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コニャック貨車「Remy Martin」( Märklin / HO )
レミーマルタン、世界最高峰とも評されるコニャック業界屈指の名門酒造メーカーです。 創業は1724年、半人半馬のケンタウロスをシンボルマークとしています。 コニャックとは、フランスのブランデー(ブドウ原料の蒸留酒)のなかでもコニャック地方で作られるものを指します。 レミーマルタンでは、コニャック地方でも中心にあるグランド・シャンパーニュ地区とプティット・シャンパーニュ地区のブドウしか使わないものを指す「フィーヌ・シャンパーニュ」(※ブレンドのうち、グランド・シャンパーニュのブドウを半分以上の比率で使用しないといけない)と呼ばれる高級品しか作らない高級路線で、今の地位を築いたのでした。 ところで、ブランデー(もちろんコニャックを含む)では、よくVSOPとかナポレオンとか言いますが、あれは熟成年数のレベルを表す呼称で、特定の商品名とかではありません。 3スターまたはVO=熟成2年以上 VSOP=熟成4年以上 ナポレオンまたはXO=熟成6年以上 …のものが名乗ることができます。 以上の2年とか6年とかの原酒の熟成期間ですが、その年齢の熟成原酒だけだと味の深みが出ませんので、実際はアクセントとしてもっと長期間熟成した原種もブレンドのなかに使われています。 たとえば、レミーマルタンの「VSOP」では、4年原酒を基本に、4年以上12年くらいまでの原酒も使われ、「XOエクセレンス」に至っては規則では6年以上の原酒を使うなら名乗れますが、実際は平均20-23年熟成させた原酒を主軸に、さらに37年ものの原酒も含めて300種の原酒からブランドされているそうです。 レミーが高級酒たる所以ですね。 私は本来はウイスキーが専門なのですが、ブランデー、とくにコニャックも奥が深くてなかなか面白いんですよ☝️ 昼下がり、女性がコニャックのソーダ割りを飲みこなす…なんてのも素敵だと思いますし、ストレートでナイトキャップにもおすすめです。 そして、ブランデーをベースに使うカクテルでも、「混ぜるなら安いブランデーで…」ではなく、高級なコニャックをベースにすると断然美味しいです。例えばコニャックで作ったサイドカー🍸なんて最高ですよ。 模型はメルクリンHOの標準品、コニャック貨車は珍しいですね。 西ドイツ時代ですが屋根のベンチレーターは右千鳥配置、東西ドイツ統合に比較的近い時期の商品のようです。
HO Marklin 2,600円T. S
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Kitzmann Bräu ( Märklin / HO )
キッツマン醸造所(Kitzmann Bräu)、ドイツ南部バイエルン州、ミッテルフランケン地方(中部フランケン)の都市、エアランゲン市にかつて存在した醸造所です。 貨車の側面に「echtes Earlanger Bier」、ホンモノのエアランゲン市のビール、と誇らしげに書いてあります。 創業は1712年と古く、1733年にトーマス・キッツマン氏が醸造所を引き継ぎ、以来、2018年に閉鎖されるまでキッツマン家により経営されていた独立系の醸造所でした。 醸造所の閉鎖後、ブランド名はクルムバッハー社に引き継がれ(キッツマン・ビアGmbh社として販売子会社化)、現在でもキッツマン・ビールを飲むことはできます。 模型は西ドイツ時代のメルクリン製、いわゆる“ビール貨車らしい”デザインでイイですね。 …と油断していたら、4枚目の写真にある通り、この個体は「ドイツ鉄道模型150周年記念=1985年」の商品でした。(Jubiläumsausgabeとは、アニバーサリー・エディションという意味) 屋根のベンチレーターは左千鳥、少なくとも1985年までがこうなのは分かりました。
鉄道模型なのです☝️ HO Marklin 2,600円T. S
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TUBORG #5 ( Märklin / HO )
ツボルグ、1873年創業のデンマークのビールです。 1970年以降、デンマーク最大手で世界第4位の醸造会社であるカールスバーグの傘下に入っています。 赤地のバックにシンプルなロゴ、というパターンが多い中、このピルスナーの貨車の濃緑色は珍しいデザインですね。 美しいデザインの素晴らしいビール貨車です。 模型はメルクリンのHO、ベンチレーターは左千鳥でパッケージも新しい比較的近年のモデル。 品番4415.044、天賞堂扱いで正価は4,600円、新品は高いんです。メルクリンの新品は。 それがメルカリで約半値でした。でも良品なので中古でも少し高めでした。
鉄道模型です☝️ HO Marklin 2,600円T. S