、6台ある、手持ちの、真空管アンプの故障があった場合、
修理依頼に出す前の、自己防衛手段と、最近、非常に高騰している、真空管、出来れば、中国、ロシア製の現行品は、使いたくないので、過去の中古品を
テストして、少しでも長く使いたいので、試験機の目的は、果たせると思う。

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