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㊗️ 400アイテム目 リキュール貨車「ペルノ PERNOD」( Marklin mini-club / Z )
2021.4.17 キリ番の「400アイテム目」を登録します。 登録したアイテムは、7割がビール貨車、1割がそれ以外の鉄道模型関係、あと2割はミリタリー関係…という感じでここまで来ました。 皆様、いつもイイネやコメントありがとうございましたm(_ _)m 引き続きよろしくお願いいたします。 さて、そのアイテムですが、独メルクリン社の小さな鉄道模型、Zゲージ(縮尺1/220、レール幅6.5mm)の貨車なんですが、ビールではなくリキュール酒の銘柄のノベルティ貨車になります。 フランスの禁断の酒『ペルノ』です。 ボディのタンク部がガラスで出来ている逸品です。しかもZゲージですから、小指の先くらいのサイズ…、この小ささがZゲージの魅力です。 それよりこの酒…、、、 おフランス🇫🇷の問題の酒「アブサン」の代名詞がこの『ペルノ』、、、19世紀当時は、これを飲んでラリった芸術家たちが数多くの作品を生みだした言われていますが、健康への影響やアル中の増加で問題視され、1907年にスイスで、1915年にはフランスでも「アブサン禁止令」が出ていったんは製造中止に追い込まれます。(実際に身体に悪い成分が当時は含まれていた) WW1の後、禁止のアブサンの代用として人体に有毒な成分を抜いて、アブサンの代用酒「パスティス」と呼ばれる各種のリキュールが作られますが、ペルノも成分を見直して復活、、、成分的には現在のEU規定ではパスティスとは少し定義が異なるところがあるため「アニス酒」というカテゴリーになり、アニス、コリアンダー、オレガノなど15種類の植物を主成分としたリキュールになります。 (※以上、参考書「リキュール・ブック」柴田書店 福西英三先生 著) どう表現したら良いのか…? たとえば、クリアクリーンみたいな味の酒、、、そんな感じの独特なサケです…。 この手のパスティス系のお酒は、20年以上前の「南仏プロヴァンスの12ヶ月」(ピーター・メイル著)ブームで日本でも少し流行ったのですが(私もその頃に知りましたw)、いまはまた下火になっちゃってますね。 しかし、有毒成分が無くなったとはいえ、本当にこのサケは禁断の酒です。 最初は透明の黄色、水や炭酸を入れると白く白濁するのです。 トニックで割ったり、ソーダで割ってレモンを絞ったり…、そしてそれを暑い夏の日の昼に、屋外で飲む、、、海を眺めて…なんてもっとヨシ、、、爽やかな薬草ふうの清涼感が最高なんですが、、、2、3杯飲んだら大抵フラフラになります。(※私の個人的見解・笑) しかも、翌日まで胃の中に残り、翌朝に水を飲むと、また胃の中で白濁する反応が起きる感じでまた酔い、二日酔いが消えませんw しかし…、翌日にはまた飲みたくなる、麻薬のようなおサケなんです。 まさしく禁断の酒。 昔はフルボトルで常備してよく飲んでフラフラになっていたのですが、さすがにやめました(笑) ということで、本日はミニボトルで一杯だけ、炭酸で割りレモンをぎゅっと絞って…、久々のペルノでした。 うまい…、もう一杯…と次々に飲みたくなる、そしてフラフラ状態に陥る…、、、とてもオソロシウマイお酒なのですw
Z MARKLIN mini- club 6100円 ネットオークションT. S
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EKU #4 ( RIVAROSSI / HO )
ドイツ、アッパー・フランコニア地方、クルムバッハー(Kulmbacher)の「クルムバッハ―醸造所」のブランドが、この『EKU』(エク)ビールです。 このEKUビールは日本にも正規ルート(日本ビール(株)さん扱い)で入ってきておりますが、流通されているのは「エク28」という商品で、芳醇な味わいを持つたいへん個性的なドイツビールだそうです。 醗酵前の麦汁のエキス含有量が28%以上あることから「28」というらしいですが、このビール貨車の広告はロゴの下に「Pils」とあるとおりピルスナーです。 ビール貨車模型は、イタリアのリバロッシ社製。 Made in ItalyのHO模型です。 矩形の屋根を持つ不思議なデザインの貨車でして、DB表記があるのでドイツ国鉄の車両のようですが、このカタチの貨車はこの模型で初めて知りました。 冷蔵貨車なんだと思いますが、珍しい形です。 2軸貨車ですが、アクスル部分がカプラーと共に首を振りまして、しかも、両軸が内部でリンクしており同時に首を振る構造になっています。2軸貨車にしては長尺の車体ですが、この構造で急曲線にも対応するようになっています。(こうした構造も珍しい模型です)
HO Rivarossi 1200円T. S
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DINKELACKER #2 ( ROCO / HO )
ドイツ、シュトゥットガルトの醸造所、「ディンケルアッカー」(Dinkelacker)です。 創業は1888年、カール・ディンケルアッカー氏により設立されました。 当時はすでにシュトゥットガルトには多くの醸造会社が乱立状態でしたが、その後順調に経営を拡大し19世紀末には同地域で最大の醸造所となります。 1900年に「C.D.Pils」というピルスナーの生産を開始、その名前に創業者のイニシャルである「C.D.」を冠しています。 2度の大戦にも生き残って現在でも大手醸造会社として存続していますが(現在の経営者もディンケルアッカー氏だそうで、創業一族がいまだに経営に関わっています。)、戦後は次々に周辺の醸造所を合併し、1971年にはウーレ(Wulle)醸造所を、1977年にはサンウァルド(Sanwald)醸造所を、1982年にはクラス(CLUSS)醸造所を傘下に引き入れていきました。 1996年にはシュワーベンブロイ(SchwabenBräu)社と合併して「Dinkelacker und Schwaben Bräu」としてさらに会社規模を拡大、2000年代の初頭の一時期、ベルギーの世界的ビール会社インベブ(InBev)社の傘下に入った時期もありましたが、2007年以降は再び独立して家族経営に戻り、現在に至ります。 このビール貨車はオーストリアのロコ社製のHOゲージ、木造の2軸冷蔵車を再現したビール貨車で、黄色い車体にシンプルにロゴとマークがプリントされています。 どうも、この模型はノベルティ品ではなく、実在のビール運搬車をモデルにして作られたスケールモデル品のようですね。 中古品を入手、前所有者さんがウェザリングをされており、ちょっと薄汚れた感じになっていましたので、アルカリウォッシュで丁寧にふき取って汚れ表現を少し落ち着かせ、屋根は塗りなおしました。
HO ROCO 1200円 ネットオークションT. S
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Wartech #2 ( ROCO / HO )
スイス、バーゼル市にある「ワルテック」(Warteck)醸造所、日本ではあまり見かけないビールですね。 バーゼル市はスイスの中でもドイツ語圏の都市で、ボディにドイツ語で書かれたキャッチコピー「das echte Basler bier」 というのは、“本格的なバーゼルのビール”という意味になります。(だと思いますw) 模型はオーストリアのロコ社製HOゲージ。 スイス国鉄(SBB)の2軸ロングボデー、片デッキ型の冷蔵貨車を表現したモデルです。 もう1両のデザインの青いほうが一般的ですが、こちらはややモノトーン調のシックなデザインです。 中古で入手しましたが、デッキの手すりが歪んでいたのと、妻面に付く手すりパーツが欠損していたので、デッキの手すりは先日解体したHALDENGUTから部品どりしたパーツに交換、妻面の手すりは硬質ピアノ線で作り直しました。
HO ROCO 2800円 ネットオークションT. S
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Löwenbräu #6 ( Märklin / HO )
ドイツ、ミュンヘンの有名ビール「レーベンブロイ」(Löwenbräu)です。 ロゴの絵の通り“獅子(ライオン)ビール”という意味ですね。 レーベンブロイの歴史は古く、なんと1383年、"Zum Löwen"(獅子亭)という宿屋で作られたのが起源で、その名声にあやかり「レーベンブロイ」(獅子ビール)と名乗るビールがその後多数現れましたが、現在ではドイツではその他の獅子ビールはほぼ全て廃業し存在せず、残っているのはこの本家本元のレーベンブロイだけとなっています。 “ミュンヘンのビール”と言いながら、日本で売られているレーベンブロイはアサヒビールのライセンス国産品だそうで…、そう聞くとナンだかね~、という気がしちゃいますが、美味しいことには間違いありませんからまぁいいか、と納得。 模型はメルクリンの標準的な2軸冷蔵車。製品番号4536。 Made in West Germanyの西ドイツ時代の製品です。 ロゴの下に「Ein Bier wie Bayern」とあるのはドイツ語で直訳「バイエルンのようなビール」ですが、意訳すれば「バイエルンらしいビール」とか「まさにバイエルンのビール」など、そういう意味あいのキャッチコピーなんでしょうかね。 DC車輪に交換スミ。
HO Marklin 6500円 ネットオークションT. S
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WULLE ( Märklin / H0 )
ドイツ南西部、現在のバーデン・ヴュルテンベルグ州の州都、シュトゥットガルトにあった醸造会社が「ウーレ」(Wulle)醸造所でした。 創業は1859年、地元出身ののエルンスト・ウーレにより設立されました。 この地域は、当時はまだヴュルテンベルグ王国の領域内で、王国は1871年にドイツ帝国に編入され、1918年のドイツ革命まで存続していました。 このビール貨車も、ヴュルテンベルグ王国鉄道時代の車両を再現したモデルです。 1896年、この貨車の側面にも書いてあるように公開有限会社(Aktien)となり、近隣の醸造所を次々に買収して会社はヴュルテンベルグ公国内で順調に発展していきました。 第2次大戦時はナチス政府の下でドイツ国防軍向けのビールの生産などを行い、連合国による空襲の被害なども受けますが壊滅的な被害を受けることなく無事に大戦を乗り切ります。 1971年、ウーレ醸造会社としての経営は終わり、ディンケル・アッカー醸造会社の傘下に入りウーレのブランドが継続されましたが、同社の下で徐々にウーレ・ビールの生産は終了し、いったん市場からその姿を消しました。 1988年、ビール生産はしない不動産管理の会社として同じグループのクラス醸造会社(CLUSS)とウーレが合併、Cluss-Wulle AG社が設立されて久方ぶりにウーレの名前が社会に登場しますが、ウーレ・ビールの復活は多くの人々から望まれており、2008年、ついにディンケル・アッカー社がウーレのブランド名でのビール生産を再開、現在でもピルスナーなどのビールが製品として売られています。(https://www.wulle-bier.de/main.php) 模型はドイツ・メルクリン社製の2軸貨車、上記にもあるように、ヴュルテンベルグ王国鉄道時代の木造貨車を再現したモデルです。製品No.4678 Made in Western Germanyの西ドイツ時代のモデルで、メルクリン社の1986/87年版のカタログに掲載されている製品です。 側面の左下側、小さい字で「HEIMATSTATION : STUTTGART Wurttemberg」とあるのは、この貨車の留置駅がシュトゥットガルト駅であることを示しています。 もともとスポーク式の美しい車輪が付いているのですが、AC仕様からDC仕様に換えないといけませんので、味気ないプレート車輪に交換しました。スポーク式の車輪のパーツは高いのですが、いつか入手してスポーク式のDC仕様にしたいと思います。
HO Marklin 2000円 ネットオークションT. S
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Kaltenberg / Königlich Bayerisches Bier ( SOWA-N / N )
ドイツのSOWA(ゾーワ)社製Nゲージ模型のビール貨車です。 SOWAって日本ではあまり聞きなれませんが、(おそらく)ビール貨車専門に製品化している模型メーカーで、このタイプの2軸車と、もう少しロングの近代的な冷蔵2軸車と、その2種類のみの車種をベースに(※他の種類は見たことがありません)多くのビール貨車製品を展開しています。 いずれも各ビールメーカーから公式に認定を受けており、印刷の美しさにも定評があります。 冒頭にも書きましたが、日本市場ではほとんど見かけることがありませんが、SOWA、いまちょっと注目の鉄模メーカーです。 さて、このビール貨車は、側面に大きく「Königlich Bayerisches Bier」(王立バイエルン・ビール=英語名 Royal Bavarian Beer)と書いてありますが、ビールのブランド名は「カルテンベルグ」(Kaltenberg)といい、そのロゴが真ん中に小さく描かれています。 ミュンヘンから西に向かうとゲルテンドルフという町があり、そこにある13世紀に建築された典型的なババリア風の城のなかにある醸造所、貴族経営のビール会社のなかでももっとも有名で、現在の経営者はルードビッヒ3世の曾孫にあたるルイットポルド王子だそうです。
N SOWA 1600円 ネットオークションT. S
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Hofbräuhaus ( ROCO / N )
ホフブロイハウス(Hofbräuhaus)は、バイエルン州の州都、ミュンヘン市にある王立醸造所、醸造所直営の同名のビアホールがミュンヘンの中心街にあり、観光地としてもとても有名です。 創業はナント1589年、本能寺の変が1582年ですから大変歴史のあるビアホールですね。 こちらのビアホールでは、1920年にナチス党の前身である「国家社会主義ドイツ労働者党」の党大会が開かれ、党幹部のヒトラーが2000人の聴衆の前で演説したという歴史もあります。 そんな歴史あるビアホール、いちど行ってみたいものですね。 ホフブロイは日本でもよく見かけますが、実は飲んだことがありません。 たしか都内の新宿かどこかにホフブロイハウスを再現したビアホールがあったと思います。一度行ってみないといけませんね。 本場のホフブロイの生ビールが飲めるそうです。(そういうところで私のコレクションを飾って頂けると、貨車たちも活きるのですが…。終活を始めたらそういうプランを考えよう…。) ビール貨車はオーストリアのロコ社製のNゲージ、ロングボディの近代的な2軸冷蔵貨車をベースに、側面いっぱいにそのホフブロイハウスの絵でしょうか、背景に金色の線画で建物が描かれ、その上に青い楕円のロゴマークと、青字で「ミュンヘンのホフブロイ」「デュンケル・ゴールド」(デュンケル=バイエルン地方のダークビール)と商品名が配されています。 近代的ですが、デザインの美しいビール貨車ですね。
N ROCO 1600円 ネットオークションT. S
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Zwiefalter Klosterbräu ( ARNOLD / N )
ツヴィーファルター・クロスターブロイ醸造会社(Zwiefalter Klosterbräu GmbH)は、ドイツ南西部、シュヴァルツヴァルト(黒い森)で有名なバーデン=ヴュルテンベルク州のロイトリンゲン群、ツヴィーファルテン町(Zwiefalten)にあります。 クロスターブロイのクロスターとは「修道院」という意味、もともと、同町にあったベネディクト派の修道院で作られていたビールで、同修道院では1724年以来ビールづくりが行われていました。 ドイツのアーノルト(ARNOLD)社製のNゲージ模型、裏面にMade in W. Germanyとあるので、西ドイツ時代の古い製品です。 中古で手に入れましたが、とても状態の良い1両でした。 黄色地に青線と青文字のロゴが配され、“ビール貨車らしい”いいデザインですね。
N ARNOLD 1600円 ネットオークションT. S
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Alpirsbacher Klosterbräu ( ARNOLD / N )
ドイツ南西部、シュヴァルツヴァルト(黒い森)で有名なバーデン=ヴュルテンベルク州のアルピルスバッハの町にある「アルピルスバッハ―醸造所」です。 久々にNゲージのビール貨車登録です。ドイツのアーノルト社製(ARNOLD=アーノル「ド」じゃないですヨ)、裏面にMade in W. Germanyとあるので、西ドイツ時代の古い製品です。 中古で手に入れましたが、とても状態の良い1両でした。 アルピルスバッハ―醸造所、正式名称はAlpirsbacher Klosterbräu Glauner GmbH&Co。KG(アルピルスバッハー・クロスター醸造グラウナー有限責任合資会社)といい、1877年に同社を設立した創業者ヨハン・ゴットフリート・グラウナー氏の名前を社名に冠しています。 もともと、修道院の醸造所(当時あちこちにあったレーベンブロイ(獅子ビール醸造会社)と名乗っていた醸造所のひとつ)を創業者のグラウナー氏が買い取り同社を設立、同族経営により経営は発展し、1906年に現在のアルピルスバッハ―・クロスター醸造会社と社名を変更、現在では創業者より4代目のグラウナー家により経営されています。 クロスターブロイ、というのは、クロスター=修道院 の醸造所、という意味です。 ロゴの下に“Mit dem berufumten Brauwasser aus dem schvartzvald”( シュヴァルツヴァルト(黒い森)からのプロフェッショナルな醸造水で)と書いてあります。HOのほうにも醸造用水の自慢が書いてありましたので、この醸造所のウリは「水」なのでしょうね。
N ARNOLD 1600円 ネットオークションT. S