金銀鉱石 (gold-silver ore) 轟鉱山 #0257

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轟鉱山の鉱脈露頭から鉱石が自然の浸食作用で崩落したもので、帯状の紫水晶脈をサンドイッチのように挟む石英脈中に微粒の輝銀鉱(argentite)が濃集する銀黒が観察できる美しい標本です。

轟鉱山は1896年(明治29年)に発見された北海道で最も古い鉱山の一つで、1898年(明治31年)以降、次々と鉱脈が発見され、鴻之舞鉱山が住友財閥により本格開発されるまでは北海道最大の金山でした。1943年(昭和18年)金山整備令により休山、1963年(昭和38年)に規模を縮小して再開しましたが、精錬を委託していた国富鉱山の精錬停止に伴い1970年(昭和45年)に閉山しました。累計出鉱量は、金2.6トン、銀104トンとされています。

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